アメリカ・ニューヨーク州のゲイキャンプ「イーストンマウンテン」で4泊5日してきました。「アメリカ★ゲイキャンプ体験記S3」では、現地での体験を時系列で発表しています。
前回のエピソード「S3#5 夜の音楽会」はこちら。
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・S1「ジョーズハイダウェイ」編
・S2「サコ川ハイダウェイ」編
槍の間
槍の間。服を脱いでから部屋に入る。銭湯と同じシステム。
毎晩22時以降、テンプル(=寺)の「槍の間」が開く。槍の間はこのイベントの裏テーマに通じているが、イリーガルでもアブノーマルでもない。むしろ、そう勘違いされたり倦厭されたりする、あれやこれをそこにもっていこうとしている。ただし銭湯と同じではなかった。靴は履いてもよい。ここはアメリカ。
以下はパンフレットにあった説明の、い訳。
槍の間の説明
出会い、繋がり、あそび。そのために開かれているのがテンプルです。パンフレットに記載された「ビジョン」をよく読んでから参加して下さい。関心はあるが不安な方、質問や懸念がある方、ワークショップの先生や班長に、ぜひ相談してみて下さい。
槍の間のビジョン
ぜんぶ体験してもらうことを目的としています。ぜんぶというのは、ひとりで満足するだけでなく、他人とつながって満足することです。満足するためには、聖的な表現を必要とする人もいます。そういった人をとりこぼさぬよう、皆様が”ぜんぶ”満足できるような、聖なる探究も含む機会を設けさせていただきました。他のベアー系イベントとは異なる体験となるでしょう。
槍の間を利用する際は、我々のビジョンに則って利用して下さい:「自分で自分の責任を取る」「リミットをはっきりさせる」「そうありつつも可能な場合はリミットを延長し、与える」。なお、これら全てが同意の元で行われるよう、丁寧にコミュニケーションしましょう。質問があれば、班長やスタッフに相談してください。ワークショップでも相談可能です。皆様に、快楽と成長がありますよう。
注意
イベント運営者ならびにスタッフも、自由時間に槍の間を利用します。皆様は、この空間の誰に対しても、リミットを設定することができます。可能なことに関してはイエス。そうでないことには、愛のあるノーを。(イエスとノーに関しては、別途、説明させていただきます。)
運営チームのビジョン
恥や批判をかなぐりすて、聖なるエネルギーを全開できる場所。それが槍の間の存在意義と我々は考えます。身体、精神、そして魂に至るまで、互いに寛容になれる場所。心を開き、自らよろこんで、与え、受け入れ、愛とリスペクトを持ってし、リミットも体感する。この部屋は、イエスと言える可能性に満ちた空間です。ノーもまたしかり。コミュニケーション、笑い、喜び、そして聖なる愉しみを、共有せんと望む友が集う空間であること。我々はそう願っています。
い訳おわり。
追体験型イベント
イメージ。
団体戦で優勝たときの要素を分析・抽出して、勝利体験を万人が追体験できるように再配分した。スピリチュアルなオーラとブレンドしてるから、えぐみは味になっている。聖と喜びの再配分は、このイベントの裏テーマだと思う。そんな裏口へのヴェールが薄くなるのが、槍の間だった。このあたりをぜんぶ設定したのが(私の班の)班長らしかった。セックスゴッドと呼ばれてる(と翌朝のグループミーティングで言ってた)所以だと思う。班長は歌手でもあり、えらいもんで、喘げば尊し歌になった。