イスラエル&ユダヤの映画・TV・ドキュメンタリー全まとめ/NETFLIX

日本版ネットフリックスで配信されている「イスラエルに関する作品」と「ユダヤ(人/教)に関する作品」を、すべてまとめました。カテゴリは4つ→TVドラマ、リアリティTV、ドキュメンタリー、映画。※ネタバレ有

TVドラマ(13作品)

Black Space/イスラエル

イスラエルの高校で起きた銃乱射事件(mass shooting)について。テロとして3人のパレスチナ人が逮捕されるが…

Crazy Ex-Girlfriend/ユダヤ

アメリカのコメディドラマ。ニューヨークの法律事務所で働く高学歴のユダヤ人女性が、元彼を追ってカリフォルニアに移住する。ユダヤ人の自虐あり。

Fauda/イスラエル

イスラエルのドラマといえばファウダ(と言っていいのでは)。パレスチナ問題(Israeli–Palestinian conflict)がテーマの、ミリタリーもの。作中では、リオル・ラズ演じるIDF(イスラエル国防軍)の主人公らが、生々しい戦闘を繰り広げる。アラビア語のセリフが多いので、パレスチナの映画にも見える。

Grace and Frankie/ユダヤ

アメリカのドラマ。70代で熟年離婚した女性二人(グレースとフランキー)が主人公。フランキーの家族がユダヤ人。いちおう本題はLGBTQと家族:彼女らの夫同士が同性婚するが、付き合いは続く…

Hashoter Hatov/イスラエル

イスラエルの「こち亀」とは言わないが、警察官が主人公のコメディドラマ。現代のイスラエルをくまなく反映させていて、見応えがある。とても面白い。ペタフ・ティクヴァが舞台。

Hit & Run/イスラエル

ファウダのリオル・ラズが主演。テルアビブとニューヨークが舞台のファウダ…とは口が裂けても言わない。テルアビブでひき逃げされた妻をめぐり、リオル・ラズが奔走。

Shtisel/イスラエル、ユダヤ

現代のエルサレムにある「Geula」で暮らす、ハシディズム(超正統派ユダヤ教)の家族の話。邦題は「シュティセル家の人々」。暮らしが詳細に描かれており、リアリティがある。主人公は26歳の青年・アキバ。同じくハシディズムがテーマのドラマ「Unorthodox」の主演女優「Shira Haas」も出てる。

Unorthodox/ユダヤ

テルアビブ出身の「Shira Haas」が主演。ドイツのドラマ。19歳の女性・エスティの物語。エスティはニューヨークのハシディズム(超正統派ユダヤ教)のコミュニティから脱出し、ドイツ・ベルリンへ移住した。ベルリンで音大を目指しながら、世俗の人生を体験する。ベルリンで、イエメン人に良くしてもらったり、イスラエル人にマウント取られたりする。設定が巧妙だ。ニッチなテーマのドラマかと思いきや、「自分って何?」という問いに万人が共感できる作りになっていてしゅごい。

When Heroes Fly/イスラエル

ミリタリーもの。2006年の「レバノン侵攻」で共に戦った元IDFの男性4人が、イスラエル人の女性をめぐってコロンビアで活動する。ファウダで主要キャラを演じたTomer Kaponが主人公。南米でファウダ?(とは言わない)。

The Girl from Oslo/イスラエル

エジプトでISISに誘拐されたノルウェー人の娘をめぐる物語。娘の母が主人公で、信じられないほどの外交手腕を発揮する(政府の要人にコネがありすぎて面白い)。強い母の物語ではある。ノルウェーのドラマ。

Seinfeld/ユダヤ

アメリカで最も有名なコメディドラマ(Sitcom)のひとつ。主人公のジェリー・サインフェルドが、言うまでもなく、ユダヤ人スタンドアップコメディアン。本人が本人を演じている。

Schitt’s Creek/ユダヤ

カナダのドラマ。ユダヤ人の金持ち一家が破産して、田舎のモーテルでしぶしぶ暮らす。すごく面白い。ユダヤ人がテーマではないが、ユダヤ人の家族の話。ゲイまるだしの息子を演じるDaniel Levyと、父を演じるEugene Levyは、実際の父子。

The Spy/イスラエル

シリアで処刑されたモサドのスパイ「Eli Cohen」を描いた作品。主人公はユダヤ系イギリス人コメディアン「Sacha Baron Cohen」。だからと言ってはなんだが、コメディ番組「ボラット」がよぎる。

リアリティTV(2作品)

My Unorthodox Life/ユダヤ

アメリカの番組。ニューヨークのハシディズムのコミュニティから脱出し、一発逆転・大成功したセレブ「Julia Haart」とその家族について。呪いの反動か、キラキラしている。Julia Haartは、なにかを知った人・特有のハッピーラッキーオーラが出てる。だからかな、夫とのキスに違和感(Next!)。

