「刺身/Sashimi」が中東のイスラエルで定番メニュー化してる件/現地最強のサシミ四天王はこれだ!〜君にキメたッッ!!〜

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イスラエルのテルアビブに3年住んでいました、ライターのがぅちゃん です。イスラエルの刺身事情をロケットニュース24風に説明してみました。裏タイトルは「もしロケットニュース24がイスラエルの刺身について説明したら」です。

イスラエルで有名な「サシミサーモン」。

「スシ」「ラーメン」といった日本の定番料理は、いまや海外でもそこそこ認知されたメニューとなっている。日本と縁がなさそうな中東のイスラエルだが、実は日本食がかなり人気だ。日本文化への関心も高い。

ピカチュウのことは、もうみんなが知ってるレベル。

いやまて、というかそもそも、イスラエルってどこだ…………!? 

そのあたりも説明しつつ、現地で3年暮らし約100軒以上食べ歩いた私が「これは……!」と感じた絶品サシミを紹介していく。

旅行者が口を揃えて「意外!」と言うのがイスラエル

商業都市・テルアビブの街並み。超能力者・ユリゲラーの故郷でもある。

イスラエルは「中東の危険な国」のようなイメージがあるが実際はそうではない。幸福度ランキングは世界14位(2020年)、「世界テロのインパクト指数(2018年)」は41位で、アメリカ、イギリス、フランス、よりも低い。

祝日のテルアビブの雰囲気。

「世界一入国審査が厳しい」などと言われているが、その裏返しともいえるほど、国内の治安はかなりよい。筆者が暮らしていたテルアビブでは、平和を絵に描いたような雰囲気が展開していた。 完全に余談だが、ユリゲラーは今もテルアビブに住んでいるらしい。

テルアビブの海辺で自撮りする少女ら。

テルアビブの記事一覧はこちら

日本食はローカルフードなみに人気

そんなテルアビブは日本食の人気が異様に高く、「世界で寿司屋が最も多い都市(人口比で)」として3本の指に数えられていた時代もあったそうだ。だから「スシ」「サシミ」という言葉が日本でいう「サンドイッチ」「プロシュート」くらいには浸透している。

テルアビブのショッピングモールの寿司屋。

ルーフトップパーティーの寿司。(ケータリングは寿司が基本という感覚が存在する)

「スシ・サンドイッチ」は「イスラエル料理」とさえ言われてる。

イスラエル特有の刺身事情

日本の刺身は「魚の切り身を醤油につけて食べる」のが一般的な解釈だが、イスラエルはそうではない。「生魚の切り身をおいしく食べるメニュー」であれば、「刺身」と呼ばれる。そして「生魚の切り身」は、どの飲食店にもほぼかならずあるメニューだ。

ちなみに現地の「生魚の切り身」の御三家は「サシミ」「カルパッチョ」「クルード」だ。でも3つとも似ていて、サシミなのかクルードなのかわかりにくいときがある。「ペペロンチーノをアーリオオーリオとよぶ」のようなことがしょっちゅう起こっている。

一般的なイスラエルの「クルード」。

一般的なイスラエルの「カルパッチョ」。(※とはいえ魚介のカルパッチョは稀)

刺身に限らず、イスラエルでは名称は目安にすぎない。よく言えば「わかりやすい」、わるく言えば「てきとう」ともいえる。とにかく万人がわかるように、なんでもいいからカタチにする。効率重視でめちゃくちゃフッ軽さんな国なのだ。

これも「寿司」。焼き鳥と串カツが魔合体したもの。商品名は「ヤキトリ/יקיטורי」。

言いすぎでしょ……と思うかもしれないが、それがそうでもないから面白い。イスラエルは1948年に移民によって建国された若い国なので、自国発祥のアイデンティティが確立していない。「イスラエル料理はまだ存在しない」というのはけっこう有名な話である。

関連記事:まず名前が挙がるイスラエルの定番料理5つ

イスラエルのサシミ四天王

私は約3年ほどテルアビブに住んでいたのだが、かれこれ100軒以上は食べ歩いた。その中でもこれは…!! と思わされた、(いい意味で)やってくれたな…! というサシミ・オブ・サシミが以下の4つだ。※英語メニューに「サシミ」と記載されていたもののみ厳選。

1. シトラス・サシミ・サーモン/Citrus Sashimi Salmon

72シェケル/約2,160円。

さわやかーーーーーーーーーーーーー!!!!

