イスラエル観光でほぼ必ず行くことになる定番都市5件

イスラエル在住歴3年のライター、がぅちゃんです。イスラエル観光の際は嫌でも訪れることになるであろう、定番にもほどがある有名都市をピックアップして紹介します。各都市の定番観光スポットも紹介しています。

ビーチで自撮りする少女ら。@テルアビブ

イスラエルは狭いので移動が楽

イスラエルの地図。

イスラエルは小さな国で、日本の四国ほどの面積しかありません(人口は870万人=東京ほど)。都市間の移動は容易で、国の端から端まで車で移動するのも現実的な環境です。 観光の際の都市間の移動は、電車かバスが基本となります。

イスラエルの電車。@テルアビブ・ハシャローム駅

関連記事:テルアビブ〜エルサレムの電車移動について詳しく解説

観光の際は「エルサレム」か「テルアビブ」が拠点となると思うのですが、どこに行くにせよ、日帰り旅行が可能です。ちなみに、エルサレムは日本の京都、テルアビブは東京、のような環境です。それではさっそく説明していきましょう。

1. エルサレム/Jerusalem

昼のエルサレム。@ダウンタウンの人気スポット「マミラモール」

「エルサレムに行かなければどこに行くの?」と言ってもよいくらい、言わずもがなの定番観光都市がエルサレムです。人口は約87万人と国内最大で、イスラエルが独自に首都と主張している都市です(国際的には認められていない)。

夜のエルサレム。@ダウンタウンの広場「ダウンタウン・トライアングル」

エルサレムの観光名所3つ

嘆きの壁/Western Wall

ユダヤ教徒にとって最も重要な聖地です。ここで祈るユダヤ教徒の姿が嘆いているように見えるため、嘆きの壁と呼ばれています。

「嘆きの壁」の詳細はこちら

聖墳墓教会/Church of the Holy Sepulchre

「聖墳墓(せいふんぼ)教会」は、イエス・キリストの墓があるとされる教会です。キリスト教徒にとって、最も重要な巡礼地のひとつです。

聖墳墓教会」の詳細はこちら

エルサレム旧市街/The Old City of Jerusalem

世界遺産の旧市街で、「嘆きの壁」や「聖墳墓教会」を含む観光名所のほとんどがこの敷地内にあります。5つの地区に分かれています。

エルサレム旧市街の説明:「問4. エルサレムの場所と地図について教えて」/エルサレムの概要&よくある質問8件への回答 より

2. テルアビブ/Tel Aviv

テルアビブの街並み。地中海沿いにビルが並ぶ。

「地中海ビーチリゾート」として有名なのがテルアビブです。人口は国内2位の約40万人ですが、各国の大使館や大企業が集中しており、事実上の首都のような状態です。イスラエルの玄関口「ベングリオン国際空港/TLV」もテルアビブにあります。

「LGBTフレンドリーな都市」としても、世界的に有名。

関連記事:テロが起きても平常運転なテルアビブのゲイライフ

テルアビブの観光名所3つ

カルメル市場/Carmel Market

テルアビブ最大の野外市場で、京都の「錦市場」や東京の「アメ村横丁」匹敵するような場所です。

ヤッファ/Jaffa

ここにある「ヤッファ港」は、世界で最も古い港の一つとも言われており、その歴史は約7000年にも遡ると言われています。

ロスチャイルド通り/Rothschild Boulevard

テルアビブを代表するメインストリートです。国家行事やイベントの際に最も盛り上がるエリアのひとつです。

関連記事:定番だけ厳選!イスラエル・テルアビブのおすすめ観光地9選

3. ハイファ/Haifa

ハイファの雰囲気。

イスラエル北部に位置する、国内最大級の港町がハイファです。人口は国内第3位の約30万です。 世界遺産にもなっている「バハーイー教総本山の庭園」が目当ての観光客が多く訪れます。イスラエルで最もフォトジェニックな都市のひとつです。 

世界的にも珍しい「地下ケーブルカー」がある。

ハイファの観光名所3つ

バハーイー教総本山の庭園/Bahá’í Gardens

イスラエルを代表する観光地の一つです。「ハイファと西ガリラヤのバハーイー教聖地群」として世界遺産に指定されています。

ジャーマン・コロニー/German Colony

ドイツ人キリスト教徒たち(Templers) によって設立された地域であり、景観が美しいことで知られています。人気の飲食店もここに集中しています。 

ティコティン日本美術館 /Tikotin Museum of Japanese Art

イスラエルで唯一の日本美術館です。美術館というカテゴリーの中でも、格式が高い施設として評価が高い場所です。

ハイファの詳細はこちら

4. アッコ/Acre

アッコの雰囲気。

アッコから約20km北にある、風光明媚な港町です。「Akko」や「Akka」など、表記は様々です(イスラエルあるある)。港周辺は、都市というより村に近い状態です。国内でも異国情緒を特に強く感じられる場所のひとつです。 

