世界ごはんたべ記#30 大阪のアイスランディック地中海料理屋「フィルクトゥ・ミエール」

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「世界ごはんたべ記」のせつめい

「世界ごはんたべ記」は、ライターのがぅちゃんによる外食の記録です。どんなお店で何を食べたか、どんなことを感じたか……などなど、じゆうに書いています。

海外ぐらしが長いので、異国のお店はひんぱんに登場します。とはいえ「世界」と名乗っている手前、母国のお店も発表していかねばなぁと思っています(……か?)。



前回の記事「#29 大阪のスモーブロー専門店/スモーブローキッチン・中之島」はこちら。「世界ごはんたべ記」の記事一覧はこちら

フィルクトゥ・ミエールとは

お店の外観。

「フィルクトゥ・ミエール/FYLGDU MÉR」は、大阪の本町にある飲食店だ。何料理の店かは、ひとことでは説明しづらい。むりやり言うと、地中海料理屋。そうでもないけど(どういうことだ)。だから要素を羅列していく。例の、「イスラエルのフレンチイタリアンレバントビストロ/ブルット」みたいなことになるやつだ。

「フィルクトゥ・ミエール/FYLGDU MÉR」は、アイスランド語。「Follow Me/私についてきて」という意味。アイスランド料理とか北欧料理とかなのかな? と最初は思ったけど、どちらでもない。お店の料理は、地中海沿岸の料理を中心としたメニュー。フォーマットが地中海料理、みたいな感じだ。

アイスランドの道。(関連記事)

フィルクトゥ・ミエールの本質は食育な気がする。理不尽の少ないオーガニックな食材を、徹底して採用している印象。なるべくしてサステナブル。そんなことから、フィルクトゥ・ミエールは「オーガニックカフェ」と言われたりもする。「哲学をいただく」このバイブス、京都の納豆専門店「夏豆」に近いものを感じる。

フィルクトゥ・ミエールは地中海料理を発信したくてやってるわけじゃないから(多分)、「地中海料理屋」は不適切。「地中海料理で哲学をプレゼンテーションする。アイスランドの大地感を添えて。」という感じ。爆速で(ややもすれば横着に)成長する人類を労わる料理。食いたければ、ついてこい-FYLGDU MÉR-。という感じか。

フィルクトゥ・ミエールの雰囲気

エントランス。

ギリギリ見えない色で「FYLGDU MÉR」と書かれている。

怪しいトープの物件。外から見ると、なんの店かわからない(店なのかどうかも不明)。ただただ怪しく、洗練されてる。店内はテクスチャーおばけ。茶色いのに、日本じゃない。同じような配色で(といってもじつはぜんぜん違うけど)、非日本な世界観が展開していて楽しい。サムスミスとか宇多田ヒカルの鼻歌がやたらと美しいあの感じに似てる。au naturel “風”。

ようこそ、居酒屋「鉄と木」へ。とか言われたら、信じる。

カウンターテーブル。

作家が制作した陶器のパネル。

プレスドジュース(後述)のプレゼンテーションがある。

奥の厨房。

フィルクトゥ・ミエールのメニュー

「作品名:木と紙」とか命名したくなるメニュー。

アイテムは厳選されてる。インテリアにひけをとらないミニマルさ。ファラフェル、ケバブ、キョフテ、メゼなどある。地中海系中東料理=レバント=イスラエルの定番料理、とか言ってしまえそう。食材や調味料(塩、油、スパイス、水、酢)を、どこから手に入れたかが記載されている。

たべもの。

ドリンク。

農家一覧。

調味料の詳細。

プレスドジュース  

ネーブルオレンジ、カーリーケール、ビーツ、ニンジン、が含まれる。

フィルクトゥ・ミエールのよさを端的に表してるのがこのアイテム。「生の野菜や果物を100%使い、酵素を壊さないよう低速のジューサーで絞り、水分のみを抽出したジュース。」と、HPに説明がある。フレーバーは2種類あって、素材や魅力について店員さんが説明してくれる。