日本の刺身を基準にすると華やかすぎるように見えるかもしれないが、かなりシンプルだ。もしかしたら日本の刺身に一番近いサシミかもしれない。唐辛子、クレソン、オレンジ、バルサミコソースがそえられ、味もさっぱりしている。おうちでもマネできそうだ。

お店の雰囲気。

このお店は、イスラエル最大の都市「エルサレム」にある、やや高級志向な有名レストラン「ルーフトップ・マミラ・ホテル/Rooftop Mamilla Hotel」。欧米の観光客がここの料理を「イスラエルのグルメの思い出」として持って帰る、みたいなお店だ。

店名 Rooftop
住所 Shlomo ha-Melekh St 11, Jerusalem, Israel
参考URL https://www.mamillahotel.com/rooftop

2. ブリの刺身/Yellowtail Sashimi

68シェケル/約2,040円。

び…美味ィ…………………………………!

分厚く切られたブリのスライスが、カットされたイチジクの上に乗っかっている。お皿の底には、アーモンドとガーリックの白いソース(acho blancoというガスパッチョの一種)にひたされている。もはやスペイン料理だ。しかしトッピングはネギ。

エルサレムの名店「マハネユダ」。

イスラエルを代表するフルーツのイチジク、 南欧のソース、ブリという魚のチョイスにネギで締める。なんでもありのイスラエル料理の解釈として、ある意味もっとも”正しい”のかもしれない。マハネユダは、イスラエルの食文化を牽引している名店だ。

レストラン「マハネユダ」の詳細はこちら

店名 Machneyuda
住所 Beit Ya’akov St 10, Jerusalem, Israel
参考URL https://www.machneyuda.co.il/

3. 地中海サシミ/Mediterranean Sashimi

76シェケル/2,280円。

刺身じゃねぇえええーーーーーーー!! だがしかし美味い! なんじゃこれ。

カリフラワーの「クスクス」の上に魚とひよこ豆が乗っており、ハーブが効いた「グリーンオイル」で美しくトッピングされている。クスクスは中東の粒状パスタで、ひよこ豆は現地のソウルフード「フムス」に使われる食材だ。 刺身をイスラエルで表現している。

お店の雰囲気。

「イスラエルの料理人はテルアビブを目指す」というのはよく言われているのだが、そんなテルアビブの小洒落たビストロで食べられる。地中海系イタリアンフレンチの「Brut」というお店だ(地中海系イタリアンフレンチ……もうなんでも作れそうだな)。

レストラン「Brut」の詳細はこちら

店名 Brut
住所 Nahalat Binyamin St 36, Tel Aviv-Yafo, Israel
参考URL https://www.brutwinebar.com/

4. サシミサーモン/Sashimi Salmon

52シェケル/約1,560円。

これは………………………! やッとんな……ってやつだろうか。温度も美味しい。

人肌のサーモンが、ぬくい甘じょっぱい醤油ベースのソースに浸っている。てっぺんに乗っかっているのは「わさびシャーベット」。醤油とわさびで生魚を食べる。完全に日本の刺身を再現している。

メロンシャーベットみたいな、わさびのシャーベット。ほんのり甘い。

お店の雰囲気。

このサシミサーモンは、イスラエル北部のアッコという港町にある「ウリブリ/Uri Buri」というシーフード専門店の看板メニュー。イスラエルで最も有名な飲食店の一つで、2017年のトリップアドバイザー中東全域のレストランランキングで1位にもなっている。

アッコの雰囲気。(こちらの記事でも紹介

レストラン「ウリブリ」の詳細はこちら

店名:Uri Buri
住所:Ha-Hagana St, Acre, Israel
参考URL https://www.2eat.co.il/uriburi/

刺身だけでも豊かなバラエティだが、イスラエルでは世界じゅうの料理がこういった具合でアップデートされている。コロナがなければ2020年3月に成田〜テルアビブの直行便が運行開始されるはずだった。(ほんとうに)そう遠くない未来の旅行におすすめしたい場所だ。

テルアビブのベングリオン空港にあった、東京への直行便の宣伝。

郷土料理「セイントピーターズフィッシュ/ St. Peter’s Fish」もうまい。

市場で売られるセイントピーターズフィッシュ。

「モーニングラーメン」なんてのも存在する。@ベネディクト/テルアビブ(詳細記事)

イスラエルのグルメに関する記事一覧はこちら

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