世界ごはんたべ記#25 イスラエルのイタリア料理屋「ラ・レプッブリカ」

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「世界ごはんたべ記」のせつめい

「世界ごはんたべ記」は、ライターのがぅちゃんによる外食の記録です。どんなお店で何を食べたか、どんなことを感じたか……などなど、じゆうに書いています。

海外ぐらしが長いので、異国のお店はひんぱんに登場します。とはいえ「世界」と名乗っている手前、母国のお店も発表していかねばなぁと思っています(……か?)。



前回の記事「#24 イスラエルのフレンチイタリアンレバントビストロ/ブルット」はこちら。「世界ごはんたべ記」の記事一覧はこちら

ラ・レプッブリカとは

お店の外観。

「ラ・レプッブリカ/La Repubblica」は、イスラエルの東京「テルアビブ」にあるイタリアンレストランだ。現地ではかなり評判が高い。「地域の食材でいかに美味しく食うか」に特化した、ハック精神強めなイタ飯屋(と視た)。パスタとピザは自家製、野菜とハーブは自社農園、魚介類は地中海(イスラエルは地中海沿岸にある)。

海の街・テルアビブの雰囲気。(関連記事)

おいしいイタ飯屋なんてだいたいそんなもんでしょ、と思うかもしれない。そうなのかもしれないが、そうゆう感じではない(どうゆう感じだ)。いらんことをしてないというか、「おいしさの最大化は最小限の工夫で達成可能」みたいな感じ(手を抜いてるわけじゃない)。素朴ゆえにリッチ、のような。

ラ・レプッブリカの、クルード。(後述)

もっと簡潔にいうと、「余計なことをしてない」。だから、イスラエルがもつ中東バイブスを、へんに(=表面的に)取り入れたりしてない。料理に中東色は一切ない。まがうことなきイタリアンだけど、まぎれもなくイスラエルでもある。

自社農園、イスラエルっぽい。

イスラエルは、「労働(農業)によって居場所(国)をつくろう」という思想をひっさげて東欧から海を渡ってきた人々が開拓した…という歴史がある*。ボヘミアンでボタニカルなことは「カッコイイこと」ではない(ざっくりだなw)。必要だから作る、国までも。イスラエルには、そういう超合理的精神がある。

*そうやってできたコミュニティが「キブツ/Kibbutz」。

イスラエルのそういうところを、山形の田舎にハマりだす前の岡島タエ子に教えてあげたい。東欧の農民音楽でバイブスが上がる彼女だから、東欧の農民が築いたイスラエルにも興味を持ちそう。ちなみに、タエ子が出てる映画「おもひでぽろぽろ」の回想シーンは、イスラエル民謡「マイムマイム/מים מים」が流れる校庭から始まる。

マイムマイムが流れる校庭。

あれ、なんの話してたっけ? 完全に脱線したので、ここいらで次にいく。ところで、イタリアンレストランの「ラ・レプッブリカ」は、イタリアの新聞「La Repubblica」とはあまり関係ない。

ラ・レプッブリカの雰囲気

お店の外観。

ラ・レプッブリカは、テルアビブのダウンタウンエリアにある。3年の現地生活で、300回は前を通った(年に)。テラス席には植物が生いしげっていて、つねにネコが何匹かいる。インテリアはパリッとモダン。ボヘミアン*だけどゆるくない、堅苦しくないがテキトーじゃない。テルアビブのいけてるレストランということだな。

*「ボヘミアン」の例。@テルアビブの道ばた

ラ・レプッブリカの店内の様子。

店内は、味わいぶかく軋むフロアがおちつく。アンティークっぽい木製テーブルやイスもよい(それでいて洋館みたいじゃないところが)。照明もよい。雰囲気はイスラエルっぽいけど、「イスラエル推し」じゃないのがいい。おしゃれには気を使うけど、それをうりにしてない感じ。味があるとはこのことだ。

バーカウンターもある。

オリーブをつまみつつ。

ラ・レプッブリカのメニュー

英語版。

メニューはモノクロのプリント一枚。匠メニューだ(関連記事)。「前菜」「サラダ」「ピザ」「パスタ」「肉」「魚」。パスタは8種類。そのほかは各種3種類ほど。デザートや当日のスペシャルメニューもある。お酒もそろっている。言語はヘブライ語と英語(これはイスラエルではデフォルトの設定)。

日本のクラフトジン「ROKU」。

ジントニックものみつつ。

前菜&サラダ

前菜プレート。

チコリーとゴルゴンゾーラのサラダ。

フォカッチャ。

ラ・レプッブリカには2ヶ月に一回のペースで行っていたので(2週間に2回とかもあった)、なにしろたくさん食べた。たべてないアイテムのほうが少ないと思う。前菜&サラダからは、「サラダ」「前菜盛り合わせ」「フォカッチャ」「クルード」などよく食べた。

