世界ごはんたべ記#24 イスラエルのフレンチイタリアンレバントビストロ「ブルット」

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「世界ごはんたべ記」のせつめい

「世界ごはんたべ記」は、ライターのがぅちゃんによる外食の記録です。どんなお店で何を食べたか、どんなことを感じたか……などなど、じゆうに書いています。

海外ぐらしが長いので、異国のお店はひんぱんに登場します。とはいえ「世界」と名乗っている手前、母国のお店も発表していかねばなぁと思っています(……か?)。



前回の記事「#23 イスラエルのラーメン屋/メン・テンテン」はこちら。「世界ごはんたべ記」の記事一覧はこちら

ブルットとは

お店の雰囲気。

「ブルット/Brut」 は、イスラエルの東京「テルアビブ」にあるフレンチイタリアンレバントビストロ。「フレンチイタリアンレバント」ってなんやねんふざけんな、と思うかもしれない。でもこれはふざけているわけではない。ブルットを構成する要素を誠実にならべてたらこうなった。

「レバント料理/Levantine Cuisine」の典型例。@Fattoush/ハイファ

赤がレバント地方。パレスチナ 、ヨルダン、レバノン、シリアなど含む。Image via Wikipedia

ブルットの主張はだいたい次の通り。「われわれはビストロ。あくまでもフレンチイタリアンのお店だが、イスラエルがある地中海沿岸の中東地域(=レバント)の食材や食文化をレペゼンしている。」つまり、ブルットは「フレンチイタリアン地中海系中東創作、居酒屋」と呼べる。

居酒屋? なぜなら日本の「居酒屋」は「ビストロ」に相当するから。ビストロは日本ではオシャレなかんじの言葉だが、その意味は「小さくて気取ってないレストラン」。例えばネットフリックスの「深夜食堂」も、ミッドナイト・ビストロなわけだ。だから、ブルットは「フレンチイタリアンレバント居酒屋」なのだ。

Midnight Bistroあらため、深夜食堂。

以上をふまえてブルットについて簡潔にまとめると、「パレスチナとイスラエルの農産物」と「地中海のシーフード」をつかった「フレンチイタリアン食堂」となる。(やっぱり居酒屋ではない。)

メディタレニアン刺身。(後述)

ブルットの雰囲気

コージーな窓際の席。

テルアビブのグルメストリート「ナハラベンヤミン通り/Nahalat Binyamin St」にブルットはあるので、クオリティは保証されてる(と誠に勝手ながら思ってる)。店内はこじんまりしていて、これぞビストロといった雰囲気。オープンキッチンの厨房にいるシェフから漏れる、バチバチのガストロノミーオーラもいい感じだ。

お店の外観。

中の雰囲気。

なにも隔てない、フルオープンキッチン。距離感がイスラエルだ。

セクシーな窓際の席。

ブルットのメニュー

豚も取り扱ってることがうかがえる。コーシャ(詳細記事)ではないサイン。

中は、匠メニュー。

メニューのビジュアルデザインがかわいくて不意打ちをくらう。アイテムが記載されたページはモノクロで文字オンリー。でた、匠メニュー。肉、シーフード、野菜、パスタなどあり、それぞれの品数は2〜3種。研究成果をつねにアップデートしてる気配。今日あるアイテム、明日なさそう。いいぞいいぞ。

「匠メニュー」に関する記事:海外キマグレごはん#番外編 美味い店を見抜くための4項目

パンにバター。タヒーニ*じゃないところにステートメントを感じる。

*タヒーニは中東のゴマペースト。

パンにタヒーニのお店は、中東色つよめ。@マハネユダ/エルサレム(詳細記事)

サラダ

1140円(38シェケル)。

バジルが含まれるグリーンサラダ。何も言われなければ「上品なフレンチドレッシングがかかってました」という感じだが、しれっと「スマック/Sumac」もかかってる。スマックは中東の定番スパイスで、スマックという植物の果実を乾燥させてつくる。見た目も味も、日本の「ゆかり」ににてる。

イスラエルのスーパーの、量り売りスマック。

メディタレニアン刺身

「Mediterranean Sashimi」。2280円(76シェケル)。

メディタレニアン=地中海。つまり地中海の魚の刺身だ。「刺身/Sashimi」はイスラエルでは定番メニュー。シーフードを取り扱うお店にはたいていある。刺身の下にはカリフラワーのクスクス。カリフラワーはイスラエル人が一番たべてる野菜だと思う、「カリフラワーロースト」が地元の名物料理になるくらいには。

テルアビブ名物「カリフラワーロースト」。(詳細記事)

マルセラ・ハザン・パスタ

1740円(58シェケル)。

「マルセラ・ハザン/Marcella Hazan」は、イタリア系アメリカ人のフードライター。「アメリカにイタリアの家庭料理を普及させた人」と考えられている。代表レシピは「バターとタマネギのトマトソース」。材料は、トマト、バター、タマネギ、塩、のみ。食のセンスがヨーロピアンなイスラエルでは、すべらない気がする。

マルセラ・ハザンのインタビュー。

ブラックスパゲティ

2580円(86シェケル)。

タコスミ、ベーコン、イワシ、トマトのスパゲティ。ダシ醤油みたいな風味。ネギものってる。「鎌倉パスタがチェーン店としての採算を度外視して本気だした」みたいな味だった。もう鎌倉パスタではない(もともと違うw)。イワシがうまくて、強めのかつおぶしのように機能していた。おいしい。

ペカン・ケーキ

1260円(42シェケル)。

ペカンは「ペカンナッツ」のこと。「アメリカ名物! ペカンパイ!」というイメージなので、アメリカを感じた。さっきのパスタといい、食のトレンドがアメリカ経由なイスラエルの事情を感じる。ナッツ豊かでどっしり甘め、クリームはフワフワしとるクセに空気を読んだかるさ。イスラエルでたべたデザートランキング2位でした。

ブルットの住所:Nahalat Binyamin St 36, Tel Aviv-Yafo, Israel

出演-おしながき-

ブルット/Brut
サラダ/Green Salad/38 ILS(1140円)
メディタレニアン刺身/Mediterranean Sashimi/76 ILS(2280円)
マルセラ・ハザン・パスタ/Pasta ‘Marcella Hazan’/58 ILS(1740円)
ブラックスパゲティ/Black Spaghetti/86 ILS(2580円)
ペカン・ケーキ/Pecan Cake/42 ILS(1260円)

次の記事「#25 イスラエルのイタリア料理屋/ラ・レプッブリカ」

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がぅちゃん
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