世界ごはんたべ記#56 大阪のカフェ「ル・キャフェ・ヴィー」

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「世界ごはんたべ記」のせつめい

「世界ごはんたべ記」は、ライターのがぅちゃんによる外食の記録です。どんなお店で何を食べたか、どんなことを感じたか……などなど、じゆうに書いています。

海外ぐらしが長いので、異国のお店はひんぱんに登場します。とはいえ「世界」と名乗っている手前、母国のお店も発表していかねばなぁと思っています(……か?)。



前回の記事「#55 大阪のカフェ/純喫茶アメリカン」はこちら。「世界ごはんたべ記」の記事一覧はこちら

ル・キャフェ・ヴィーとは

ル・キャフェ・ヴィーのメニュー。

「ル・キャフェ・ヴィー」は2020年2月に大阪に爆誕した、ルイヴィトンのカフェだ。ビトン(ルイヴィトン)がカフェをオープンさせるのは世界初のことだったらしく、とても話題になっていた。「ル・キャフェ・ヴィー」の本名は「LE CAFE V/ル・カフェ・ヴィー」。「LE」はフランス語で「ザ/THE」を意味する。「キャフェ」のほうがフランス語の音にちかいかなと感じたので、ル・キャフェ・ヴィー。発音に関して、「ミスターヤバタン」のような態度をとっているわけではない。

「トイレが生きてる」と表現する、ミスターヤバタン。

ミスターヤバタンはノルウェー人のデジタルスターで、日本で活動している。フランスなまりの日本語でコミカルな態度をとっているが、なんでフランスなまりなのかは知らない(だからすごく気になってる)。でもそこをつきつると闇が見えそうな気がしなくもないので、それはあまりしたくない。でもでも、本物のヤバタンにも会ってみたい。でもでもでも、だからつい、いつも見てしまう。彼については、ケスクチュポンス? とフランス人に問うてみたい。

ル・キャフェ・ヴィーの雰囲気

建物の外観。

建物がとにかく目立っている。白い(宇宙)船が停泊している、といった感じだ。ル・キャフェ・ヴィーが入居している建物は「ルイ・ヴィトン メゾン大阪御堂筋店」という巨大店舗で、国内最大級のビトンの店らしい。外装は「青木淳/あおきじゅん」がてがけた。彼は、2020年5月にリニューアルオープンした「京都市京セラ美術館」の改修をてがけた人物でもある(兼、館長)。ビトンの建物のコンセプトは「菱垣廻船/ひがきかいせん」。江戸時代に大阪と江戸を行き来した貨物船だそうだ。

船の帆。

角から見るとこんな感じ。

もぐりこむとこんな感じ。

正面のエントランス。

いいかんじに人が通る。

ル・キャフェ・ヴィーには、どこから入店してよいかわからなくて、正面(だと思われる場所)からの入場を試みた。そしたら店員さんに止められた…と思いきや、ていねいに真の入り口へ案内してくれた。「はいッ、では、ついてきてくださいまし」という態度だったので、是非ついて行った。ル・キャフェ・ヴィーへとつづくエレベーターは、正面ではなく、右の道へ入ったところにあった。知らずに一発でここを探り当てるのは難しそうだなと感じ、すこし興奮した。

ル・キャフェ・ヴィーへとつづく、脇のエントランス。

「SUGALABO V」は、最上階にあるレストランの名前。

奥にエレベーターが待機している。

エレベーターの中。

7Fの、ル・キャフェ・ヴィーに到着。左でイスが宙に浮いている。

「座らないでください」と、首の位置で言われてる。

バーエリア。

メインのダイニングエリア。

頭上が非常に好みだ。

ピーター・マリノ。

内装(1〜4F)をてがけたのは「ピーター・マリノ」。アメリカのデザイナーで、彼の服装が話題になっている(家で)。ファッションは注目されてるけど肝心のプロジェクトは謎、ということを彼氏と話したことがある。どんなファッションかというと、クイーンの「フレディ・マーキュリー」とか芸人の「レイザーラモンHG」みたいなファッションだ。「ハードコア」「レザー」「BDSM*」、愛をこめて言うなら、「どすけべほも」のファッションだ。でもピーター・マリノはゲイではないらしい。

