をかしな旅行記#2 ザ・ターミナル・京都/防空壕がある町屋のアートギャラリー

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「をかしな旅行記」のせつめい

べつに、おかしな旅行記でもよかったです。でも「をかし」のほうが、ワケありっぽくてかっこいいと思いました。そのような気持ちでやっております。ぜんぜんクレイジーなジャーニーではないです。すいません。



前回の記事「#1 統国寺/ベルリンの壁がある大阪の北朝鮮系テンプル」はこちら。「をかしな旅行記」の記事一覧はこちら

ザ・ターミナル・京都とは

めちゃめちゃ生活感のある内部。

京都新聞を読んでいて、「ザ・ターミナル・京都」の存在を知った。たしか、「築100年ちかい京町家のアートギャラリーがどうのこうの」という感じの紹介だった。京町家をどうのこうのした施設は、京都にはまあまあ多い。ラーメン屋、ブルワリ、カフェ、などなど。よく聞くといえば聞く。

ラーメン屋。@和醸良麺・すがり

ブルワリ。@SVB KYOTO

カフェ。@ブルーボトルコーヒー・南禅寺店

ドイツのベルリンの物件。

むかし住んでたドイツのベルリンにも、築100年の建物をどうのこうのした物件は多かった(というかただ古いものをうまくつかいまわしてるという感じ)。でも京都でそれをやると、「伝統的な京町家」と特別な感じになるので、やはりKYOTOってチートだなと感じたりもする。

ベルリンの築100年の物件には、界隈では有名なゲイホステルがはいっていた。

使い心地はとてもよかった。

天井には、100年前に描かれたらしいイタリア製の絵画。

ゲイ記事いちらん

で、ザ・ターミナル・京都は、「アートギャラリー」でもあり「カフェ」でもある。アートギャラリーの一部がカフェになっているという表現のほうがわかりやすいかもしれない。建物自体は二階建てで、1932年に建築された京町家らしい。

カフェ部分。お茶屋という感じ。

「The Terminalとは、駅・港のことであり、 人々が集まり、交錯する場所」と、ホームページで言っていた。「本来の姿に戻す」がコンセプト。人の家にきた、みたいな感覚が味わえる。

ザ・ターミナル・京都の雰囲気

ザ・ターミナル・京都の外観。

ザ・ターミナル・京都は、そこそこダウンタウンな四条烏丸(しじょうからすま)の住宅街にある。パリッと清潔な京町家に、黄色いチャリが整列している。チャリはレンタサイクルらしい。宿泊施設としても稼働しており(近所で京町家を一棟貸ししてるらしい)、おもにその宿泊客が使うためと視た。

黄色いチャリ。

扉のメッセージ。

黄色いチャリが無ければ完全に人の家なので、「戸あけていいのかな」という不安はけっこう強かった。いざあけると玄関はガランとしていて、大きめのアート作品がいくつか展示されていた。「…だとしたらアートギャラリーだな」とすぐに安心できる雰囲気。ビニールシートの富士山にお出迎えされた。

玄関の展示。

靴を脱いであがる。

そこそこ長い。

人はだれも出てこなかったので引き続きヘンな緊張はしたものの、このままズケズケ進んでいく。1階に上がり込み、例のカフェがある喫茶室、奥の庭園、そして2階を探索した。美大でオイルペインティング専攻だった友達と、ああでもないこうでもない、これは描けるとかどうとか、美大生みたいなことを言いながら鑑賞した。

1階

2階。人んち。

お化け屋敷ほうふつとさせる展示。

時代の変遷を感じさせる景色。

1階から庭に行ける。

売店もあった。

じつはこの日、ここに来るまえに「京都市京セラ美術館」で展示を見てきた。「卒展」というやつ。美大では、卒業や進級の際にはおおがかりな制作をし、その作品を展示するという文化がある。卒論と同じことだ。そっちょくな感想として、その卒展よりは、ここは見応えがあった。なぜなら緊張していたからだと思う。たぶん。

京都市京セラ美術館。

美術学部・デザイン科・グラフィックデザイン専攻の卒業制作のひとつ。

ユダヤ教についての作品だったので見てしまった。

関連してそうな記事:コーシャの解説&本場イスラエルのコーシャ料理の紹介

防空壕のアートギャラリー

廊下のようなエリア。

ちょっと無視できない感じだった。

京町家のつくりは独特で、靴をはいたまま移動する廊下のようなエリアが存在する。屋内だけど外…みたいなヘンな空間だ。トイレはそこにあるので、夜に用を足すときに怖い。京町家でのお泊まりはそれがネックだった(もう何十年も前の話だが)。その廊下に、「防空壕展示はコチラ」とあった。裏観光みたいでわくわくする。

本性のようなものに迫っていく感じが◎

地下へ。

なにかいる。

この京町家の防空壕は、地下におりていくスタイル。話で聞いていた「日本の防空壕」の、まさにそれが展開していた。みみがヘンな感じになって、ひんやりしてて、おどろおどろしい。えらいもんで、展示されていた作品も、どことなく不安を感じさせるような雰囲気だった(びびらそうとしてるわけではないだろうけど)。

「白石ロコ」さんの作品。

テレビゲームの「シーマン」を思い出してしまった。

京都の地底湖をイメージして創作したらしい。

怪談で上ガル。

雰囲気がそのへんのお化け屋敷より出来上がっていた。小さな子供とかは、ぜんぜん泣けると思う。ふつうに感動した。

防空壕はもうひと部屋あった。

防空壕の階段から見た地上。

恐怖を発掘

脱出口?

この防空壕のおそろしさって、もう使われてないことにより醸し出される異次元感によるところが強いなと感じた。でもいま空襲があったとして、「ほんとにこれで守れんの?」という不安を想像したとき、あたらしい恐怖を発掘してしまった。イスラエルに住んでたときに防空壕に避難したことがあるが、それとは別種の恐怖だった。あとここ、アメリカの家の地下のランドリールームにすごい似てた。

イスラエルのマンションの防空壕。

ザ・ターミナル・京都の地図。

「ザ・ターミナル・京都」のまとめ

正式名所:ザ・ターミナル・京都/The Terminal KYOTO
住所:京都府京都市下京区岩戸山町424
その他:入場無料だった

ザ・ターミナル・京都のHP

次の記事「#3 人道の港・敦賀ムゼウム/ユダヤ難民に関する福井の資料館」

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