無名なのは貴様だというのをまずは差し置き、日本で無名の飲食店についてレポートする。知られざる名店です(か?)
マックズフィッシュハウスとは
マックズフィッシュハウスの外観。
「マックズフィッシュハウス/Mac’s Fish House Provincetown」を無名とか言うと、しばかれると思う。なぜならマックズフィッシュハウスは有名だからだ。「マックの〜」というシリーズ名で、5店舗存在する。海鮮料理屋だ。
マックズフィッシュハウスは、マサチューセッツ州のプロビンスタウンという有名な「港ゲイタウン」にある。港ゲイタウンとは、「ゲイタウンの港町」を意味する造語だ。離島まるごと新宿二丁目になったような町だ。
プロビンスタウンの海。
ゲイじゃなくても新宿二丁目を理解できるように、マサチューセッツ州でプロビンスタウンを知らない人はいないだろう。定番すぎる観光地でもあるからだ。プロビンスタウンならマックでしょ、となっているのがマックズフィッシュハウス。
ちなみにプロビンスタウンにマクド(ナルド)は無い。「マック行こう」は、「マックズフィッシュハウスに行こう」and/or「シーフードを食べよう」を意味する。
マックズフィッシュハウスの雰囲気
店内の様子。
マサチューセッツ州の海鮮料理屋! という雰囲気。日本の魚屋のような匂い。でも音楽はボブマーリー。ハロウィンの季節だったので、デコレーションやら変装した客やらで、バイブスが渋滞していた。まちがいなくアメリカのお店だ。
マックズフィッシュハウスのメニュー
メニュー1/4。(ドリンク)
メニュー2/4。(スターター)
メニュー3/4。(メイン)
メニュー4/4。(寿司)
アメリカのシーフード料理屋、という感じ。「ニューイングランド料理」と言ってもいいかもしれない。ニューイングランド料理とは、(マサチューセッツ州を含む)ニューイングランド地方の料理。海に面しているのでシーフードが多い。代表料理はクラムチャウダーで、ニューイングランド地方発祥だ。
デラックス・スシコンボ
ニギリ10貫、マキ4ピース、3630円(33ドル)。
マックズフィッシュハウスは、寿司に力を入れている様子だった。ニューイングランド料理よりも強めに「うちはニギリ寿司もやってまっせ」という気迫を感じた。だったら寿司の盛り合わせを食べよう、と注文したのが「デラックススシコンボ」。
日本の一般的な寿司よりは、やや大きいかもしれない。江戸東京博物館で見た江戸時代の寿司のサイズを思い出すが、あそこまで大きくない。ネタは、しめ鯖、エビ、マグロ、サーモン、ハマチ、ビンナガ(おそらく)、カリフォルニアロール。
しめ鯖。
エビ。
マグロ。
サーモン。
ハマチ。
ビンナガ(おそらく)。
カリフォルニアロール。(タルタルソースにつけて食べた)
マックズフィッシュハウスは、かっぱ寿司やくら寿司のように、まっとうに美味しい。米は酢飯で、別途オーダーもできる。家で無謀にマネすると失敗しそうなエンジニアリングの気配を、酢飯に感じた。プロの仕業だ。
マック行こ!
マックの箸。
ハロウィン一色に染まる店内でボブマーリーを聴きながら食べる寿司。アメリカを食べている感じで最高だった。かっぱ寿司やくら寿司も、これには敵わない気がする。「マック行こ!」が「寿司たべ行こ!」に米語で変換されること、尊い。
酒も美味かった。ジントニック、1430円(13ドル)。
御ま品と書め
マックズフィッシュハウス/Mac’s Fish House Provincetown
デラックス・スシコンボ/Delux Sushi Combo/3630円(33 USD)
ジントニック/Gin Spin/1430円(13 USD)
マックズフィッシュハウスのHP
マックズフィッシュハウスの住所:85 Shank Painter Rd, Provincetown, MA 02657
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