イスラエルのテルアビブに住んでいます、がぅちゃんです。
作業するエルビス・アメリカンダイナーの店員。
イスラエルのエルサレム地区で密かに話題の「エルビス・アメリカンダイナー/Elvis American Diner」。実際に行ってみると生半可じゃない凝り具合だったので、その詳細を紹介します。料理とエルビスの逸話集は5ページ目にあります。
エルビス・プレスリーについておさらい
エルビス・プレスリーは1954年〜1977年に活躍した、アメリカを代表する歌手です。フルネームは「エルビス・アーロン・プレスリー/Elvis Aron Presley」、ニックネームは「the King」。世界で最も売れたソロアーティストとして知られています。
CD・レコードの総売上は約6億枚と言われ、この数を達成したのは世界でエルビス・プレスリーとビートルズのみです。ちなみに「キング・オブ・ポップ」のマイケル・ジャクソンですら3.5億枚と言われています。
代表作「Can’t Help Falling In Love」を歌うエルビス・プレスリー
「エルビス・アメリカンダイナー」とは
「エルビス・プレスリー通り」と命名された通路に並ぶ、ディスプレイ。
「Elvis American Diner」を日本語で読むと「エルビス・アメリカンダイナー」。名前の通り、アメリカンダイナー形式のレストランです。
エルビス・アメリカンダイナーはエルサレム地区(※1)にありますが、エルサレムの中心部からは離れた場所にあります(西に約20km、車で20分の距離)。
近くには、イスラエルでフムスのメッカとして有名な、アラブ系イスラエル人の村「アブ・ゴーシュ(※2)」があり、一般的にはそちらの方が目立っている印象。
ちなみにダイナー(Diner)とはアメリカによくある飲食店の形式のことで、カジュアルなレストランを指します。日本でいう居酒屋のような感じでしょうか。ちなみにアメリカのデニーズ(詳細記事)もダイナーです。
※1 エルサレム地区について
イスラエルは大きく分けて6つの地区に分かれており(県のような感じ)、その一つがエルサレム地区です。エルビス・アメリカンダイナーは、観光地として有名な「旧市街」や「嘆きの壁」がある中心部からは離れています。
嘆きの壁はユダヤ教最大の聖地
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※2 アブ・ゴーシュについて
ちょっと話がそれますが、アブ・ゴーシュは無視できない場所なので説明します。
「アブ・ゴーシュ/Abu Ghosh」はアラブ系イスラエル人約7000人が暮らす村で、「フムスのメッカ」として有名な場所です。フムスは中東でよく食べられるひよこ豆のペーストで、イスラエルではイケアにもあるほどの定番料理です。
イケアのフムス。ピタパンの上に乗っていてかわいい。
そんなアブ・ゴーシュに「アブ・ゴーシュ」という名前のレストラン(詳細記事)があるのですが、2010年、オーナーの「Jawdat Ibrahim」氏が発起人となって作ったフムスが「世界最大のフムス」としてギネス登録された過去があります。
レストラン「アブ・ゴーシュ」の外観
当時、イスラエル国内から50人のシェフが集められ、高さ6.1メートル・重さ4,087キロのフムスが完成したそうです。ちなみにギネス記録に関しては隣国のレバノンと競い合っており、二国間のこのやりとりは「フムス戦争」とも呼ばれています。
「エルビス・アメリカンダイナー」の外の様子
では本題に戻ります。エルビス・アメリカンダイナーは、道路沿いの、なんてことないガソリンスタンドの一角にあります。ここからは写真で詳しく紹介していきましょう。
一見普通のガソリンスタンド…
イスラエルによくあるガソリンスタンド。奥にチラつく「ELVIS」の文字。
駐車エリアには、巨大なギターと国旗が飾られています。
国旗の端に「エルビス」と書かれた店がありますが、これはただのコンビニです。
こちらがエルビス・アメリカンダイナーの外観。独特の雰囲気を放っています
お店の看板の横にはイスラエル国旗。
エルビス・プレスリーの像がお出迎え
とにかく目立っているのがこちらの像。
後ろ姿も迫力があります。
像の足元には、彫刻作品であることを示すプレートが設置されていました。
1989年にエルサレムで製作されたことが伺える。
ドライブスルーもある
さすがはガソリンスタンドといったところでしょうか。
「この町で最高のハンバーガー/The best burger in town」とあります。(ここが地域で唯一のハンバーガー屋であることには触れないことにします)
ではいよいよ店内へ。