EX編集長さん歩#2 西本願寺はユダヤ教〜陰謀論者おおよろこび〜

「EX編集長さん歩」のEXCUSE-せつめい-

むかし小さな旅メディアで編集長をやっていた、ライターのがぅちゃんです。

かつて旅メディアでは、日記ブログはご法度でした。「好き勝手かくな」「テーマを持って書け」と。しかしがぅちゃんはもう編集長ではないので、そんなんしりません。

「EX(=元)編集長さん歩」では、真の旅ブログをめざします。行くとこだけきめて、あとは好き勝手かきます。「テーマ」とか、「役に立つ」とか、ないです。

好き勝手コソコソ・ジワジワたのしむのがいちばん幸せだったりするんですよね。ウケないけど。



前回の記事「#1 金閣寺なめてかかる〜極楽浄土は昼ひらく〜」はこちら。「EX編集長さん歩」の記事一覧はこちら

西本願寺とは

国宝「御影堂」の内部。

「西本願寺(にしほんがんじ)」は、京都市下京区にあるお寺だ。現地では「お西さん」と呼ばれている。京都に17件ある世界遺産のひとつだけど、金閣寺や清水寺よりは影はうすいと思う。そのへんの公園の如く無料で解放されているので、へたしたら世界遺産だと知らない人もいるかもしれない。

堀川通(ほりかわどおり)。

西本願寺は京都駅からわりかしちかい、有名な大通り「堀川通」に面してる。バスで通ると「なんかでかい寺のようなものがあるな」となるので、目立ってはいる。でも金閣寺や清水寺みたいにメジャーじゃない。それがいい。ゴツくていつも黙ってる怖い人、みたいな雰囲気がある。

堀川通に面した阿弥陀堂門(あみだどうもん)。重要文化財。

正式名称を「龍谷山本願寺(りゅうこくざんほんがんじ)」といい、浄土真宗の宗祖「親鸞(しんらん)」ゆかりの地だそうだ。西本願寺のHPによると、チェックポイントはA〜Pと16件ある(めずらしくアルファベットだ)。多いけれど敷地内は長方形でシンプルなので、簡単に見れる感がある(16件のうち2件は敷地外)。

通りに面した「築地塀(ついじべい)」も重要文化財。江戸時代の建築らしい。

籠目とユダヤ教

西本願寺の灯籠。日本でよく見る籠目(かごめ)のデザイン。

灯籠。

絶妙な角度の太陽光。

籠目模様で六芒星を思いだして、ユダヤ人が多いイスラエルに住んでいた私はユダヤ教を連想した。六芒星はイスラエルで「ダビデの星」と呼ばれていて、現代のユダヤ教のシンボルであると同時に、イスラエル国旗のデザインにも採用されている。日ユ同祖論とか陰謀論界隈でもゆうめいなやつだ。

イスラエル国旗。@テルアビブ・ゲイプライド(関連記事

関連記事:イスラエルで国の象徴と考えられている8つのシンボル

誤解がないようはっきりいっておくが、西本願寺はユダヤ教ではない。浄土真宗本願寺派だ。「日ユ同祖論」は、ユダヤ教と日本(とくに京都)をむやみに関連づけようとする態度なので、その着眼点こそ興味深いが、一点を見すぎて他をすっとばすあまり、見えてないものが多い気がする。

灯籠は2つあった。

ついでに言うとイスラエルの公用語の「ヘブライ語」と日本語はぜんぜん似てないし、イスラエル人は東欧の移民が作った国だし、とまあそのへん興味のある人は「イスラエルの記事一覧」など見てほしい。ってあれ、なんのはなしだったっけ。

ドラゴンのよだれ

手水舎(ちょうずや)の蛇口と化した龍。(蛇とか龍とかややこしいな…)

さいきん居酒屋に「よだれ鶏」とかってあるけれど、ちょっと気になってる。まあいい。西本願寺のチェックポイントKの「手水舎」に、ドラゴンはいる。手水舎は、2010年に改装された由緒正しき水場だ。竜の口からたれた水が石のプールに溜まっていて、手を洗ったりできる(当たり前か)。

手水舎。

龍。

ぜつみょうな垂れかたをしてる。

天下一品と王将みたい

阿弥陀堂(あみだどう)。

西本願寺に入ってすぐ前に、どーんと巨大な御堂が2つある。「御影堂(ごえいどう)」と「阿弥陀堂」だ。この二大巨塔感(塔ではないけど)、天下一品の「こってりラーメン」と、餃子の王将の「餃子」、のような感じだ。御影堂も阿弥陀堂も国宝で、来場者はとにかくこの2つを見学する。

ぶっとい木の階段。

阿弥陀堂の廊下を僧侶があるく。

廊下には、「埋木(うめき)」という遊び心のある仕掛けが施されている。

阿弥陀堂の内部。無料なのがすごい。セブンイレブンかよ。

となりの御影堂へつづく廊下。

御影堂の内部。

僧侶と一同。

ソーシャルディスタンスが実施されてる。

畳には、ソーシャルディスタンスを促すハスのマーク。

鬼滅の刃みたい

本願寺伝道院が見える。

車が門を通って大通りに出ていく感じ。

西本願寺の外にある「本願寺伝道院」が個人的にはいちばん気になった。1895年に建築され、紆余曲折へて僧侶のトレーニング施設になったりして、今にいたるそうだ。キリスト教関連の施設のような雰囲気があって、エルサレムのホテルを思い出した。周囲の民家の雰囲気は鬼滅の刃に出てくる街みたいだった。

エルサレムのホテル(の備品)。

京都の記事いちらん
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西本願寺の地図。

西本願寺のまとめ

正式名称:龍谷山本願寺
住所:〒600-8501 京都府京都市下京区堀川通花屋町下ル
入場料:無料
ひとこと:ユダヤ教ではない。

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