「世界ごはんたべ記」のせつめい
「世界ごはんたべ記」は、ライターのがぅちゃんによる外食の記録です。どんなお店で何を食べたか、どんなことを感じたか……などなど、じゆうに書いています。
海外ぐらしが長いので、異国のお店はひんぱんに登場します。とはいえ「世界」と名乗っている手前、母国のお店も発表していかねばなぁと思っています(……か?)。
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前回の記事「#21 イスラエルの日本料理屋/ヤパン」はこちら。「世界ごはんたべ記」の記事一覧はこちら。
ディスコ東京とは
ディスコ東京の雰囲気。
「ディスコ東京/Disco Tokyo」は、テルアビブにある日本料理のレストランだ。海外のジャパニーズレストランは日本感を演出しがちだけど、ディスコ東京にはその気配が全くといっていいほど、ない。その感じがクールだ。ディスコ東京のコンセプトは「ブロックパーティ」。
海外のジャパニーズレストランの例。@Men Tenten/テルアビブ
ディスコ東京は「東京のディスコ」とはまた違うが、「音楽がたのしいクラブ」というバイブスはフィールできる。空間が全力で「Ya feel me?*」 ってゆってる(こちらがぅちゃん、I gotcha。という感じ)。ちなみに、ブロックパーティは路上でチルする音楽パーティのことで、NY発祥のストリート文化と考えられている。
*「Ya feel me?/You feel me?」はアメリカ英語のスラング。「わかるやろ?」のような意味。ラッパーがよく使うフレーズ「なーみーん/You know what I mean」とほぼ同意。
ブロックパーティの様子。@ブロンクス/ニューヨーク
説明をはじめると自ずと音楽の話になる。それがまさに、ディスコ東京の本質。あれ、でも東京はどこ行った? 東京は皿の上で見参する。しばしまたれよ。
この門から入店。
ディスコ東京の雰囲気
まっぴるまのディスコ東京。
先ほども申し上げたように、ここはクラブ。でもハッテン場みたいなスリージーで臭い場所じゃなくて、インダストリアルかつラスティックかつボヘミアンで、おしゃれな酒場だ(なかなざっくりだなw)。というかそもそも、レストランだ。あくまでも飲食店。ステージやDJは存在するけども。
バーカウンターの下で、犬がねてる。
テルアビブのハッテン場。(詳細記事)
ディスコ東京はディスコでも東京でもないけれど、テルアビブらしさは100パーセント。「テルアビブのいけてるチルの雰囲気」として、この上ない例といえる。パリッと着飾っても、サンダルで犬と来店しても、浮かない。あと、店員さんと客の区別が、外見でつかない。しかも餃子が食えるときた。
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ディスコ東京のメニュー
ディナーメニュー。
アルコールメニュー。
ビール&ワインのリスト。
メニューアイテムは、「イスラエル人にとってのコンフォートフードに無理なく変換可能な日本のコンフォートフードを、選抜」という印象をうけた。音楽を楽しめるバーだし、お酒メニューも充実していて、リキュール、ワイン、ビールの種類が多い。日本酒も十種類ほどある。
白雪純米。1140円(38シェケル)。
餃子
1440円(48シェケル)。
NY発ブロックハウス・インスパイア系イスラエルスタイルのディスコ東京だし「飛び道具くるかな」と思っていたが、ごりごりに正統派な餃子がやってきた。もう、餃子としか言いようがない餃子。マチガイなく餃子を食べている。店名を「〜飯店」とかにしてもぜんぜんいい。完全に東京だ。
日本の鳥貴族で、こういうケバブが出てきたような感動。@アブゴッシュ
ほうれん草&ゴマソース
1080円(36シェケル)。
「ほうれん草のお浸し」みたいなほうれん草に、辛いゴマソース(ごまだれ)がかかっている。イスラエルには「タヒーニ」というゴマソースがあり、日本の醤油くらい頻繁に使用される。魚にも肉にも野菜にも…というか、タヒーニ(ごまだれ)は、かかってない料理を探すのが難しいくらい(ちょい言い過ぎ)当たり前に消費される。
タヒーニがかかった肉料理。@Fattoush/ハイファ
タヒーニがかかったナス料理。@Entrecote/テルアビブ
タヒーニがそえられた魚料理。@Magdalena/ガリラヤ
マクドナルドのドレッシングにもタヒーニ。
イケアのカフェテリアにもタヒーニ(右)。
ショッピングモールの試食にもタヒーニ。
スーパーのタヒーニ売り場。
ジャンクフードのソースにタヒーニ。@Bicicletta/テルアビブ(詳細記事)
ディスコ東京のほうれん草をイスラエル人が食べたら、「これいつも食べてるやつやん」となるかもしれない。ただし、ほうれん草がサラダ形式で提供されることはあまりない(ステーキハウスでもない限り)。現地住人にとって「わかるけどわからん」の絶妙なところをついているメニューだと思う。
裕仁サラダ
960円(32シェケル)。
昭和天皇(Hirohito)をモチーフにした、シーザーサラダ。グリルチキンがついて、鰹節がトッピングされている。鰹節とチーズの形状が共鳴している。シーザーサラダは欧米先進国のレストランでは絶対にあるといってよいサラダ。イスラエルの食のセンスもほぼ欧米先進国なので、シーザーサラダはかなり一般的。受け入れやすいのだ。
昭和天皇は、英語では「Hirohito」と表示されたりする。
唐揚げ
1440円(48シェケル)。
タレに浸けて揚げた、日本の唐揚げ。付け合わせがライムとコリアンダー(パクチー)なのが良い。イスラエルではアジア料理といえば「ライムとコリアンダー」というイメージがあるので、アジア料理として安心感がある。でもいちおう、ライムもコリアンダーも、現地でわりと日常的に消費される(珍しい食材じゃない)。
ソウルフードのファラフェルにも、コリアンダーは含まれてる。
関連記事:世界ごはんたべ記#16 イスラエルのファラフェル専門店「ファラフェル・ラツォン」
カツサンド
1800円(60シェケル)。
完全に日本のカツサンドだ。イスラエルのサンドイッチはふつう、神経質に長方形にカットされて提供されたりしない。サンドイッチのセンスはアメリカとおおむね同じ(ピタパンサンドイッチを除き)。このカツサンドは、「ローストビーフサンド」とか「ハンバーガー」の新種として楽しめるのではと思う。美味い。
ピタパンサンドイッチの例。@ファラフェル・サババ/大阪
ポテトも美味しかった。ゆずバターと、(おそらく)七味がかかってた。
ディスコ東京の住所:Herzl St 16, Tel Aviv-Yafo, Israel
出演-おしながき-
ディスコ東京/Disco Tokyo
白雪純米/38 ILS(1140円)
餃子/Meat filled gyoza, steamed and seared/48 ILS(1440円)
ほうれん草&ゴマソース/Seared spinach with Ethiopian goma sauce/36 ILS(1080円)
裕仁サラダ/Hirohito salad/32 ILS(960円)
唐揚げ/Karaage/48 ILS(1440円)
カツサンド/60 ILS(1800円)
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