港のボート乗り場がもりあがっている。

アッコの観光名所3つ

アッコ旧市街/The Old City of Akko

世界遺産であり、現在では食品や日用品が販売されています。雰囲気はエルサレム旧市街に似ていますが、魚が売られているのが特徴です。

テンプル騎士団のトンネル/The Templars’ Tunnel

ヨーロッパから訪れたテンプル騎士団の拠点の一部だったと言われているトンネルです。150メートルにわたって続いています。

ウリブリ/Uri Buri

イスラエルで最も有名なシーフードレストランです。写真のものは、名物メニューの「サシミサーモン(関連記事)」。 

レストラン「ウリブリ」の詳細はこちら

5. ナザレ/Nazareth

ナザレの街並み。

イエス・キリストゆかりの地として有名です。聖書にも登場する「ガリラヤ湖」にも近く、その周辺で活動していた歴史上の人物が「ナザレのイエス=イエス・キリスト」です。イエスの妊娠の告知を記念した「受胎告知教会」が特に有名です。

公園の様子。

ナザレの観光名所3つ

受胎告知教会/Basilica of the Annunciation

聖母マリアが受胎を告知されたことを記念した教会です。中東で最大級かつ最高峰の教会と言われています。

マリアの井戸/Mary’s Well

(カトリック教会の解釈では)聖母マリアは大天使ガブリエルに受胎を告知された現場とされている場所です。水は出ません。

聖ヨセフ教会/St. Joseph’s Church

聖マリアの夫である聖ヨセフの仕事場とされる場所に建てられた教会です。受胎告知教会の近所(というか敷地内)にあります。

関連記事:在住者が紹介!イスラエル・ナザレの概要と観光名所まとめ

おまけ:6. ベツレヘム/Bethlehem

ベツレヘムの街並み。

ベツレヘムはパレスチナのヨルダン川西岸地区(通称:ウェストバンク)にあるので、おまけに含めました。エルサレムからバスで40分ほどでアクセスできます。イスラエル人の入国は禁止されていますが、外国人の観光は一般的です。

イスラエルからのアクセスが最も簡単な方法なので、イスラエル観光の一環としてよく紹介されます。(「エルサレム旧市街」も厳密には「東エルサレム」という地域なのでイスラエルの国土ではないと言われている)

いわゆる「パレスチナ問題」に該当する地域ですが、それについては興味のあるかたはこちらの記事をご覧ください。ベツレヘムには、イエス・キリストが誕生した場所とされる「降誕教会」があります。

ちなみに、「イエスキリストの生涯を辿る旅」の必須3都市は次の通りで、「ナザレ/妊娠@受胎告知教会」「ベツレヘム/誕生@降誕教会」「エルサレム/死亡@聖墳墓協会」となります。

左から、受胎告知教会 、降誕教会 、聖墳墓教会。

ベツレヘムの観光名所3つ

降誕教会/Church of Nativity

イエス・キリストが生まれた場所の上に建つとされる教会です。2012年に世界遺産に登録されました。(パレスチナとしての登録は世界初)

ミルク・グロット/Chapel of the Milk Grotto

Photo by Neville Borg

カトリックの礼拝堂であり、世界的に有名な巡礼地のひとつです。 1872年の建設と言われています。

ウォールド・オフ・ホテル/The Walled Off Hotel

イギリスを拠点とするアーティスト「バンクシー」がオープンしたことで知られるホテルです。カフェとしての利用も可能です。(詳細

それぞれの都市へのアクセス方法

6都市の位置。

ベングリオン空港がテルアビブにあるため、イスラエル観光はテルアビブからスタートします。テルアビブは国の中心部にあり、そこから北に「ハイファ」「アッコ」「ナザレ」、南に「エルサレム」「ベツレヘム」があります。

まずはテルアビブを拠点にして北を攻め、エルサレムに拠点を移してベツレヘムをついでに攻める(死海&マサダも南部にある)。長距離バスで各地へピンポイントのアクセスも可能なので、移動の選択肢はシンプルかつ柔軟性があります。

移動時間は「テルアビブ〜ハイファ」が電車で約1時間半。「ハイファ〜アッコ」が電車で約20分。「テルアビブ〜エルサレム」が電車で約50分(最短20分)。「エルサレム〜ベツレヘム」はバスで約40分です。※電車料金は固定です。

観光日程の例

1日目「テルアビブ」
2日目「ハイファ」「アッコ」(拠点テルアビブ)
3日目「ナザレ」(拠点テルアビブ)
4日目「エルサレム」(拠点エルサレム)
5日目「ベツレヘム」(拠点エルサレム)

※テルアビブは都会でナイトライフも盛んなので、宿泊の拠点にすれば退屈が少ないと思います。

「イスラエル」に関する記事一覧はこちら