アメリカの田舎のダイナーで定番メニュー6品たべる@ヒルズボロダイナー/NH州

アメリカのニューハンプシャー州に行ってきました、ライターのがぅちゃん です。

ニューハンプシャー州の道路。

アメリカで「熊がよく出る山の州」のようなイメージをもたれているニューハンプシャー州。そんな地域にある人口6千人の町「ヒルズボロ」で唯一のダイナー「ヒルズボロ・ダイナー」に行ってきました。

もくじ

ダイナーとは

ニューハンプシャー州はこんなところ

ヒルズボロ・ダイナーについて

・外観
・中の様子
・メニュー(ハムとチーズのオムレツ/エッグベネディクト/朝食プレート/フレンチトースト/パンケーキ/ビスケット・グレービー)

ダイナーとは

「ダイナー/Diner」とは、アメリカの大衆食堂のこと。プレハブ式の内装が特徴です。朝食に重きを置いているお店が多いですが、24時間営業のところもあります。日本でいうところの「24時間営業の喫茶店」のように考えられている印象。

典型的なダイナーの内装。@South Street Diner@ボストン

アメリカのダイナーは「日本の喫茶店」のような感じがありますが、利用の感覚は「東京の日高屋」にも似たものがあります。ただし週末の朝型には、地元の老若男女(家族連れも多い)で混んだりもします。

数々のアメリカ映画に登場するダイナー。

ちなみにダイナーの発祥地は、アメリカ北東部・ニューイングランド地方の「ロードアイランド州/Rhode Island」と言われています。そして今回紹介する「ヒルズボロ・ダイナー」があるのも、ニューイングランド地方。

赤い部分がニューイングランド地方。6つの州がある。Image:CC0

ニューハンプシャー州はこんなところ

「ニューハンプシャー州/New Hampshire/NH」は3つ州(メイン、バーモント、マサチューセッツ)と隣接しており、北部ではカナダの「ケベック州/Quebec」と国境を接しています。

ニューハンプシャー州の位置。

「ホワイトマウンテン国立森林公園」がある「ホワイト山地/White Mountains」はアメリカでも有名で、ニューハンプシャー州の面積の1/4を占めています。自然が豊かな州なので、釣りやキャンプの人気スポットも数多く存在します。

ホワイトマウンテン国立森林公園の映像。

夏になると、ニューイングランド地方では野生動物の目撃情報が多発します。海ではマサチューセッツ州のホホジロザメ、山ではニューハンプシャー州のアメリカグマ(Black Bear) といった具合。

現地のリゾートホテルに現れて話題となったアメリカグマ。 Photo via youtube

ニューハンプシャー州でキャンプした際、現地住人に熊が出るかどうか聞いてみたら「どんな熊が何匹いるか」を教えてくれました。「出るかどうか」ではなく、出る前提の回答だったことが目からウロコでした。そういう地域なんだなと。

「ヒルズボロ・ダイナー」について

そんなニューハンプシャー州の「ヒルズボロ郡/Hillsborough County」にある、人口6千人の町がヒルズボロ。英国の事件「ヒルズボロの悲劇」とは無関係ですが、やはり”ニューイングランド”地方なだけあり、イギリス由来の地名は多いです。 

ヒルズボロの雰囲気。

ヒルズボロには14代アメリカ大統領「フランクリン・ピアース/Franklin Pierce」の出生地があってちょっとした名所になっているというのは置いておいて、とにかくこのヒルズボロに 「ヒルズボロ・ダイナー/Hillsborough Diner」はあります。

フランクリン・ピアースの生家の看板。(この日は閉館だった)

生家の様子。

家の前にいた「ヘラジカ/ムース」。馬と牛と鹿が合体したような生き物。

ヒルズボロ・ダイナーの外観

アメリカらしい田舎の通りにでーんとガレージがあり、日本のセブンイレブンくらいのサイズの建築物があります。看板に「ダイナー」と書かれている以外は、数台の車が駐車されているくらいしか「飲食店」としてのてがかりが無い状態。

ガレージとお店。

「ダイナー」と表示された看板。

犬がたくさん乗っていたピックアップトラック。

飼い主とは違い、待ちぼうけを食っていた。

ヒルズボロ・ダイナーの中の様子

ダイナーらしいカウンターテーブル。

中に入って0.2秒で「あっダイナー!」と脳が反応するくらいには、 見事なダイナーっぷり。 ヒルズボロ・ダイナーには奥の部屋があり、田舎ぶってない田舎の家にお邪魔した感覚。(お店の中でも、滋賀〜京都の夜の山中とかの匂いがした)

日本の高速道路沿いの飲食店を彷彿とさせるようなオーラがただよう。

演出ではない欧米風インテリアに、リアルなアメリカを感じる。

行き場を失ったコーラの看板も、雰囲気作りに一役買っている。

ヒルズボロ・ダイナーのメニュー

朝食メニュー。

パンケーキ、オムレツ、サンドイッチ、スペシャル……と、アメリカの朝食の王道がずらりと並ぶメニュー。 「ギリシャサラダ」がレギュラーメニューになってるあたりは、これぞアメリカ料理といった感じ。 

