ゲイクルーズ旅日記ハイライト:おちんちん無しで、気持ちだけで戦えた。

イスラエルのテルアビブに住んでいます、がぅちゃんです。

船の客室から見えるアイスランドの風景

アイスランド~アイルランドを周遊するクルーズ船に、ゲイの団体ツアーで参加していました。場所はアイスランドとアイルランド周辺、期間は2019年5月13日から14日間です。全日程の1日ごとのハイライトをまとめています。

※アイルランドのダブリンから船が出港するのですが、3日前に前乗りしていたので、最初の3日は船に乗っていません。

ゲイクルーズ旅日記の全シリーズはこちら

1日目 多幸感マシマシ

イスラエルからアイルランドに移動。着いてとりあえずホテルで一服。アイルランドの人は順番を守ったりするので、 やっぱりヨーロッパは違うなと思う。やっぱりイスラエルは中東なんだな。あと、現地のメシがうますぎるし店員も親切すぎる。君らハイなの?もしくはそれが平常運転? 一度イスラエルに住むと、他のどの国でも多幸感マシマシで生きていける気がする。それでもイスラエルは世界幸福度ランキング13位。アイルランド16位。

めちゃめちゃ美味かった「アイリッシュシチュー盛り合わせ」。ダブリンの「Boxty」という店にて。

ゲイクルーズ旅日記1:イスラエルからアイルランドへ

2日目 ソーセージが美味しそう

この日はダブリンで一日中ダラダラ観光した。朝はホテルで「アイルランド・フル・ブレックファスト」を食い、そこそこの観光地を周り、テンプルバーでたむろし、夜はパブで飯を食う。思い出は「ゴルゴンゾーラサンドイッチ」と「ソーセージ&マッシュポテト」。夜はゲイバーの「パンティ・バー」へ。

最高に美味そうなソーセージ料理。アイルランドの定番メニューで、「Bangers and Mash」という名前。ダブリンのパブ「The Old Store House」にて。

詳細:ゲイクルーズ旅日記2:ダブリンでの一日

3日目 メカジキに刺さる

ダブリンから電車に乗って、港町のホウスに行く。魚屋が多く、ディスプレイが可愛い。メカジキのくちばしにレモンが刺さっていたのがハイライト。ホウスを去った後、ダブリンで観光客が絶対に行く「ギネス・ストアハウス」を見学。屋上のたいそうな展望台バーでギネスビールを飲んだ。昼に飲んだギネスビールと同じ味がして感動。飲んだら即退出。体感では5分ぐらいしかいなかったと思う。夜はダブリンで一番有名なゲイバー「The George」で飲む。ゲイクルーズのメンバーと合流するが、まだおちんちんは見えない

くちばしにレモン。長すぎてピントがあっていない。


ゲイクルーズ旅日記3:ダブリン郊外の港町ホウスからのギネスストアハウス

4日目 ダサいことは言わない

いよいよクルーズ船に乗り込む。その名も「セレブリティクルーズ」。船の上にマンションが乗っているような感じだ。乗船後、乗客全員参加のミーティングが行われる。そういえばよく旅番組で「非日常」とか「セレブ」だとか、外見をなぞるだけの表現を聞くが、2回目の俺はそんなダサいことは言わない。でもやっぱ船デケ〜。

船の中のミーティング。

ゲイクルーズ旅日記4:船に乗り込む

5日目 現行犯逮捕されてる

クルーズ船は移動しながら様々な都市に停泊する。ヨーロッパだと、1人15万円ぐらいで複数の国や都市を一気に観光できるので、コスパは悪くないと思う。 この日はスコットランドのグラスゴー観光。ホームレス(に扮して違法薬物をさばく人?)が目の前で捕まっていた。 夜は船で、人生初の電脳パーティをした。実は後者のほうがハイライト。

間違いなく確保されたホームレス。注射器が見えていた。右の人が「極度乾燥しなさい」を着ていて、ここはヨーロッパだなと実感する。

ゲイクルーズ旅日記5:スコットランドのグラスゴーを散策

6日目 デザートとおちんちんの契約

メシは全部旅行費に含まれてるので、エスカルゴなど、余計なものを頼んでみる。デザートにチーズとワインをオーダーする文化圏の人と同席すると、テーブルを代表して食後にチーズを頼んでくれるのでありがたい。日本にそんな文化はないが、俺はその辺のヨーロッパの人よりもチーズが好き。それで足りると思うなよ。チーズを頼んでくれたベルギーのおっちゃんのウィンクを見るのもそろそろ飽きてきたので、近々おちんちんを見せる約束をする。

ガーリックバターの海底にはエスカルゴが沈む。

ゲイクルーズ旅日記6:船でごはんを食べるだけの一日


7日目 宇宙で育つトマト

このクルーズのメインであるアイスランドに上陸し、バスツアーで名所巡り。どこもかしこも独特で、今まで行ったどの国とも違う。何より、あの灰色のハトポッポがいない! アイスランドは惑星のようなルックスが評判で、よく映画のロケにも使われるらしい。スターウォーズ・ローグワンの「惑星ラムー」もアイスランドがロケ地らしい。ツアーの最後に、この”惑星”で特殊な工夫をこらしてトマトを作る農家のレストランで晩飯を食った。美味しいぞ!普通なんだぞ!という喜び。味わえるのはトマトだけではなかった。

