在住者が紹介!イスラエル・ナザレの概要と観光名所まとめ

イスラエルのテルアビブに住んでいます、がぅちゃん です。

イエス・キリストゆかりの地として世界的に有名な「ナザレ/Nazareth」 。都市の概要やイエス・キリストとの関係について解説しつつ、「受胎告知教会」をはじめとする代表的な観光地を複数紹介します。

もくじ

ナザレの概要
・ナザレのイエス
・「ナザレのマリア」と 「ナザレのヨセフ」
・ナザレとベツレヘムの距離
・ポルトガルのナザレとの関係

ナザレの観光名所
・受胎告知教会/Basilica of the Annunciation
・聖ヨセフ教会/St. Joseph’s Church
・マリアの井戸/Mary’s Well
・おまけの現地グルメ

ナザレの概要

「ナザレ/Nazareth」はイスラエルの「北部地区/Northern District」で最大の都市です。人口は約7万人。国内で最もアラブ系住民が暮らす都市として知られています。住民のうち、7割がイスラム教徒、3割がキリスト教徒です。

ナザレの街並み。マイクロソフトやマクドナルドもある。

「北部地区」は、国内にある6つの行政地区(県)の一つ。この地域は「ガリラヤ/Galilee」とも呼ばれていおり、国内最大の淡水湖「ガリラヤ湖」があります。ガリラヤ湖の周辺は、イエス・キリストが活動した場所として、聖書にも度々登場します。

ガリラヤ湖で漁業に関する奇跡をおこすイエス・キリスト(左)。Image:CC0

ガリラヤ湖に関する記事:死海だけじゃない!イスラエルを代表する4つの海

ナザレのイエス

ガリラヤ湖の周辺で活動していた歴史上の人物が「ナザレのイエス」。「ナザレ出身のイエスさん」という意味で、キリスト教はこの人物を「イエス・キリスト/Jesus Christ」としています。彼とその弟子達は「ナザレ人」とも呼ばれていました。

実際のイエスの顔はこれに近かった可能性が指摘されている。Image via Wikipedia

「ナザレのマリア」と 「ナザレのヨセフ」

イエス・キリストを出産したのが「ナザレのマリア」であり、その夫が「ナザレのヨセフ」。二人とも、「聖母マリア/Mary」「聖ヨセフ/Saint Joseph」として認識されている人物です。

左から、聖ヨセフ、イエス、聖母マリア。3人揃って「聖家族」と呼ばれる。Image:CC0

マリアはヨセフと交わることなくイエスを身ごもったのですが、この出来事を「処女受胎(しょじょじゅたい)」と呼びます 。この受胎を「大天使ガブリエル」から告知されたことを記念しているのが「受胎告知教会」です(後述)

受胎告知を描いた、フラ・アンジェリコの絵画「Annunciation」。Image:CC0

ナザレ の「受胎告知教会」はイエス・キリストの生にまつわる3つの聖地のひとつです。ほかの2つは、生まれた場所とされる「降誕(こうたん)教会/ベツレヘム 」、埋葬された場所とされる「聖墳墓(せいふんぼ)教会/エルサレム」です。

左から、受胎告知教会 、降誕教会 、聖墳墓教会。

関連記事:エルサレムの「聖墳墓教会」の基本的な解説&観光の見どころ5つ

ナザレとベツレヘムの距離

イエス・キリストの生にまつわる聖地巡礼の際は、ナザレ・ベツレヘム・エルサレムの3箇所を巡ることになります。ナザレとベツレヘムは約160kmの距離がありますが、ベツレヘムとエルサレムは近所(7約km)です。

ナザレ〜エルサレムの地図。

ベツレヘムはパレスチナの管理下にあるので、移動には工夫が必要です。ナザレとエルサレムはイスラエルの管理下にあるので、まずエルサレムを一度訪れて、そこからバスなどでベツレヘムに向かうのが一般的です。

エルサレム・ベツレヘム・パレスチナの詳細:記事内の「問4」に記載

ナザレ〜エルサレムのバス移動

ナザレ(旧市街)〜エルサレムの移動は、エゲッドバス (Egged Bus)の955番を利用すれば、乗り換えなしで可能です。移動時間は約2時間40分で、片道37.5シェケル(1,125円)です。