Selling Sunset/イスラエル

アメリカのイケイケ不動産会社「オッペンハイムグループ」で働く女性たちの話。主要メンバーのMaya Vanderがイスラエル人で、オッペンハイムグループの良心。イスラエル人の客と、ヘブライ語をちらつかせて牽制しながら、英語でミーティングしていた。ちなみに「オッペンハイム」は、ユダヤ系の名前。

ドキュメンタリー(8作品)

Circus of Books/ユダヤ

アメリカでゲイショップを経営する、ユダヤ系の老夫婦について。娘が監督。老夫婦の息子(監督の弟)がゲイとカミングアウトしたり、それに伴って母の葛藤したりする。アメリカのユダヤ人の物語。

Never Stop Dreaming: The Life and Legacy of Shimon Peres/イスラエル、ユダヤ

ノーベル平和賞を受賞した、イスラエルの元首相「シモン・ペレス」について。教材のような味わい。

One of Us/ユダヤ

ニューヨークのハシディズム(超正統派ユダヤ教)のコミュニティ出身の、男女3人の話。無条件で与えられる居場所ほど、こわいものはない。

Sr./ユダヤ

ユダヤ系仏教徒(Jewish Buddhist)の俳優「ロバート・ダウニー・ジュニア」が監督した作品。彼の父「ロバート・ダウニー・シニア」について。ユダヤがテーマではないが、ユダヤ人というアイデンティティに触れるシーンがある。

Somebody Feed Phil/ユダヤ

ニューヨーク出身のユダヤ系アメリカ人「フィリップ・ローゼンタール」が世界を旅するグルメ番組(全6シーズン)。各エピソードにつき、都市が1つ紹介される(シーズン1エピソード3がテルアビブ)。フィリップ・ローゼンタールが、ばきばき。なにも見逃さない。そんな彼がこわれちゃったシーズン3エピソード2・シカゴは、泣けた。

Where’s My Roy Cohn?/ユダヤ

Roy Cohnはニューヨーク出身のユダヤ系アメリカ人。クローゼット・ゲイ。ドナルド・トランプとかの師匠でもある。エイズ関連の合併症で亡くなった。ユダヤとかゲイとかより、Roy Cohnが面白い。

The Devil Next Door/イスラエル、ユダヤ

ナチス・ドイツの絶滅収容所でユダヤ人に対して「人道に対する罪」を犯したとされる、ウクライナ系アメリカ人「ジョン・デミャニュク」の裁判について(全5話)。イスラエルで行われた裁判が掘り下げられる。ジョン・デミャニュクは死刑宣告を受けるが…

The Last Days/ユダヤ

ホロコースト(ナチス・ドイツによる組織的虐殺)から生還した、「ホロコーストサバイバー」へのインタビュー。出演者は、今は世界遺産となった「アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所」に収監されていた。最終的には全員がアメリカ軍によって解放され、アメリカで幸せな生活を送った。出演者は、アメリカで、この経験を糧としたビジネスに、熱心に取り組んでいる。1999年のオスカー受賞作品。

映画(19作品)

Abe/ユダヤ

アメリカの映画。パレスチナ問題(Israeli–Palestinian conflict)を料理で語るような作品。邦題は「エイブのキッチンストーリー」。エイブはニューヨーク在住のユダヤ人で、イスラム教の家庭で育った父と、ユダヤ教の家庭で育った母をもつ。エイブを務めるのは、ドラマ「ストレンジャー・シングス」でウィルを演じたNoah Schnapp。

A Tale of Love and Darkness/イスラエル、ユダヤ

エルサレム出身のナタリー・ポートマンが主演・脚本・監督を務める、アメリカ&イスラエルの合作ドラマ。ヨーロッパから「イギリス委任統治領パレスチナ」に移民し、イスラエルの建国を体験した家族の物語。原作は、イスラエル人作家・Amos Ozの伝記「סיפור על אהבה וחושך」。

Disobedience/ユダヤ

イギリスの正統派ユダヤ教(Orthodox Judaism)のコミュニティから脱出した、レズビアンが主人公。ロマンス映画「Carol」のユダヤ人バーション(なんて言わないよ絶対)。

Freedom Writers/ユダヤ

アメリカの荒れた高校で教鞭をとる女教師(Erin Gruwell)の物語。実話。教育の際に、ユダヤ系ドイツ人のホロコースト犠牲者「アンネ・フランク」や、ホロコーストに言及する。ユダヤ人に関する教育番組に見えなくもなかった。いい映画ではある。

