マサチューセッツ州だけで有名なマイナー観光地「クインジー採石場保護区」

アメリカ東海岸のマサチューセッツ州の「クインジー/Quincy」にあるマイナー観光地「クインシー採石場保護区/Quincy Quarries Reservation」を紹介します。マイナーとはいえ、そこそこ有名です。ロッククライミングとピクニックとグラフィティの名所です。

「マサチューセッツ州」と「クインジー」について

クインジーの雰囲気。

「マサチューセッツ州/Massachusetts」は、アメリカの東側で大西洋に面する「東海岸エリア」にある。州内には、「ハーバード大学」や「マサチューセッツ工科大学(MIT)」といった有名施設も多い。州都は「ボストン/Boston」という。

そんなボストンから頑張れば走って行くこともできるような場所にある都市が「クインジー/Quincy」だ。走って行けるというか、そもそも、クインジーの北部はボストンと隣接している(かの有名なネポンセット川を挟んで)。

クインジーには、アメリカ東海岸ではそこそこ有名なアジア系スーパーマーケットの「金門市場/Kam Man Food」もある。個人的には、金門市場はクインジー最大の名所だと思っている(知らんがな)。

クインジーの名所「クインジー採石場保護区」

クインジー採石場保護区の雰囲気。

クインジーには、地域の外から観光客がわざわざやって来るような場所が、多くない。そんなクインジーの名所として知られているのが「クインジー採石場保護区/Quincy Quarries Reservation」だ。

クインジー採石場保護区について一言で説明するならば、「100年以上も繁盛していた採石場の跡地」となる。そもそもマサチューセッツ州には、採石場が多い。クインジー採石場保護区は、目立ってこそないが、マサチューセッツ名物とも言える。

なお、クインジー採石場には、石を運ぶ有名な鉄道もあった。「グラニット鉄道/Granite Railway」といい、アメリカで最初の鉄道のひとつと言われている。クインジー採石場は1963年に閉鎖され、現在はマサチューセッツ州(DCR)が所有している。

クインジー採石場保護区の現在の様子

クインジー採石場保護区のエントランス。

「ゴミを持ち帰ってください」とある。

ゴミ箱として機能していた容器。

「保護区」なんて言うと、管理が行き届いた施設にスタッフが常在してそうなイメージがあるが、ここはその逆だ。スタッフなどおらず、無法地帯感がある。カリフォルニア州の「サルベーションマウンテン」にちょっと似ている(行ったことはない)。

前を歩いていた子供たち。

森を抜けた。

なかなかの景色ではある。

無法地帯感といっても危険な雰囲気はない(すくなくとも昼は)。ボヘミアンと言うべき雰囲気なのかもしれない。草原にそびえる岩山にびっしりキマッたグラフィティがあり、人々が思い思いに過ごす広場、のようになっている。

グラフィティびっしりの岩山。

キャンバスの集合体のようになっている。

日本人の姿も。

岩山のふもとでピクニックする人々。

見上げると、人の足がぶらさがっていて怖い。

岩に向かってサスケ的な挑戦を仕掛けている子供もいた。

クインジー採石場保護区を、トリップアドバイザーの「クインジーの人気観光地ランキング」で見たところ、「12位中5位」となっていた。5位はすごい。地元では「ピクニック」や「ロッククライミング」の人気スポットとして機能しているようだった。

ロッククライミングの装置がひっかかっている。

こわい場所

ロッククライマーたちの装備を無下にしてしまいそうな光景。

クインジー採石場保護区ってちょっと怖い(いかつい)場所なのかなと思っていたけれど、全くいかつくはなかった。岩山が登り放題になっていて、その気軽さが怖い。すぐ隣ではフル装備のロッククライマーが岩肌をよじよじしていたというのに。

子供たちもよじよじ。

あまりにも簡単に頂上を目指せる状態だったので、岩山のてっぺんまで素手で登ってしまった。高速道路を裸足でジョギングしている感覚だった(そんなことしたことないけど)。自由をつきつめると怖い。

てっぺんの様子。

てっぺんからの景色。(1/2)

てっぺんからの景色。(2/2)

てっぺんには、空になった酒が捨ててあった。

てっぺんで、ほぼふんぞりかえる人々。寝返りをうったら死ぬという環境。

スイカをなめるヘビが緊張を緩和していた。

犯罪性

グラフィティを制作する人。

今まさにグラフィティを制作している人もいた。マサチューセッツ州の法律では一応、このてのグラフィティは合法ではないらしい。でも悪の気配は感じられなかった。というか、グラフィティが無ければここまでニッチ名所化していないと思う。

グラフィティ制作自体が、景観に含まれているような気配。

クインジー採石場保護区は、入場も駐車も無料だ。家族と一緒に来た子供たちが元気いっぱいはしゃいでいるし、そばで大人たちもチルしている。エッジの効いた、平和でピースフルなピクニックスポットとして重宝したい。

「サスケ」と私が勝手に名付けた坂。

クインジー採石場保護区の地図。

クインジー採石場保護区のまとめ

・電話番号:(617)727-4573
・住所:Ricciuti Dr, Quincy, MA 02169, United States
クインジー採石場保護区のHP

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