世界ごはんたべ記#34 京都のヴィーガンラーメン屋「Vegan Ramen UZU KYOTO」

「世界ごはんたべ記」のせつめい

「世界ごはんたべ記」は、ライターのがぅちゃんによる外食の記録です。どんなお店で何を食べたか、どんなことを感じたか……などなど、じゆうに書いています。

海外ぐらしが長いので、異国のお店はひんぱんに登場します。とはいえ「世界」と名乗っている手前、母国のお店も発表していかねばなぁと思っています(……か?)。



前回の記事「#33 京都の居酒屋/遊亀・祇園店」はこちら。「世界ごはんたべ記」の記事一覧はこちら

ヴィーガンラーメン・ウズ・京都とは

店内の雰囲気。

「Vegan Ramen UZU KYOTO/ヴィーガンラーメン・ウズ・京都」は、京都にあるヴィーガンのラーメン屋。「ヴィーガン/Vegan」は、動物性食品を摂取しない食生活のこと。ベジタリアンが「肉を食べない」のに対し、ヴィーガンは「動物を搾取しない」というスタンス(かなりざっくりだが)。ヴィーガンは、自分より地球への配慮が先行する。

コミカルな、ヴィーガンの説明。

「Vegan Ramen UZU KYOTO」はヴィーガンラーメン屋だが、もうひとつの顔がある。ここはギャラリー。クリエイター集団「チームラボ/teamLab」の常設展示会場でもある。店舗設計やロゴデザインをチームラボが手がけており、彼らの作品「反転無分別 – Black in White / Reversible Rotation – Black in White」を、店内でラーメンを食べながら観賞できる。

アンビエントな音楽にあわせて、映像がゆっくり動く。

ヴィーガンラーメン・ウズ・京都の雰囲気

お店の外観。

外から覗くと、映像作品が見える。

外観はとうてい、ラーメン屋には見えない。外から、映像作品が見える。これは意図的な演出だそうだ。屏風や家宝が外に見えるようにディスプレイする、京都の(一部の)家のインテリアを意識しているらしい。「アート作品を街全体で所有する」という、チームラボの表現となっている。

ダイニングエリアの風景。テーブルの両脇には、各8席のみ。

店内のインテリアは、チームラボの作品を鑑賞することに特化している。床、家具、天井は黒一色。そして壁一面にスクリーン。その両脇の壁は、鏡ばり。テーブルは漆黒で鏡面のようなテクスチャ。「ラーメンが食えるアートギャラリー」みたいなことになっている。

イスのうしろの壁。鏡の効果で、閉塞感はあまり感じない。

テーブルのほうを向くとこんな感じ。

光を含む、何もかもを反射するテーブル。

ボストンのダイナーの、眩しすぎた黒テーブルを思い出す。(関連記事)

Vegan Ramen UZU KYOTOの、テーブルのセッティング。

席に着く前に渡された、注意書き。

ヴィーガンラーメン・ウズ・京都のメニュー

ミニマルで読みやすい。

ラーメンは4種類。

品数は厳選されてる。「一品」「ラーメン」「デザート」が、それぞれ数点(合計8品)。ソフトドリンクと酒のほうが、品数が多い。ワイン、ビール、クラフトジンなど、選りすぐりな感じだった。

京都のクラフトジン「季の美」のジンソーダ。800円。

ヴィーガン押し寿司

950円。

これを食べた理由はひとつ。「枝豆とわさびのフムス」が含まれるから。フムスはひよこ豆のペーストで、中東料理の定番。むかし住んでたイスラエルでも定番料理で、よく食べた。押し寿司には、「レンコン」「ホウレン草」「大葉」「シイタケの佃煮」も含まれる。酢飯には「純米粕(かす)酢」「羅臼(らうす)昆布」。

黄緑の部分が、枝豆とわさびのフムス。

酢飯のテクスチャ。

酢飯、めっちゃ美味しい。びっくりした。枝豆とわさびのフムスは「わさび風味の枝豆ペースト」という感じだった。「マイルドなわさび」とも言えそう。知らずに食べて「あっ、フムス」とはならない感じだった。イギリスとかアイルランドの「フィッシュ&チップス」についてくる、グリーンピースのピュレを思い出した。

グリーンピースのピュレ(矢印)。

関連記事:海外キマグレごはん#9 イスラエルのフィッシュアンドチップス

ヴィーガン餃子

700円。タレは2種類。

酢。

辛い味噌。

「シイタケの餃子」という感じだった。「国産シイタケ」「ソイミート(大豆)」「キャベツ」「ショウガ」「ニラ」「ニンニク」が含まれる。「餃子として美味しくあるためには、餡(あん)は肉でなくても問題ない」と言われてる気がした。高級中華料理みたい。でもやっぱり、この餃子が肉だったら…とか考えてしもた。

酢が良い。情緒のある焼かれ方をしてはる。

醤油ラーメン

1200円。あたたかいトマトが浮いてる。

ラーメンは4種類。醤油ラーメンは「深琲/こきあけ」という名前。漫画「ブリーチ」の斬魄刀みたいだ。「コンブやシイタケのダシ」「麺は北海道産の小麦と宮崎県綾町産の全粒粉のブレンド」など説明があった。「麺がプリュップリュで、シイタケの醤油ラーメン」といった感じ。スープは野菜のUMAMIが豊かで、飲み干せた。

プリュップリュ。

四条烏丸にある「タンメンと餃子・KIBARU」のタンメン(のスープ)を思い出した。(関連記事)

ついでにイスラエルの1620円のラーメンも思い出した。@ヒロ・ラーメンバー/テルアビブ(詳細記事)

安くて美味しいフランチャイズのラーメンに対する消費願望

気になって餃子の餡をひきずり出して見たときの様子。

「動物性食品を使わなくても美味しい」とか言われたら、「たしかに」と納得する美味しさだった。でもこのうまさは「ヴィーガンとして」ではなく、単純に「お店の調理スキルが高くて」だと感じる。ほんで最先端のアート添え。いまのところ、安くて美味しいフランチャイズのラーメンに対する消費願望は全く低下してない。

天下一品・総本店限定の「牛すじラーメン」。

Vegan Ramen UZU KYOTOの住所:京都市中京区梅之木町146

Vegan Ramen UZU Kyoto: THAT teamLab ramen shop – Sushi Sandwich

Vegan Ramen UZU Kyoto is sort of understood as a teamLab ramen shop. teamLab is a Japanese company that produces Japan’s most successful immersive art exhibitions such as teamLab Borderless, Teamlab Planets, teamLab Botanical Garden Osaka, and more. At teamLab Borderless in Tokyo. At Vegan Ramen UZU Kyoto.

出演-おしながき-

ヴィーガンラーメン・ウズ・京都/Vegan Ramen UZU KYOTO
京都・季の美・ジンソーダ/800円
ヴィーガン押し寿司/950円
ヴィーガン餃子/700円
ヴィーガンラーメン・深琲/1200円

お店のHP

ラーメンに関する記事:

日清ラ王の袋麺をイスラエルの家で調理してみた
世界ごはんたべ記#23 イスラエルのラーメン屋「メン・テンテン」

次の記事「#35 イスラエルのヴィーガンフレンドリーカフェ/アルマ」