世界ごはんたべ記#プライド10号 アメリカのステーキハウス「アニーズ」

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「世界ごはんたべ記」は、ライターのがぅちゃんによる、へんな食レポです。ふだんはセクシュアリティを無視して雑食しております。

「#プライド号」の特別企画がスタートした6月は、「プライド月間」と言われています。せっかくなので屋号をいじりました。

6月スタートの「世界ごはんたべ記 #プライド号」では、世の流れにのっかり、LGBTにかんするお店について書いてゆきます。



前回の記事「#プライド9号 アメリカのバー/ブレンド」はこちら。「世界ごはんたべ記 #プライド号」の記事いちらん。ふだんの「世界ごはんたべ記」の記事いちらん

アニーズとは

クリスマスシーズンの、アニーズ。

「アニーズ/Annie’s」は、アメリカの首都「ワシントンD.C.」にあるゲイフレンドリーレストランだ。いちおう本名は「アニーズ・パラマウント・ステーキハウス/Annie’s Paramount Steak House」。ステーキハウスとは言ってるけど、アメリカの牛角みたいに、肉を食うために行くお店ではなさそう。

アメリカの牛角(のタン塩)。

アニーズは1948創業で(イスラエルとオナイ)、ゲイがふつうじゃなかった時代からずっとゲイフレンドリー。この地域のゲイコミュニティにとっては重要な存在だったらしい。ネットフリックスの「アグリー・デリシャス」にも登場していて、「飲食店のコミュニティーとしての重要性」について言及されている。

1:25のシーンがアニーズ。

ステーキハウスなのにステーキが失敗してることについて、あのデビッドちゃんがニコニコしてたのが印象的だった。アニーズの良さはそういうとこじゃないもんな、と(たぶん)。

アニーズの雰囲気

ゲイフレンドリーレストランというか、ゲイバーだと思ってた。地元のゲイたちが、やけに贔屓にしてる感じだったし。最初はノリがよくわからなかった。ただし日曜のブランチに行ってみれば、意味がわかった。客の99パーセントはゲイといった様子で、自動的にゲイブランチ状態になっていた。

日曜のゲイブランチの様子。

そのほかは、ふつうのアメリカのレストランという感じ。ステーキハウスらしく牛をアピールする様子でもない。どの時間帯に行っても、ゲイは比較的おおい。店員さんがフレンドリー(というか親切)で、客として扱われてる気がした。これだけで来る理由になる。アニーズでいりびたるゲイの気持ちがわからんでもない。

アニーズメニュー

こんなかんじ。

オムレツ、ハンバーガー、サンドイッチ、サラダ、シーフード、などある。ブランチどきに行ったので、ステーキは隠れてた。サンドイッチが無難だけど、ステーキハウスなのでステーキも食いたかった。折衷案を狙った結果、「プライムリブ・フレンチディップ」を注文した。

プライムリブ・フレンチディップ。1705円(15.50ドル)。

白いのはホースラディッシュ(西洋わさび)。

プライムリブ・フレンチディップは、「プライムリブの肉を使ったステーキ・サンドイッチをフレンチディップの要領で食べる」というものだった。「神戸牛の牛丼にコーンポタージュでねこまんまする」みたいな感じだ。違うかW フレンチディップとは、グレイビーソースにディップして食べる、ステーキ・サンドイッチ。

肉のテクスチャ。

赤ダシみたいな、グレイビーソース。

日本の牛丼の肉のように薄くスライスした肉を炒めてパンに挟んだものが、「ステーキ・サンドイッチ」。これにチーズやピーマンやタマネギが加われば「フィリー・チーズステーキ・サンドイッチ」となり、フィラデルフィアの郷土料理に変身する。どっちもアメリカの定番料理ではある。アニーズのも美味しかった。

グッズ販売

カタログ。

アニーズでは、グッズも販売されてた。シャツ25ドル(2750円)、帽子15ドル(1650円)、ボールペン5ドル(550円)。京都とかの古着屋で5000円のラルフローレンとかを買うなら、アニーズのを欲しいという感じ。でも冷静に考えて、これをアメリカで着る勇気は無いと思った。でも京都で着るのなら、誰にも伝わらないマニアックブランド感が出るかも、とも思った(着ないけど)。

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出演-おしながき-

アニーズ・パラマウント・ステーキハウス/Annie’s Paramount Steak House
プライムリブ・フレンチディップ/15.50 USD(1705円)

アニーズのHP

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