イスラエルのエイラートに旅行しました、がぅちゃんです。
道中のネゲブ砂漠。
イスラエル最南端で紅海に面する観光地のエイラート。イルカと泳いだりもできる人気観光スポット「ドルフィンリーフ」でのできごとを紹介します。グランブルーお兄さんが今でも忘れられない。
エイラートと紅海とドルフィンリーフについて
エイラート(Eilat)はイスラエル最南端の町で、ダイバーの聖地とも言われる紅海に面している。地中海のテルアビブ、死海のエンボケックと並ぶ3大ビーチリゾートの1つと考えられていて、国内外の観光客に人気の場所だ。東にヨルダンのアカバ(Aqaba)、西にエジプトのタバ(Taba)と国境を接している。
地図で寄ったり引いたりするとわかりやすいが、ほんとうにイスラエルの先っぽにある。
エイラートの街並み。
国籍不明なゴージャス風のホテルが目立つ。
人気観光地のドルフィンリーフ
そんなエイラートのおすすめスポットとして皆が口をそろえて言うのが「ドルフィンリーフ/Dolphin Reef」だ。砂漠の果ての海の町でイルカと泳げるビーチなんて印象的だから、覚えやすいというのもあるだろう。だからまんまとこうして記事を書いている。
エイラートの中でもさらに南のほうある。
道中の景色。このまま進めばエジプトにも行ける。
このままどこまでも届けそうなピザハット。
クジャクのガレージ
ここにとめていいのか? と迷える感じの空き地のようなガレージがあって、そこで乗り物を駐める。粗大ゴミのボックスや「ここにとめるな」の表示などあって戸惑う。あと、クジャクがいた。バサァ〜と開くタイプの。大きくて怖いと感じるカラスより大きくて、緊張した。クジャクはわりと好き勝手していた。
ゴミのボックス。右の看板には「(ゴミのボックスの前に)とめるな」と書いてある。
バイクや車がとまっている。ここはガレージという認識で問題ないようだ。
クジャクだ。
? とオウム返しされた。クジャクなのに。
……。
!
白いクジャクだ!
バサァ〜?
ドルフィンリーフの内部へ
入って速攻イルカがドーン! というわけではなく、門からゆるりと敷地内に入り、入場手続きを済ませ、イルカが泳いでいるエリアを目指す。ドルフィンリーフというと水族館のような感じをイメージだが、むしろ植物園や動物園に近い雰囲気。小学生の時にたまに連れて行かれた野外教育を思い出す。
この先にエントランスがある。
入場の列を想定したロープがあるが、客はほぼいない。
入場料は大人一人69シェケル(約2,070円)。英語で書いてあるので助かる。
どこやイルカ!
うわまたクジャクいる
なんて野暮なことは言いたくないが、そこにクジャクがいたから仕方ない。イルカも海も見ないうちからクジャクに出会いすぎて、まずは急にクジャク慣れしてきた。見慣れて一つわかったことがある。先ほどクジャクに対して感じた緊張は、恐怖ではなく気遣いの類だったことに。だって完全にプライベートのクジャクだったし。
子連れ孔雀。
白い子もいる。
僕だけを無視して何かを警戒する親クジャク。
足元でカサカサッ! と聞こえたら、だいたいこいつだ。
とぶっ! がしかし羽はまだつかえない。
この距離感がいいみたい。
そんなこんなで気づけばビーチへ。
紅海のビーチ
イスラエルのビーチはどこも整備されていて小綺麗だが、ドルフィンリーフのビーチはすこし違った。綺麗じゃないという意味ではなく、手作業で設置したようなの日よけが独特だった。ビーチの隠れ家にやってきた気分だ、めちゃめちゃ宣伝された観光地だけども。あと、紅海は赤くないどころか真っ青だった。って海だしあたりまえか。
風が具現化したようなフォルムのシェード。
水を異様に嫌うおばあちゃんを、やたらと海に連れ出していた男の子。
自分の荷物を狙うカラスに、バリバリのブリティッシュイングリッシュで怒鳴る女性。コモーン!フォッコーフ!
