世界ごはんたべ記#23 イスラエルのラーメン屋「メン・テンテン」

「世界ごはんたべ記」のせつめい

「世界ごはんたべ記」は、ライターのがぅちゃんによる外食の記録です。どんなお店で何を食べたか、どんなことを感じたか……などなど、じゆうに書いています。

海外ぐらしが長いので、異国のお店はひんぱんに登場します。とはいえ「世界」と名乗っている手前、母国のお店も発表していかねばなぁと思っています(……か?)。



前回の記事「#22 イスラエルの日本料理屋/ディスコ東京」はこちら。「世界ごはんたべ記」の記事一覧はこちら

メン・テンテンとは

お店のエントランスにある提灯。

「メン・テンテン」は、イスラエルの東京「テルアビブ」にあるラーメン屋だ。正式名称は「Men Tenten Ramen Bar/メン・テンテン・ラーメンバー」。「ラーメンバー」は、日本の一般的なラーメン屋を表現する言葉。たしかにバーに見えなくもない。「ハンバーガー屋」を「バーガージョイント」という感じか。情緒がある。

日本食が本当に人気なイスラエルではラーメンはあるていど浸透してる。だからラーメンが食べられるお店は珍しくない。「スシ」「ヤキトリ」「ラーメン」は日本食御三家といったところ。でも「ほんとうの日本のラーメン」を食べるとなると、話が違う。メン・テンテンは、「ほんとうの日本のラーメン」で推してる。

メン・テンテンの「とんがらラーメン」。(もちろん後述)

メン・テンテンは2017年にテルアビブにオープンしてから、評判の上昇に陰りがない(というイメージ)。日本人シェフによる自家製麺&醤油のラーメン屋、ほんまもんの日本食を食うならメン・テンテンへ、というイメージは、テルアビブの地元住人に共有されてると感じる。ディナー時は、だいたい人が並んでる。

メン・テンテンの雰囲気

メン・テンテンの雰囲気。

メン・テンテンはダウンタウンにある。テルアビブのメインストリート「ロスチャイルド通り」からすぐの「ナハラベンヤミン通り/Nahalat Binyamin St」に。ナハラベンヤミン通りにはイケてるお店が集結しているので、私は勝手に「グルメ通り」と呼んでる。だからメン・テンテンも美味しそうな雰囲気(勝手だなw)。

ナハラベンヤミン通り。

ナハラベンヤミン通りの、地中海系フレンチイタリアン「Brut」。

ナハラベンヤミン通りの、コーシャステーキハウス「Goshen」

ナハラベンヤミン通りの、東南アジア料理のビストロ「Mekong」。

カフェとしても人気の老舗ゲイバー「Shpagat」もある。

これがメン・テンテン。

店内の雰囲気は、クリーンで木目がほっこりする感じ。インダストリアルな雰囲気もあって、テルアビブのおしゃれなレストランとして自然な雰囲気がある。提灯やポスターや暖簾(のれん)といったレトロなジャパニーズアイテムがディスプレイされていて、微妙にちぐはぐした感じも味があってよい。京都とかにもありそう。

メン・テンテンのメニュー

ラーメンメニュー。

その他フードメニュー。

メン・テンテンはあくまでもラーメン屋だが、居酒屋メニューも充実している。スシ、ヤキトリ、餃子、からあげetc。居酒屋のようにも機能しているので、ぼんやり「日本食を食べたい」と思ってる人も満足できる内容だと思う。ドリンクも充実していて、ビール、日本酒、焼酎、ワイン、その他もろもろ揃っている。

バーカウンターの様子。

ラーメンは8種類。豚骨&鶏ガラを中心に複数のフレーバー。つけ麺、坦々麺、冷やし中華、もある。「ラーメンが食べたくて来たぜ」というお客さんを失望させない感じ。ラーメンが好きには嬉しいんじゃないかなこれは。日本のイスラエル料理屋に行ったらケバブサンドだけじゃなくてサビーフもあった。みたいな感じだ。

サビーフ。大阪のイスラエル料理屋「ファラフェル・サババ 」にて。(詳細記事)

餃子

1080円(36シェケル)。

完全に日本の餃子。おいしい。「ラーメン屋で餃子を頼む」は、もはや日本の食文化だと思うのだが、それが実現できてすばらしい。いうなればこれは「ハンバーガーにはフライドポテト」「フムスにはピタパン」みたいなことだ。メン・テンテンの餃子は、豚肉、鶏肉、豆腐&マッシュルームから選べる。

サーモンの寿司

一人前780円(26シェケル)。

スシはもはやイスラエルのファストフードなので、無いと困る。イスラエルのスシは「巻き寿司」が一般的で、このタイプの寿司は「ニギリ」と呼ばれる。「ニギリはガチ」というオーラがある。けっこう美味しかった。「具と米をやっつけ仕事で合体させといた」みたいなことになってない。山岡士郎に食レポさせたい。

牛肉のユッケ

840円(28シェケル)。

ユッケは英語で「ビーフタルタル/Beef Tartare」と呼ばれていて、イスラエルでも珍しくない。中東料理にもビーフタルタル(クッベ・ナーイエ/Kibbeh Nayyeh)はあるから、タルタルというフォーマットは市民権を得てると思う。国内にはサーモンタルタルを出すお店もある。(ユッケはユッケだった。おいしい。)

サーモンタルタル@フィフスアベニュー/エイラート。(詳細記事)

とんがらラーメン

1630円(56シェケル)。

「とんがらラーメン」は豚骨と鶏ガラのラーメンで、お店の名物だ。煮卵とチャーシュー入り。麺も完璧。美味しいとしか言えない。「日本で人気のラーメン」という感じ。批評を生業としてる人以外でこれを「まずい」って言える人いるの?という感じだ。天下一品と一風堂の両方に、一気にいった気分になれた。

Men Tenten: Tel Aviv’s best ramen bar – Sushi Sandwich

In Tel Aviv, Israel’s Tokyo (but not the capital city), sushi is as popular as sandwiches in Tokyo. Even a Japanese guidebook on Israel explains that “sushi sandwich” is considered one of the main dishes in Israel. So Japanese ramen shouldn’t be a rare occasion. Yet it’s not easy to hit an authentic slurp.

関連記事:世界ごはんたべ記#17 イスラエルのラーメン屋「ヒロ・ラーメンバー」

メン・テンテンの住所:Nahalat Binyamin St 57, Tel Aviv-Yafo, Israel

出演-おしながき-

メン・テンテン/Men Tenten
餃子/Gyoza/36 ILS(1080円)
サーモンの寿司/Nigiri Salmon/26 ILS(780円)
牛肉のユッケ/Yukke/28 ILS(840円)
とんがらラーメン/Tongara Ramen/56 ILS(1630円)

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