レギュラーメニュー(昼・夜)。

コーヒーは無限におかわりできます。これはダイナーの特徴なのですが、 客のコーヒーがなくなる前に(というか半分くらい残っている状態で)、店員さんがおかわりの巡回にやってきます。ダイナーでコーヒーが空になることは、ありません。

ふくよかなマグカップに注がれたブラックコーヒー。

山積みのハーフ&ハーフ(関西でいうコーヒーフレッシュ)。

カウンターではコーヒーが延々と生産されている。朝の香りはつよめ。

ウェイターさんが「本日のおすすめホームメイド」をおすすめしてくれたので、それを含めて色々オーダー。ウェイターさんいわく「さっきまかないで食べたけど、ま〜じで美味い」と言っていました。たのしみ。

ランチョンマットにプリントされた、ご近所の必需品の広告を眺めながら待つ。

ちなみにヒルズボロ・ダイナーには、訳あって2日連続でおとずれました。まがうことなきアメリカの朝食・2日ぶんを、すべて紹介していきます。 

ハムとチーズのオムレツ

「Cheese Omelette with Ham」。8.25ドル/907円。

朝食=納豆みたいな、ドストレートなメニュー。具に「ハムとチーズ」というのも、「醤油とカラシ」くらい王道。アメリカのオムレツは、 卵の薄い生地で具を包むという考え方。グリルされたイングリッシュ・マフィンが添えられています。

イングリッシュ・マフィン。

つけあわせのホーム・フライ(Home Fries)。これも朝食の定番。

エッグベネディクト

「Eggs Benedict」。7.99ドル/878円。

「エッグベネディクト/Eggs Benedict」も朝食メニューの定番。 アメリカのダイナーには必ずあると言ってよいメニューです。イングリッシュマフィンの上に、ポーチドエッグとオランデーズソースが添えられています。 

「オランデーズ・ソース/Hollandaise Sauce」。マヨネーズに似ている。

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お店オリジナルの朝食プレート

「Southern Express(意訳:南部行き)」。8.99ドル/988円。

目玉焼き(Sunny Side Up)、ソーセージ(パテ)、ホームフライ(Home Fries)が含まれるプレート。この組み合わせは「納豆、海苔、卵」のような感じ。これに南部料理の「ビスケット・グレービー」がつきます(後述)

目玉焼き/Sunny Side Up。直訳すると「晴れのサイドが上」。

これをソーセージと呼ぶ。だからマクドナルドも「ソーセージエッグマフィン」。

南部と言えば、なホットソース。「タバスコ」は氷山の一角でしかない。

フレンチトースト

「French Toast」。2枚:4.50ドル/495円。

これもダイナーの朝食メニューの定番。バターとシナモンがかかっています。名称と存在意義と食べ方が日本とほぼ同じです。そういう意味では、珍しい食べ物と言えるかもしれません。

シナモンと粉砂糖。

羽根つきフレンチトースト。

地元の農家がつくったメープルシロップつき。

パンケーキ

「Pancakes」。2枚:4.50ドル/495円。

言わずもがなの定番メニュー。日本でいうところの、いわゆる「ホットケーキ」です。アメリカでブルーベリーは割とよくあるトッピング。サイズはピザくらいの大きさでした。 気軽にオーダーすると、食べきれません。

溶けるバター。

「ブルーベリーどら焼き」みたいな佇まい。

ビスケット・グレービー

「Sausage Gravy & Biscuit」。4.99ドル/548円。

ウェイターさんが「今日のおすすめ」で紹介してくれたのがこれ。朝食プレート「Southern Express」にも含まれています。英語では「Biscuits and Gravy」という名前で、アメリカ南部発祥の、朝食の定番。

クリームシチューにマフィンが沈んでいるような状態。

ビスケットは、スコーンやソーダブレッドも含まれる「速成パン」 の類。これに「ホワイトグレービー」をかけたものがビスケット・グレービー。グレービー(ソース)は小麦粉とソーセージが含まれます。

「Southern Express」のサイドのビスケット・グレービー。(一個だけ)

ビスケットは塩味が効いていて、鉄板で軽く焼かれていました。底の部分がかるく揚げられたような焼き加減で、日本の銀だこの「表面のカリカリ」が最もうまくいってる個体の状態。歯にも美味しいです。

ビスケットの断面。

ビスケットの底。

ビスケットグレービーがあまりに美味だったため、2日通いました。グレービーとビスケットの配分がちょうど良いのも気持ちよかったです(カレーとライスの配分が完璧だった時の気持ち)。2020年時点の全ダイナー体験で史上最高でした。

まとめ

ダイナーとは

ニューハンプシャー州はこんなところ

ヒルズボロ・ダイナーについて

・外観
・中の様子
・メニュー(ハムとチーズのオムレツ/エッグベネディクト/朝食プレート/フレンチトースト/パンケーキ/ビスケット・グレービー)

ヒルズボロ・ダイナーの地図。

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