うまい。

豊かで純粋無垢に「甘い」。暴力性を感じない。強引に理不尽に液体化されてない感じ。「ウチら土で育ったけど、気づいたらコップの中におった。」って野菜や果物がゆってる(気がした)。なんだか情緒がある。「ロリマー京都の焼き魚」「ラ・レプッブリカのステーキ」を思い出した。

メゼの盛り合わせプレート

1980円。

ただの高級ビュッフェでは、こうはできない。

「Meze/メゼ」とは「お惣菜盛り合わせ」のこと。地中海沿岸では一般的なメニュー。トルコ、ギリシャ、イスラエルなどで食される。「とりあえずメゼ」しておくと、現地の定番料理を網羅できるようになっている。日本におけるメゼは、「地中海料理の盛り合わせ」と解釈していいと思う。メゼに含まれるお惣菜は、すべて店員さんが説明してくれる。

イスラエルの典型的なメゼ。@The Old Man and the Sea/テルアビブ

イスラエルの現代中東料理屋のメゼ。@Notre Dame Rooftop Wine & Cheese/エルサレム

イスラエルの現代イスラエル料理屋のメゼ。@Manta Ray/テルアビブ

イスラエルのパレスチナ料理屋の、メゼ。@Haj Kahil/テルアビブ

フィルクトゥ・ミエールのメゼ。

メゼの内容は(覚えている限りでは)17品。「ファラフェル」「フムス」「アボカドのフムス」「モロッコのサラダ」「かぶら」「フキノトウの天ぷら」「太いゴボウ」「ケール」「サラダ」「イワシのマリネ」「クスクスと自家製スモークサーモン」「紫キャベツのサラダ」「ピタパン」「ヨーグルト」「ラブネとアマレットのジャム」「ハリッサ」「レンティルスープ」。

サラダには、お酢の風味のドレッシングがかかってる。

左から、ヨーグルト、フムス、アボカドのフムス。

クスクスと自家製スモークサーモン。

レンティルスープ。これがまた絶品。

ハリッサは、北アフリカ発祥のホットソース。

ファラフェル

こぶりのファラフェルが3つ。

ファラフェルはひよこ豆のコロッケで、中東では広く食される。材料は、ひよこ豆、クミン、コリアンダー、タマネギ、ニンニク、パセリ、が含まれるのが一般的。イスラエルではイケアにも売ってるくらいの定番料理で、日本でいうオニギリみたいなことになっている。テルアビブで暮らしてた頃はよく食べた。

イスラエルのイケアの、ファラフェルサンド。

イスラエルのファラフェル専門店の、ファラフェルサンド。@Falafel Ratzon/テルアビブ

イスラエル最高峰と名高い有名店の、ファラフェル。@Falafel Hakosem/テルアビブ

関西のイスラエル料理屋は(おそらく)すべて行ったし、ファラフェルもたくさん食べたけど、フィルクトゥ・ミエールのファラフェルが個人的に一番だった。テクスチャも風味もぶっちぎってたかも。このクオリティでファラフェル専門店としてイスラエルに進出しても、ふつうに大繁盛してそうな気がする。

フィルクトゥ・ミエールのファラフェル。

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ボトル美しい

プレスドジュースのボトル。

「原点はプレスドジュース」というだけあって、ボトルも美しい。次回の来店時に持参したら、10%オフでジュースをそそいでもらえるらしい。市販されてるミネラルウォーター「voss」のボトルを携帯してた知人に、ボトルの上位交換としてフィルクトゥ・ミエールを教えてあげたい。

フィルクトゥ・ミエールの住所:大阪市西区新町1丁目13-17 1F

出演-おしながき-

フィルクトゥ・ミエール/FYLGDU MÉR
プレスドジュース/1320円
メゼの盛り合わせプレート/1980円

お店のHP

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