「世界ごはんたべ記」のせつめい
「世界ごはんたべ記」は、ライターのがぅちゃんによる外食の記録です。どんなお店で何を食べたか、どんなことを感じたか……などなど、じゆうに書いています。
海外ぐらしが長いので、異国のお店はひんぱんに登場します。とはいえ「世界」と名乗っている手前、母国のお店も発表していかねばなぁと思っています(……か?)。
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前回の記事「#43 イスラエルのハンバーガー屋/26ハンバーガーグルメ」はこちら。「世界ごはんたべ記」の記事一覧はこちら。
アメリカバーガーズとは
アメリカバーガーズの外観。
「アメリカバーガーズ/America Burgers」は、イスラエルの東京「テルアビブ」にあるハンバーガー屋だ。テルアビブでは評判が最強のハンバーガー屋のひとつ。現地で「おいしいハンバーガー屋どこ?」などきくと、絶対王者のビトリーナの次に、ずらずら挙がる名前のひとつ。実際に、かなりおいしい。
チーズバーガーセット。
アメリカバーガーズは、その名のとおり、アメリカのハンバーガーがうり。アメリカの都会にありそうな、シュッとしたバーガージョイントという感じ。ペペロンチーノを水洗いするアメリカ人の彼氏の大好物だったので、何度も行った(アメリカ人は一般的に、ペペロンチーノを水洗いしない。これは個性。念のため)。
アレンビー通り。
アメリカバーガーズは、テルアビブのダウンタウンエリアにある「アレンビー通り」に面してる。アレンビー通りは通勤に便利なので、そこにある店は自動的に目立つ(と思う)。私も、ジムに通勤するときによく通った(ワークアウトだからワークではないんだけども)。アレンビー通りを見ると「家に帰ってきた」と落ち着く。
アレンビー通りの街歩き動画。道はビーチまで続いてる。
アメリカバーガーズの雰囲気
アメリカバーガーズの外観(というかエントランス)。
外観のラスティックでヒップな感じはいかにもテルアビブな雰囲気だけども、中に入ると、アメリカのダイナー。「あ…こらアメリカっすわ」と、ちょっとギブアップしそう(なにと戦ってるの?)。アメリカ語しか喋ってくれなさそうなおっちゃんがいそうな空間で、ロシア語しか喋ってくれなさそうなおばちゃんがいる感じが◎
店内の様子。
映画館みたい。
イスラエルはロシア語圏からの移民が多いので、ロシア語ネイティブはざらにいる。私が通ってたスーパーマーケットのチェーンでは(すくなくとも私が通ってた店舗では)、店員さんはおもにロシア語を話してた。精肉コーナーのおっちゃんが「ハラショー!」とかいってお肉を扱ってたりもする。
非コーシャ肉を扱う国内最大級のチェーン「ティブタム」…の精肉コーナー。
豚肉が売ってる。
ロシアの定番土産のチョコ「アリョンカ」も売ってる。
ロシア語の雑誌コーナもある。
何語を話すか外見では判断できない人びとが集う、現代のイスラエルのハンバーガー屋、それがアメリカバーガーズ。店員さんは英語を話せるけれど、これはアメリカがどうとかではなくて、イスラエルの店員さんとしてはふつうの状態だ。「エンジョイ」というフレーズを接客で乱用するあたりは、イスラエルらしくて安心感がある。
アメリカバーガーズの店内(から見たアレンビー通り)。
アメリカバーガーズのメニュー
英語メニュー。Image:America Burgers
完全にアメリカのハンバーガー屋。ハンバーガーと一品。パイやブラウニーもある。アメリカ風だけど実はイスラエル人むけな「モーセ」や、洒落たヨーロッパスタンダードの「26ハンバーガーグルメ」とは、違う。イスラエルの料理を少しでも期待したなら、もう絶望しかない…と言っていいくらいアメリカン。最高だ。
エルサレムの「エルビス・アメリカンダイナー」とは、似て非なるものがある。
エルビス・アメリカンダイナーのフムスは美味しかった。
バッファローウィング
840円(28シェケル)。
バッファローウィングは、言ってしまえば、アメリカ版「手羽先の唐揚げ」。甘辛いソースにまぶして食べるので、もう名古屋料理だと思う。アメリカのレストランには、どんなに田舎に行こうが(というかむしろ田舎に行けば行くほど)、ほぼ必ずあるアイテム(だと思う)。アメリカバーガーズのバッファローウィングは、アメリカンエイジアンフード寄りだった。
平均的なバッファローウィング。(関連記事)
アメリカバーガーズは「スパイシーバッファローソース」と言ってるけど、その正体は「シラチャーソース」だと思う。シラチャーソースはアメリカのチリソースで、「アジア系ソース」としては醤油と等しく有名だ。シラチャーソースにまぶしたバッファローウィングにネギや白ごまをかけるという行為は完全にアメリカのやり口なので、本場・アメリカの味に感動した。
シラチャーソース↑↑
グリーンビーンズ
360円(12シェケル)。日本語で「長豆」とか「ササゲ」とかいうらしい。
ハンバーガー屋のサイドメニューのフライドポテトを他の野菜料理に置き換えるというのは、ままある。グリーンビーンズは、置き換え野菜として典型だと思う。レモンとニンニクの風味が強くて、とても好み。油がたっぷり絡んでいるので、カロリーはフライドポテトとそんなに変わらない気もする。
チーズバーガー
1560円(52シェケル)。
ビーフパティ、レタス、トマト、ピクルス、レッドオニオンピクルス、アメリカのマヨネーズ、ケチャップ、が含まれる。酸味が強めの、アメリカのチーズバーガーという感じ。全体的にフレッシュな印象。へんにラムの味を忍ばせたりしておらず、イスラエルのケバブには未練がない様子。通いたくなる安定の味だ(通ったんだけども)。
ポテトはふつうのシューストリングより細め。好きだ〜。
「名実ともに」とはまさにこのこと
レストラン「ポートサイド」。
アメリカバーガーズのすぐそばには、テルアビビアン(「テルアビブっ子」みたいな意味)が知らないわけない人気店「ポートサイド」をはじめとする美味い店がいっぱいある。「このエリアにあるだけでもう美味しい」みたいなことになっているので、アメリカバーガーズに関しては、「名実ともに」という表現が当てはまる気がした。
ナハラベンヤミン通り。
あと、「世界ごはん食べ記」にも何度かとりあげられているグルメ通り「ナハラベンヤミン通り」も、このネイバーフッドにあるぜ。
アメリカバーガーズの住所:Allenby St 112, Tel Aviv-Yafo, 6581705, Israel
出演-おしながき-
アメリカバーガーズ/America Burgers
バッファローウィング/Buffalo Wings/28 ILS(840円)
グリーンビーンズ/Green Beans/12 ILS(360円)
チーズバーガー/Cheese Burger/52 ILS(1560円)
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