ポルトガルのナザレとの関係

ポルトガルのナザレ(Nazaré)は、大西洋に面した漁師町/リゾート地です。語源は4世紀頃に遡り、ある聖職者が、現在のイスラエルのナザレにあたる地域から「聖母マリアの木彫りの像」を持ち込んだことが関係しています。

ポルトガルのナザレは、冬に発生する超大型の波でも有名。

ナザレの観光名所

受胎告知教会/Basilica of the Annunciation

受胎告知教会の祭壇(2階)。

文字通り、聖母マリアが受胎を告知されたことを記念した教会です。 カトリック教会の解釈では、聖母マリアの家があった場所の上に立つ教会ということになっています。中東では最大級かつ最高峰の教会と言われています。

受胎告知教会の外観。

受胎告知教会は破壊と再建がくり繰り返されており、現在の建物はイタリア人建築家「ジョバンニ・ムツィオ/Giovanni Muzio」よって設計されたものです。完成したのが1969年なので、建築物としては新しいものです。

「A」に見える、独特の形状のファサードが見みどころ。

受胎告知教会の構造は2階建てとなっており、「Lower Church/1階」「Upper Church/2階」に分かれています。

Lower Church/1階

祭壇の様子。

(新約聖書によると)聖母マリアが大天使ガブリエルから受胎告知を受けたまさにその場所とされる「受胎告知の洞窟/the Grotto of the Annunciation」があります。その洞窟の正面には祭壇(alter)があります。

「受胎告知の洞窟/the Grotto of the Annunciation」。

Upper Church/2階

壁に展示されたモザイク画。

2階の壁には、世界各国の美術家によって制作された「聖母マリアのモザイク画」が展示されていて、美術館のような雰囲気があります。日本人の美術家「長谷川路可/はせがわろか/Luke Hasegawa」 の「華の聖母子像」が特に有名です。

「華の聖母子像」は長谷川路可の遺作。下絵を元に、弟子達が完成させた。

1センチほどのタイルが敷き詰められている。

受胎告知教会の営業時間:日〜金・8〜17時、土曜・8〜18時(夏時間・冬時間は要確認)。入場無料。

受胎告知教会の地図。

聖ヨセフ教会/St. Joseph’s Church

聖ヨセフ教会の中の様子。

聖マリアの夫である聖ヨセフの職業は大工だったと言われており、彼の仕事場とされる場所に建てられたのが聖ヨセフ教会です。フランシスコ会の教会で、1914年に完成しました。 受胎告知教会の近所(というか敷地内)にあります。

聖ヨセフ教会の前には「聖ヨセフの像」がある。

思い詰めたような表情。妻の妊娠にまつわる苦悩のエピソードは有名。

聖ヨセフ教会の営業時間:日曜以外・8〜17時(冬時間)、土日・8〜18時(夏時間)。入場無料。

聖ヨセフ教会の地図。

マリアの井戸/Mary’s Well

現在のマリアの井戸は、当時の井戸風にリノベーションされている。

(カトリック教会の解釈では)聖母マリアは大天使ガブリエルにここで受胎を告知されたことになっています。受胎告知教会(カトリック教会の解釈では聖母マリアの家があった場所)から、500メートルほど離れたところにあります。

水は枯れている。

聖母マリアの絵が飾られている。

公共の広場のようなところにポツンとある。

マリアの井戸の地図。

おまけ:ナザレの名店「ティシュリーン」

ティシュリーンの「フムス/Hummus」 。(フムスはイスラエルの定番料理)

ナザレを代表するレストランの一つがティシュリーン/Tishreen」。本格的でレベルの高い地中海系アラブ料理が楽しめます。 受胎告知教会とマリアの井戸 の真ん中あたりにあります。

ティシュリーンの外観。

イスラエル・ナザレの概要と観光名所まとめ

ナザレの概要
・ナザレのイエス
・「ナザレのマリア」と 「ナザレのヨセフ」
・ナザレとベツレヘムの距離
・ポルトガルのナザレとの関係

ナザレの観光名所
・受胎告知教会/Basilica of the Annunciation
・聖ヨセフ教会/St. Joseph’s Church
・マリアの井戸/Mary’s Well
・レストラン「ティシュリーン」

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