無名店の食レポ#12 イスラエルのサビーフフリッシュマン

無名なのは貴様だ。というのをまずは差し置き、日本で無名の飲食店についてレポートする。知られざる名店です(か?)

前回のお店→【#11 イスラエルのサビーフチェルニホフスキー】

サビーフフリッシュマンとは

サビーフフリッシュマンの外観。

「サビーフフリッシュマン/Sabich Frishman」は、サビーフの専門店。イスラエルの東京「テルアビブ」にある。テルアビブのサビーフ屋で、最も有名。なぜなら観光客も地元民も集うダウンタウン「フリッシュマン通り」と「ディゼンゴフ通り」の交差点にあるから。京都でいう、四条河原町のサーティーワンみたいな状態だ。

対岸から見た、サビーフフリッシュマン。

テルアビブの人に「美味しいサビーフ屋どこ?」と聞くと、高確率で「サビーフチェルニホフスキー or サビーフフリッシュマン」と2択に落とし込んだ回答をされるだろう。それくらい圧倒的。京都発祥のチェーン店といえば王将と天下一品、のように。それくらい、つよい思想。

で、肝心のサビーフとは何か。一言で表すと、「ナスとゆで卵のピタパンサンドイッチ」。イラク系ユダヤ人がイスラエルで広めた料理と言われていて、イスラエルにおける三大ソウルフード/ストリートフードの一つと(と言い切ってよい)。「ファラフェルサンド」「ケバブサンド」と並ぶ、御三家。

サビーフフリッシュマンの雰囲気

他の客が注文している。

屋台のような雰囲気。ストリートフードならでは、な感じ。そしてなにより、賑やか。私が来店したのはコロナ発生後ワクチン開発前なのだが、恐ろしく混んでいた。ちなみに対岸には、これまたテルアビブで一番人気とされるケバブ(シャワルマ)屋の「ヤシカ」がある。相乗効果で知名度が高まっていると思う。

ヤシカ、言うてる。

サビーフフリッシュマンのメニュー

英語とヘブライ語。

もう一方のサビーフ屋「サビーフチェルニホフスキー」よりはメニューに幅がある。でも相当な厳選具合。でもでも、グルテンフリーのピタパンを選べたりするあたりに、イケイケのダンタウン性を感じる。イケイケすぎて、店員さんはほぼ流れ作業。サビーフが立体作品だとしたら、もう一方に、精密さで引けをとりそう。

無駄のない動きで作業している。

サビーフ 

750円/25シェケル。

無料のピクルス類。(ハラペーニョ、キャベツ、キュウリ)

野菜群、ナス、ゆで卵、タヒーニ(ゴマソース)、アンバ(ホットソース)、定番の味。だけどなんか、半分でよかったなと感じる。えっ? えっ? もっと食べなきゃ、というデスティニーまでは感じない。ビヨンセは今日、デスティニーズチャイルドのライブに来ません。とか言われた気がしなくもない(バカ言ってる)。

優勝

左:サビーフフリッシュマン vs 右:サビーフチェルニホフスキー。

「テルアビブで最も美味しいサビーフ屋は二店論」に引導を渡すとしたら、個人的にはサビーフチェルニホフスキーを優勝としたい。ただし、サビーフフリッシュマンのサビーフは、あっちより200円安いということも言っておきたい。そりゃビヨンセは来ない。とはいえ比較しなければ、ぜんぜん優勝している。

御ま品と書め

サビーフフリッシュマン/Sabich Frishman
サビーフ/Sabich/750円(25 NIS)

サビーフフリッシュマンの住所:Frishman St 42, Tel Aviv-Yafo, Israel

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