本日のクルード。

本日のクルード(別日)。

「クルード/Crudo」は「イタリアの刺身」みたいなもの。イタリア語で「生の」を意味する。イスラエルでは、生魚の料理はふつう。「タルタル」や「刺身」も人気。生魚の料理を「サシミ」と呼ぶお店は一般的だが、「クルード」と呼ぶお店は多くない。「クルード=うちはイタリアンどす」と解釈してもよさそうだ。

別店の、イスラエルのサーモンタルタル。(関連記事)

別店の、イスラエルのサシミサーモン。(関連記事)

ピザ

ラ・レプッブリカの、ペパロニピザ。

フンギピザ。

そもそもイスラエルは、パンがうまい。中東のパン、東欧のパン、アメリカのパン。ぜんぶ駆使。ピザ(フラットブレッド)なんて、日本人がおにぎりを作るようなもんだろう。ラ・レプッブリカのピザは、イートインもテイクアウトも、両方やった。種類は「マルゲリータ」「ペパロニ」「フンギ(きのこ)」3つだった。

ところでこちらは、東欧のパン「ハラーブレッド」。(市販品)

そしてこちらが、中東のパン「ピタパン」。(関連記事)

パスタ

Ragu di cacciatori(猟師風ラグー)。

Verde(緑の野菜とクリームのパルパルデッレ)。

パスタはレギュラーアイテムが6種。曜日限定が2種。火曜限定のニョッキ以外は全部食べたはず(火曜に外食する習慣が無かった)。新人のウェイターよりはメニューを把握してるかもしれない。でも当日の秘密を教えてくれるのはスタッフだけなので、やはり店員さんには頭が上がらない。

ボンゴレ。

木曜〜土曜*だけやってるボンゴレがとても好きだった。アサリ、白ワイン、イタリアンパセリ、ガーリック、オリーブオイルのみ(おそらく)、といった超あっけらかんとした味。家で真似したけど、うまくいかなかった。それがなぜかは、この皿のアサリジュースをすするとわかる(たぶんね)。

木曜〜土曜? 変なタイミング、と思うかもしれない。でも変じゃない。なぜならイスラエルは金土が週末だから。日本でいう金曜の夜が、木曜の夜。そういえば、ガザからロケット弾が2発飛んできて空襲警報が鳴った夜も木曜日だった。ゲイイベントに行けなくなって残念だった(ゲイイベントは続行してた)

「ネギとイワシのペペロンチーノ」もよく食べた。こいつもやばい。

関連記事:イスラエルにロケット弾が飛んできて避難したときの話

ステーキ

Sirloin Tagliata(スライスステーキ)。

イスラエルは肉食大国。国民一人当たりの牛肉消費量は世界4位(鶏肉は世界1位)。ステーキは食いなれてる国だ。やし、イスラエルの肉料理はうまい。ラ・レプッブリカの肉メニューは4種類。「アントルコート」は、イスラエルで食べた肉料理TOP3に入ってる。京都の朝食専門店「ロリマー京都」の焼魚に匹敵する情緒があった。

アントルコート。

リゾット

鶏のレバーのリゾット。

一番思い出ぶかい料理だ。「鶏のレバー」「栗」「ビーフストック」「バター」「パルメザン」が含まれる。鶏のレバーが、フォアグラの味がした。いままで食べ親しんだ「鶏のレバー」ではなかった。「美味しいレバーって、こんなことになってるんだ」と思ったのを覚えてる。ゆうてフォアグラもLiver-肝臓-だし。

エルサレムミックスサンド。@HaMisada Express/テルアビブ

数少ないイスラエルの伝統料理に「エルサレムミックス」というのがある。「鶏の臓物いため」といえる料理で、ハツやレバーを野菜と炒める。調味料はクミン、ターメリック、コリアンダー(パクチー)など。ハツやレバーの取り扱いは、得意中の得意なわけだ。おいしいレバーがフォアグラ味だったのも、わかる気がした。

そういえば、ミートスパがレバー入りだったお店もあった。@Masada/テルアビブ

ラ・レプッブリカの住所:Maze St 3, Tel Aviv-Yafo, Israel

出演-おしながき-

ラ・レプッブリカ/La Repubblica
前菜プレート/Deli plate/84 ILS(2520円)
チコリーのサラダ/Green and purple endive/54 ILS(1620円)
フォカッチャ/Focaccia/22 ILS(660円)
本日のクルード/Local fish crudo/52 ILS(1560円)
ペパロニピザ/Pepperoni/56 ILS(1680円)
フンギピザ/Funghi/62 ILS(1860円)
猟師風ラグー/Ragu di cacciatori/72 ILS(2160円)
自家製パルパルデッレ/Verde/69 ILS(2070円)
ボンゴレ/Spaghetti alle vongole/84 ILS(2520円)
ペペロンチーノ/Sardine aglio olio/69 ILS(2070円)
スライスステーキ/Sirloin tagliata/114 ILS(3420円)
アントルコート/Entrecote bistecca/118 ILS(3540円)
鶏のレバーのリゾット/Risotto di fegato/46 ILS(1380円)

次の記事「#26 イスラエルの海鮮料理屋/ウリブリ」

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