うわまたクジャクいる。
イルカのいる「ドルフィンズピア」へ
クジャクに気を取られたが、この施設の名前はドルフィンリーフ。あくまでもイルカがうりの場所だ。そんなイルカはこのビーチ内にはおらず、少し先の隔離されたエリア「ドルフィンズピア/Dolphin’s Pier」にいる。追加料金を払えばイルカとダイビングもできるそうだ。さきほどの森に戻り、そこへ向かう。
この先にドルフィンズピアがある。
手書きの看板。
道中にダイビング用具が漬けてあった。
この先がいよいよドルフィンズピア。
「8歳以下の子供は保護者同伴マスト」というメッセージ。でも僕は牛乳を思い出す……。
イスラエルの牛乳パック。
本当にいよいよ、桟橋-Pier-にやってきた。
ダンジョンのHP回復魔法陣のようなスポットがあった。ボス戦は近い……。
さかながたくさんおよいでいる。(釣り糸を垂らしてやたい気分)
イルカとお兄さん
ドルフィンズピアの先には「イルカ使いのステージ」のような空間があって、そこにはイルカ使いと思われるお兄さんがいた。お兄さんはひたすらイルカを愛撫する。イルカは明らかにお兄さんを求めていた。なんだか神秘的に見える彼らのやりとりを、ひたすらポカーンと見続ける僕たちオーディエンス。
この表情。
彼らの世界から置き去りにされたオーディエンス。なんだか映画を見ているみたい。
グラン・ブルーの世界
ハイハイハイハーイ、という感じではなく、ゆっくりねっとり、相手の反応を確認しながらのセンシュアルな手つき。遠くで誰かが(もう一匹いる)イルカに触ろうとすると、お兄さんは業務っぽくないトーンでマイルドに注意する。「イルカはそんなん求めてない」と、まるでイルカの立場から言ってるみたいに。なんだかお兄さんがジャック・マイヨールに見えてきた。
たまにドルフィンリーフの従業員の顔に戻るお兄さん。
イルカはずっとそこにいて、お兄さんから離れることを拒んでいる様子だった。
イルカ待ちのダイバー。
イルカの目は笑ってない
さっきお兄さんが注意していた方角、ドルフィンズピアの序盤のエリアに、もう一匹のイルカがやってくる。そこはイルカの写真を撮る絶好のスポットになっていた。イルカは撮られ慣れていて、桟橋の下をくぐったり、たまに2匹で一緒に泳いだりしていた。
ここでのこういったやりとりについてお兄さんは懸念していたが、イルカはそんな心配どこ吹く風で、ごきげんな様子。
穏やかな表情に見える。
しかし目は笑ってない。
徐々に目を瞑り、
桟橋の下へ。
ドルフィンズピアの俯瞰。
俯瞰で見ていて気づいたのだが、イルカは普段はひっくりかえってる生き物らしかった。
イルカは従業員
2匹いると思っていたイルカは実は4匹いたみたいで、ドルフィンズピアの小屋で従業員紹介みたく掲示されていた。絶えず現れる人間の来場者にもごきげんな対応だったが、目が笑ってなかった理由にもすこし納得できた気がした。お目にかかれた2匹がどれなのかは、僕にはわからなかった。
左から、「ニオ(オス)」「ルナ(メス)」「ニキータ(メス)」「ナナ(メス)」。
犬の「ジョーカー(オス)」も紹介されていたが、彼は泳いでいなかった。
食堂の新鮮なチキン
帰り際、ドルフィンリーフに併設されていたカフェでチキンを頼んだ。店はヒッピーな簡易食堂みたいな雰囲気だったから「どうせ料理はテキトーなんだろ」なんて思っていたら、今までの人生で見たことないくらい新鮮なチキンがやってきた。別に食べようと思えば食べることはできたが、その新鮮さゆえ、店員につまみ出されてしまった。
カフェの様子。
動物たちとも仲良くやっている。きちんとその手でチキンのオーダーを取ってくれた。
呼んだかい?
ドヤっ新鮮やろ。
アカン! ばれた!
ったくもう〜!
新鮮なチキンであることに間違いはなかった。チリソースとからめられていて美味しかった。