ウェルカムドリンクはトマトのカクテル「ブラッディメアリー」。でもトマトが嫌いな人には、ジントニックで対応してくれる優しさもある。

ゲイクルーズ旅日記7:アイスランドの名所めぐり

8日目 おちんちんの気配

アイスランドの首都「レイキャビク」をぶらりと観光。近代的な建築物の「ハルパ」、行く前から見飽きていた「ハットルグリムス教会」、ぺニス博物館、ゲイフレンドリーカフェなどに行く。ぺニス博物館には93種類の生物から採取した282本のおちんちんがあるが、知り合いのおちんちんとぜんぜん違った。クジラのおちんちんはでかすぎで気づけないし、逆に人間のおちんちんは弱そうなふりをして完全に気配を消していた。そこまで気配を消せるか。君もファブルなんか?

油断は禁物だ。

 ゲイクルーズ旅日記8:念願のペニス博物館へ

9日目 ちゃんとシャワーを浴びろ

この日もアイスランド。アークレイリという場所にある天然温泉「Myvatn」に行く。お湯に浸かる前にシャワーを浴びないと本気で注意されるらしい。試してみたら本当だった。係員に速攻で止められた。日本より厳しい。そういえば日本とアイスランドは似てる部分があるらしい。温泉文化とか食文化とか、ツアーガイドが逐一、日本を引き合いに出す。アイスランドの独特文化の類似を探すと日本にしかなかったり、ということらしい。やっぱり島って独特だ。ちなみにこの夜、船でホット&セクシーパーティがあった。

おっちゃんたちの裸体を、夜も見ることになる。

ゲイクルーズ旅日記9:アイスランドの天然温泉へ【アークレイリ・Myvatn】

10・11日目 セレブの本質

二日間を船の上で過ごす。せっかくなので、追加料金を払ってグレードアップしたレストランで飯を食う。いつもの無料の食堂でも、ちょっと気分を変えて2階でランチしてみる。2階に行っただけでセレブ度が増す。この夜もゲイクルーズのパーティーが繰り広げられる。この船の料理は、中流家庭の高齢のアメリカ人が「ちゃんとしててセレブっぽい」と喜ぶ食事がメインなので、実際にはセレブではない。ただ日本の食文化からすると、なんとなくセレブっぽく見える(アメリカの普通の家が、デカさだけで豪邸に見えるのと同じ)。 本当のセレブは船に乗る側ではなく乗らせる側である。

我らがゲイツアー専用の貸切パーティ。怪しげで良い。

ゲイクルーズ旅日記10・11:食って食ってパーティ

12日目 爆弾を抱える町

このあたりから旅の終わりを強く感じ始める。この日は、北アイルランド最大の都市「ベルファスト/Belfast」へ。タイタニック号が作られたことで有名な町で、観光客は流れ作業的に「タイタニック博物館」に行く。ツアーのメンバーは「なんかパッとしない」というパッとしない理由で不評が多かったが、なんだかんだ1時間も時間を潰せたのだから、むしろ博物館としては楽しい方に入るのだと思う。少なくとも自分にとっては、 5分で退出したギネス博物館よりは値打ちがあった。タイタニック号がテーマの映画は実は多いという情報を知ったのが最大の収穫だった。というかタイタニック博物館より、ベルファストはイギリス最大の紛争問題「北アイルランド問題」のホットスポットであるという事実の方がもっと重要だろう。パレスチナに関する主張もあった。どうやらこの町、大きな爆弾を抱えているようだ。

我が家にも近いパレスチナに関するミュラルアート。ベルファストにはホンモノ特有の香りが漂っている。

ゲイクルーズ旅日記12:タイタニック号を生んだ「ベルファスト」へ

13日目 悟空ですか

最後にアイルランドの港町「コーブ/Cobh」へ。タイタニックが沈没する前に立ち寄った最後の町としても知られている(たしか)。ちなみにコーブという名前だが、クジラのドキュメンタリーは全く関係ない。海外旅行先で100円均一(に準ずる店)に行くことをライフワークにしているのだが、ここでは6ユーロ/720円でドラゴンボールの人たちが売られていた。ところでそれは安いのか? そんなことを考えるのが旅の醍醐味だったりする。そういえばゲイらしいことを全くしていない。おちんちんも関係なくなってきた。

3人とも知らない。どれが悟空かもわからない。

ゲイクルーズ旅日記13:アイルランドの港町「コーブ」へ

14日目 思い出すと寂しくなるので書かない

ゲイクルーズ旅日記14:イスラエルに帰国。やっぱクソタクシーはそうこなきゃね 

さいごに セックスの完成系

あのベルギーのおっちゃんに、チーズと引き換えにおちんちんを見せる約束が果たせなくて後悔している。戦場 -ふね- ですれ違う度にお互いのリビドーだけを貪りあって、最後まで決定打 -スペルマ- が放たれなかった。でもそれはそれでセンシュアスで、先走ってくだらないセックスをするよりはよかったのかもしれない。おちんちん無しで、気持ちだけで戦えた。聖なる好意は性行為に勝る。もしかしたら、 何もしないことがセックスなのかもしれない。これがセックスの完成系か―――。って僕もファブルなんか? 

C’est fini.

夜の海に浮かぶ、別のクルーズ船

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