*BDSMは、「SM」の正式名称のようなもの。日本でポップに使われる「SM」とは意味がだいぶ違う。「Bondage & discipline」「Dominance & submission」「Sadomasochism」「Masochism」の略。日常会話では、日本の「SM」のように「BDSM」が登場することはまず無い。「ドMじゃ〜ん!」みたいなノリで、英会話でBDSMに言及した場合、かなりぶっとんだ奴だと思われる可能性がある。

ドイツのベルリンで開催される、BDSMのイベント「フォルサム・ヨーロッパ」。

ピーター・マリノと同じファッションのおっちゃん(と犬)。

ワンワンいってじゃれている。

さみしそうな犬もいた。

いろいろわかってて確信犯的にやってるピーター・マリノのことなんて知る由もなさげなピースフルな空間が、ル・キャフェ・ヴィーには展開していた。明るくて黄色くて、まったくもってHじゃない(そりゃそうだろうけど)。セミリタイアした風の40代くらいのカップル、案件でCBDの電子タバコをふかしてそうな女の子ら、恋人でも家族でもなさそうな親子のような男女etc。ラグジュリアスで完全無欠な空間の中では、だれもかれもが事情をかかえてそうに見えた。緊張感があった。

テーブルの雰囲気。

ナプキンホルダーとして機能していたマスコットキャラ「ヴィヴィエンヌ」。

番号札もしっかりめだった。

ル・キャフェ・ヴィーのメニュー

メニューの表紙。

ドリンク。

フード。

ビール1200円〜という感じだ。イスラエルのゲイバーのハイボールくらいの値段なので、高いけれども驚きはしない。料理はそれなりに種類があって、「ピラフ」「グラタン」「カレー」などある。たしかにこれはカフェ(喫茶店)だな、と思った。なかでも高いのはカレーライスだけど、3000円で食べられるのならイスラエルより安いので、驚きはしない。日本のカレーがイスラエルのカレーより安いのはふつうだし。まあ、そうやって脳内補正をかけていけば乗りこえられる価格帯ではあった。

「ヴィー・カフェ・ラテ」。1600円。

「作り立てのミルフイユ マダガスカル産バニラのクリーム」。2000円。

たこカレー。3540円。@ヤパン/テルアビブ・イスラエル

ネオレストNX

ル・キャフェ・ヴィーには、大学時代の同級生と来ていた。食後に彼女がトイレにいったので、自分はテーブルでヴィヴィエンヌちゃんをいじくりながら待っていた。かよわいヴィヴィエンヌちゃんに飽きてトイレの方向を眺めていると、彼女がへんな歩き方でドシドシこっちに向かってくる(こわいこわいこわい! 怒ってんのか?)。席に着くや否や、彼女は言い放った、「やばい! ネオレストNXある!!」。え!? ネオレストNX!! ごめん! 知らない!

彼女はこのことを言ってた。

「ネオレストNX」はトイレの便器のことで、トイレメーカー「TOTO」が販売しているなかでは最高級の便器らしい。彼女は不動産関係の仕事をしていたので、「ネオレストNXがある物件はやばい」みたいな感覚を持ちあわせていたみたいだ。私の知らない業界人のほうの彼女を出してきて、ゾクゾクした。彼女は興奮しながら、ハナシのわかる知人への一斉ライン送信を開始した(と宣言していた)。ひとたび落ち着くと、こんどはル・キャフェ・ヴィーの店員みたいな態度でトイレに帰っていった。

カフェの記事いちらん

ル・キャフェ・ヴィーの住所:大阪市中央区心斎橋筋2丁目8-16

出演-おしながき-

ル・キャフェ・ヴィー/LE CAFE V
ヴィー・カフェ・ラテ/1600円
作り立てのミルフイユ マダガスカル産バニラのクリーム/2000円

お店のHP

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