アメリカ★ゲイキャンプ体験記S3#1 ラヴホテル

アメリカ・ニューヨーク州のゲイキャンプ「イーストンマウンテン」で4泊5日してきました。「アメリカ★ゲイキャンプ体験記S3」では、現地での体験を時系列で発表しています。

S1「ジョーズハイダウェイ」編
S2「サコ川ハイダウェイ」編

ゲイキャンプとイーストンマウンテン

そもそもゲイキャンプとは何か? それは、ゲイ向けのキャンプ場のことだ。アメリカでは、キャンプが日本よりもカジュアルに行われているので、ゲイ向けにしてもやっていける(と視ている)。

アメリカのゲイキャンプの雰囲気。(イーストンマウンテンではない)

イーストンマウンテンの雰囲気。

今回のゲイキャンプは、アメリカのニューヨーク州にある「イーストンマウンテン」での話だ。一応、イーストンマウンテンはキャンプがメインではないので、「キャンプ場」と言い切るのは躊躇する。厳密には「リトリート・センター」だ。

「リトリート・センター/retreat center」とは、「スピリチュアルな静養施設」のようなものだ。つまりイーストンマウンテンは、ゲイ向けのスピリチュアルな静養施設。でも山の中にあるので、キャンプもできる。だからゲイキャンプではある。

イーストンマウンテンの「ベアーユアソウル」

イベントのイメージ動画。

イーストンマウンテンでは様々なイベントが開催されていて、私は、ロングランイベントである「Bear Your Soul/ベアーユアソウル」に参加した。4泊5日でワークショップをガンガンこなしていくタイプの、ゲイベアー寄りのイベントだ。

そんなベアーユアソウルの会場&宿泊地が、イーストン・マウンテンだった。今回のゲイキャンプのあらましを整理すると、そんな感じになる。

道中、故郷の味

進行方向にいた、こっちを向いていた車。

イーストン・マウンテンへは、マサチューセッツ州からドライブで向かった。3時間ほどの道のり。道中にあった風情のあるマクドナルドで、ビックマックやポテトを食べた。私が生まれ育った京都のマクドと同じ味。マクドはやっぱり故郷の味だ。

チェックイン

イーストンマウンテンのエントランスにある看板。

凝ったつくりの看板だ。

とくにトラブルもなく、到着予定時刻に到着してしまった。それにしても、山道に看板だけ出ている感じ、完全にゲイキャンプの佇まいだ。安心感のあるゲイキャンプなエントランスから、オフィスまで車でつきすすむ。

オフィスのある本館。

日本の家の表札にあたる部分に、「愛」と書かれていた。

オフィスの雰囲気。受付がある。

アメニティなど売っている。

専用グッズも。

ゲイに関する著書。

フリーペーパーもある。

平、智、愛、福、英、など書かれていた。

こちらが受付。

オフィスの受付で、コロナのワクチン接種証明やら陰性証明やらIDやら見せ、チェックインする。部屋は4種類あり、キャンプ595ドル、4人部屋795ドル、2人部屋orプライベートガーデンキャビンルーム895ドルという値段。(×110=円)

4泊5日にしては高額だが、イベント参加費込みで毎日3食ついている。また、イーストンマウンテンはコミュニティなので、営利目的のホテルがどんなに努力しても達成できないであろう次元の、愛があるコミュニケーションがある。

スタッフも宿泊客もウェルカムな態度で、誰も何も否定しない。ここをファミリーと形容する人もいた。復讐をしない流星街か(この例えは雑なので無視してほしい)。これが本当のラヴだとしたら、ここは本当のラヴホテルなのかもしれない。

宿泊用の、建物-ラヴホテル-。モーテルのような佇まい。

2人部屋。895ドル(98450円)。

洗面所の蛇口がかわいい。

前方に倒して水を出すタイプ。(ひねれなくて、最初は焦った)

カモンナマイハウス

本館2Fのデッキ。

酒やドリンク。

おつまみ。

本館の2Fデッキでウェルカムレセプションが行われた。ワインやジュースもあった。おつまみには3種類のチーズ、3種類のクラッカー、ブドウと、アメリカンだ。江利チエミのカモンナマイハウスみがある(焼き肉もナツメも無いけれど)。

そして食堂へ。

セプションの後は食堂に移動し、オリエンテーションが行われた。参加者全員がグループに分けられ、私は「コディアックヒグマ/Kodiak」班に配属された。聞いたことのない単語で焦ったが、イーストンマウンテンの強いワイファイに救われる。

コディアックヒグマ班は7人ほどいた。はじめましてなど言い合ったころ、シェフによるディナーの発表が始まった。本日はアジア料理らしく、豚の生姜焼き! ココナッツカレー! 焼き野菜ィ! などの説明に、ウォーー! と会場が湧く。ノリがいい。

右:豚の生姜焼き、ココナッツカレー、焼き野菜。左:サラダ。すべて美味しい。

カドルあそび

カドルあそびの会場。(机などを片付けた後の食堂)

グループディナーの後、イベントのウォーミングアップ的なワークショップが開催された。最初ということもあり、「このワークショップはノン・エロティック」という説明があった。参加者全員で寝転がり、互いの体を「カドル」するというもの。

カドルでは、何度か場所チェンジが行われる。遊び方がわからず逐一「?」となっていた自分とは違い、このイベントのリピーターたちは、ゲーム展開を理解してプレイしていた。動きに無駄がない。私はやや緊張した。

保育園時代のイス取りゲームみたいだった。イスを取るときの、獲物を狙う高揚感。取る気満々なのに、取とらない態度も装う心理戦。「プレイ:子供のように遊ぼう」は、イーストンマウンテンのベアーユアソウルにおける、重要テーマのひとつだ。

カドルあそびの前の、オリエンテーションの様子。

「なんでそうなんねん! お前それいつからや? なんで忘れてしまうねん? 思い出せよ! 遊べよ!」と、オリエンテーションで怒られてた(ような気分だった)。「プレイ」の概念を説明されていた時だ。遊びやないで? という態度で、萎縮した。

このイベントに初めて参加し、しかも初日で緊張していた私には、あそびってもんが無かった。でも初日で保育園まで遡れた自分は、将来有望なプレイヤーだと思う。まだ握手もしてない男たちとのカドルで、楽しい気持ちが溢れてた。

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