イスラエル観光で旅行者が見落しがちな名所5件

イスラエル在住歴3年のライター、がぅちゃんです。イスラエル国内では誰もが知っているような定番観光スポットなのに、外国人観光客がうっかり(orしぶしぶ)スルーしてしまいがちな観光名所を紹介します。(文末にアクセス方法あり)

観光客でごった返さない、ヘルツリーヤのビーチ。

1. カイザリヤ国立公園/Caesarea National Park

地中海沿いに展開する古代都市の遺跡。

カイザリヤ国立公園は、イスラエル北部の「シャロン平野」に位置する古代都市遺跡「カイザリヤ・マリティマ/Caesarea Maritima」の一部です。地中海に面しており、国内で最も風光明媚な歴史的建造物の一つと考えられています。

敷地内の様子。

最大の見所は「ローマ劇場/Roman Theatre」と「リーフパレス/The Reef Palace」であり、「歴史あるイスラエル」の説明の際によく引用される景色です。入場料は39シェケル(約1170円)で、敷地内には飲食店や売店もあります。

ローマ劇場。

カイザリヤ国立公園の場所。

2. メギドの丘/Tel Megiddo

メギドの丘にそびえ立つ、ヤシの木。

イスラエル北部にある世界遺産「メギド国立公園/Megiddo National Park」にある丘です。キリスト教の聖書にある「アルマゲドン=世界の最終戦争」の場所と考えられているスポットなので、キリスト教関係の団体観光客が多いです。

メギドの丘から見える景色。

ちなみに「アルマゲドン/Armageddon」とは、ヘブライ語の「הר מגידו/ハ・メギド=The Megido」が語源と考えられています。入場料は、大人一人28シェケル(約840円)です。

アルマゲドンの説明。(右:ヘブライ語、左:英語)

メギドの丘の場所。

3. ジフロン・ヤアコヴ/Zikhron Ya’akov

ジフロン・ヤアコヴの様子。

イスラエル北部のハイファ地区(県)にある町で、国内では「ワインの町」として有名です。ロスチャイルド家のフランス人「エドモンド・ベンジャミン・ロスチャイルド」によって設立された歴史があります。

路上には工芸品の屋台が並んでいる。

エドモンド・ベンジャミン・ロスチャイルドはイスラエルの紙幣のデザインにも採用された人物であり、彼の父である「ヤコブ/Ya’akov/Jacob」が街の名前の由来となっています。週末は国内の観光客で賑わいます。

旧500シェケル紙幣。Image:CC0

ジフロン・ヤアコヴの繁華街「Ha Meyasedim通り」の場所。

4. ヘルツリーヤ/Herzliya

ヘルツリーヤのビーチ。

イスラエルの東京都・テルアビブ地区(県)の最北端にある町がヘルツリーヤです。国内で最も暮らしやすい町のひとつであり、高級住宅街が多いというイメージがあります。各国の大使官邸もヘルツリーヤに集中しています。

ショッピングモールなどがある「マリーナ・ヘルツリーヤ/Marina Herzliya」。

ヘルツリーヤは特に目立ったものがないため、観光客はあまり来ません。しかしながら、それゆえに静かで洗練されたイメージがあるので、「地元の人が知っている本当のビーチリゾート」といった一面があります。

ヘルツリーヤのビーチ。

ヘルツリーヤのビーチの場所。

5. アブゴッシュ/Abu Ghosh

アブゴッシュの名店「アブゴッシュ」。

「アラブ系イスラエル人の町」として有名なのがアブゴッシュです。人口約8000人の小さな町ですが、「フムスの聖地」として圧倒的な知名度があります。フムスは「ひよこ豆のペースト」のことで、イスラエルで最も人気のソウルフードです。

アブゴッシュのフムス。

アブゴッシュは、重量4トンにおよぶ「世界最大のフムス」でギネス記録を更新した過去があり、記録樹立の中心となったアラブ料理屋「アブゴッシュ」は地元の名店として確固たる地位を築いています。

「ファラフェル」もおいしい。同じく定番ソウルフード。

関連記事

まず名前が挙がるイスラエルの定番料理5つ
イスラエルを代表するB級グルメ7選(人気店も紹介)

レストラン「アブゴッシュ」の場所。

おまけ:紅海/Red Sea

紅海の水は青い。

「イスラエルといえば地中海と死海」というのはわりかし有名ですが、実は国内の最南端には「紅海」もあります。紅海は「エイラート」という観光都市に面しており、国内では人気が高いビーチリゾートです。

エイラートの観光名所「ドルフィンリーフ」。(詳細

関連記事:死海だけじゃない!イスラエルを代表する4つの海

それぞれの場所へのアクセス方法

海水浴場にある、カイザリヤの古代都市の一部。@Aqueduct of Caesarea

車がない場合、バスを乗り継いで向かうことが多くなるでしょう。移動のコツとしては、近隣の観光都市*を訪れる際についでに立ち寄るというのが無難で効率がいいと思います。

*詳細:イスラエル観光でほぼ必ず行くことになる定番都市5件

「1. カイザリヤ国立公園」「2. メギドの丘」「3. ジフロン・ヤアコヴ」「4. ヘルツリーヤ」は、テルアビブとハイファの間にあります。「5. アブゴッシュ」はエルサレムから近いです。「紅海」は最南端なので、思い切りが必要です。

イスラエルの隠れ観光名所のまとめ(リンクはアクセス方法)

1. カイザリヤ国立公園/Caesarea National Park(アクセス
2. メギドの丘/Tel Megiddo(アクセス
3. ジフロン・ヤアコヴ/Zikhron Ya’akov(アクセス
4. ヘルツリーヤ/Herzliya(アクセス
5. アブゴッシュ/Abu Ghosh(アクセス
おまけ:紅海/Red Sea(アクセス

イスラエルの記事一覧はこちら