「世界ごはんたべ記 #プライド号」のせつめい
「世界ごはんたべ記」は、ライターのがぅちゃんによる、へんな食レポです。ふだんはセクシュアリティを無視して雑食しております。
「#プライド号」の特別企画がスタートした6月は、「プライド月間」と言われています。せっかくなので屋号をいじりました。
6月スタートの「世界ごはんたべ記 #プライド号」では、世の流れにのっかり、LGBTにかんするお店について書いてゆきます。
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前回の記事「#プライド8号 アメリカのバー/カセドラル・ステーション」はこちら。「世界ごはんたべ記 #プライド号」の記事いちらん。ふだんの「世界ごはんたべ記」の記事いちらん。
ブレンドとは
ブレンドの外観。
「ブレンド/Blend」は、アメリカのマサチューセッツ州の州都「ボストン」にあるゲイバーだ。本人は「クラブ」「パブ」とも言っているが、ゲイレストランと呼ぶのが妥当といった雰囲気。ようするに、典型的なボストンのゲイバーだ。
典型的なボストンのゲイバーその1、「ディーバー」。
典型的なボストンのゲイバーその2、「カセドラル・ステーション」。
レストランみたいになってるボストンのゲイバーといえば、「ディーバー」と「カセドラル・ステーション」が有名だ(というかレストランではある)。ブレンドはその中間といった感じ。オープンしたのも、2018年と、若い。
ブレンドがオープンする前はアイリッシュパブだったらしい。1963年に創業した「ペギーオニールズ/Peggy O’Neil’s」という有名店だったそうだ。「アイリッシュパブ→ゲイバー」という変遷が、なんともボストンらしい。
ブレンドのカウンター。
ブレンドからは、「もともと純喫茶だった名店がイマドキのバーとして生まれ変わった」みたいなバイブスを感じる。
ブレンドの雰囲気
ブレンドの外観。
パリッとクリスプなデザイン。
若い! 新しい! という感じ。でも客層は幅広い。ブランチで行ったときは、ゲイ以外の客も多くて、ゲイバーじゃないみたいだった。「野生のゲイウェイターを見つけた」みたいなことが脳内で起こった(ゲイバーだし野生なはずない)。京都のハードロックカフェで、アメリカの日本料理屋にいる気分になったのも思い出す。もしかしたらゲイバーじゃないのでは? と感じた(故にブレンドか)。
中庭で放映されてた、マドンナとかのMV。
ブレンドのメニュー
ドリンクは、タップビール(7ドル~)、カクテル(13ドル均一)、ワイン(9ドル~)。料理は、アメリカのクラシックが揃っている。そしてちょっとシャレっ気がある。バッファローチキンにアジアンツイストをかける、とか、そういう態度だ。ここが居酒屋だったら、ポテサラのてっぺんに味玉とかが乗ってるタイプ。老舗ゲイバーの「カセドラル・ステーション」とは、態度がちょっとちがう。
とはいえゴリッゴリに王道なチーズバーガーがでてきた。1870円(17ドル)。
ひねりってもんが一切ない。聞いてたのと違うが嬉しい。
なぜか懐かしい、ステーキwithマカロニサラダ&フライドポテト。2200円(20ドル)。
友達の家にあそびに行ったら、けっこうちゃんとメシつくってくれた。みたいな感動があった。アメリカの(現代)家庭料理だと思う。ふつうに美味しいので、ゲイバー行こ! ついでにメシも食お! となる。でも、料理を作品としてはとらえてない気がした(それが◎)。審美的なことに関しては、カセドラル・ステーションに一票というかんじ。あっちには、裏に職人(?)の気配を感じた。
ビッグ・ゲイ・マーケット
ビッグ・ゲイ・マーケットの様子。
まだワクチンが無かった時代。
ゲイはもう、関係なくなってた。
ガレージで行なう中古品のセールを、ガレッジ(ガレージ)セールと呼ぶらしい。そのようなことが、ブレンドでも開催されていた。厳密にはガレージじゃなくて「ビッグ・ゲイ・マーケット」だったけど。衣類とか雑貨が販売されてて、平和なボストンの週末という感じだった。とくに、ピンバッジ売り場がよかった。任天堂と集英社とジブリは、アメリカでも最強だなと感じた。
いっこ1100円(10ドル)〜。
ゴム人間とか、電気ネズミとか、カオ無し男(?)とか、サーカスみたいな状態。
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住所:1310 Dorchester Ave, Dorchester, MA 02122, United States
出演-おしながき-
ブレンド/Blend
ステーキ/20 USD(2200円)
チーズバーガー/17 USD(1870円)
ブレンドのHP