Habibi/イスラエル

パレスチナの学生2人が、「ヨルダン川西岸地区(West Bank)」から「ガザ(Gaza)」に帰ろうとする話。パレスチナ人はイスラエルを無視して生きていけない。主演の男女はアラブ系イスラエル人のKais NashifとMaisa Abd Elhadi。

Operation Finale/イスラエル、ユダヤ

ホロコーストに関わったアドルフ・アイヒマンと、彼を捕まえたモサドについて。実話。作中では、アルゼンチンで逃亡生活を送るアドルフをモサドがイスラエルに連行し、イスラエルが死刑判決を下す。歴史上、イスラエルで死刑を執行されたのはアドルフ・アイヒマンのみ(彼につづくのがジョン・デミャニュク)。

Maktub/イスラエル

エルサレムのギャングの2人組が主人公。コメディ。ひょんなことから、嘆きの壁に投稿された「祈りの手紙」に書かれた願いを叶える活動にいそしむ。作中に、家族、愛、食、闇社会etc、イスラエルの文化が凝縮されている。

Me Time/イスラエル

本題にイスラエルは関係ないが、作中にイスラエル人の女ギャング「Dorit」が出てくる。イスラエルのハイファ出身のShira Grossが演じている。

My Best Friend Anne Frank/ユダヤ

実話。ホロコースト犠牲者「アンネ・フランク」の友人、「ハンネリ・ホースラル」について。ハンネリも強制収容所に送られるが、生還する(=ホロコーストサバイバー)。2022年10月28日、エルサレムで永眠。

Pieces of a Woman/ユダヤ

アメリカのボストン在住の女性の話。「ユダヤ人?そうだったっけ私」という態度。そんな彼女が流産する。作品のテーマはあくまでも「女性」。でありながら、「ユダヤ」が本題と切り離せない要素となっている:母がホロコーストサバイバー。

Salt of this Sea/イスラエル

「パレスチナ人の目線で描いたイスラエル」と言える。アメリカ出身のパレスチナ人が、イスラエル経由でパレスチナ(ラマッラー)に帰郷する話。どこに行ってもシステムに翻弄される。アイデンティティクライシスのアベンジャース!怒って不法にテルアビブに行ったりもする。「パレスチナ人がムカついてること」が伝わった。(パレスチナの映画。)

Sand Storm/イスラエル

イスラエル領で暮らす、ベドウィン(砂漠の住人/遊牧民族)の話。イスラエルの都会とは別世界。全編アラビア語。

Septembers of Shiraz/ユダヤ

「イラン革命」直後のイランで暮らす、ユダヤ系イラン人について。当局に捕まり、国外へ脱出する。イランが好きな人を楽しませる映画ではない。

The Angel/イスラエル

実在したエジプトのスパイ「Ashraf Marwan」の物語。イスラエルとエジプトに和平をもたらした人物と言われている。

The Awakening of Motti Wolkenbruch/ユダヤ

スイスのコメディ。正統派ユダヤ教(Orthodox Judaism)の家庭で育った青年が、大学デビューしてみる。テルアビブに旅行したりする。

The Photographer of Mauthausen/ユダヤ

実話。ホロコーストの犠牲者はユダヤ人だけじゃなかった。障害者や同性愛者も収監した「マウトハウゼン強制収容所」で写真撮影を担当したスペイン人、フランシスコ・ボイクス(Francisco Boix)が主人公。フランシスコ・ボイクスは、ナチス・ドイツに敵対した「スペイン内戦」の共和派として収監された。

The Life Ahead/ユダヤ

ホロコーストサバイバーの元娼婦(ソフィア・ローレン)が主人公。アパートで孤児を預かっている。イタリアの映画。

The Week Of/ユダヤ

黒人とユダヤ人の結婚をめぐる、アメリカのコメディ。クリス・ロックと、ユダヤ系アメリカ人のアダム・サンドラーが主演。

To Each, Her Own/ユダヤ

フランスのロマンティックコメディ。ユダヤ教徒の家庭で育ったバイセクシュアルの白人女性が主人公。お父さんがウザくて面白い。

13/ユダヤ

ニューヨークで派手にバル・ミツワー(13歳を祝うユダヤ教の成人式)したい、アメリカ人の少年の話。でも家庭の事情で、インディアナ州の田舎に引っ越す。ミュージカル映画。

3000 Nights/イスラエル

パレスチナ人の女性が、イスラエルの刑務所に不当に収監される話(8年も)。映画「Habibi」にも出ていた、アラブ系イスラエル人の女優「Maisa Abd Elhadi」が主演。

かってに表彰

最優秀賞:Unorthodox

TVドラマ賞:Hashoter Hatov

リアリティTV賞:My Unorthodox Life

ドキュメンタリー賞:One of Us

映画賞:Maktub

審査員特別賞:Somebody Feed Phil

一度見たら忘れられないで賞:The Last Days

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