​​無名店の食レポ#15 イスラエルのロマノ

無名なのは貴様だ。というのをまずは差し置き、日本で無名の飲食店についてレポートする。知られざる名店です(か?)

前回のお店→【#14 イスラエルのニューデリ】

ロマノとは

ロマノの看板。

「ロマノ/Romano」は、イスラエルの東京「テルアビブ」で有名な現代イスラエル料理のレストランだ。人気店についてよく「予約のとれない」と表現されるが、ロマノはまさにそれ。予約せずに突撃してワンチャンを狙ったことは何回もあるが、毎回門前払いを受けた。

ロマノの雰囲気

雰囲気が独特と言えばそれまでだけど、どっちかと言えば特殊。ロマノは雑居ビルのような校舎のような建物の中に入居していて、その建物自体が1つの大きなクラブのような状態になっている。内部には、レコード屋、ラジオ局、ピザ屋(めちゃくちゃ美味しい)、などある。ネオ昭和なクラブイベントとか行われていても驚かない。バチバチのビートのNight Tempoとか流れていてほしい。

ロマノが入居する建物のエントランス。

建物の中の雰囲気。団地っぽい。

ロマノへ続く階段。

ちなみにこの建物(@Derech Yafo 9)は、「フロレンティン」という人気でやんちゃな地域にある(行政区間上は含まれてないが皆の心では含まれてる)。夜遊びといえばここ、というような。それだけでなく、フロレンティンをレペゼンしているかのような施設でもある。フロレンティンは、ニューヨークでいうブルックリン、京都でいう九条のような場所だ(おそらく)。

2Fの廊下で展開するロマノ。

内部の飲食スペースではDJもいる。

ロマノのメニュー

ドリンクメニュー。

ドリンクメニュー。

フードメニュー。

英語とヘブライ語がある。パン、野菜、魚、肉、デザート、といった構成。イスラエルの食文化をひっさげた現代欧米都会料理、という感じだ。「イスラエル料理」はまだ無い。とされているが、「現代イスラエル料理」と言えばしっくりこないこともない。現代イスラエル料理とは、イタリアンやフレンチのフォーマットにイスラエルの食をフュージョンさせるやり口のことを(私が勝手に)言う。

ビーフカルパッチョ。1830円/61シェケル。

メランザーネ(イタリアのナス料理)。1170円/39シェケル。

エリコ(Jericho)産のグリーンビーンズ。1080円/36シェケル。

カニとセージのパスタ

2220円/74シェケル。

これはイスラエルで食べた料理の中で最も美味しかったものTOP10にランクインしている。カニをバターとセージでからめたパスタ。カニが含まれているのも現代イスラエル料理だと思う理由のひとつだ。

というのも、イスラエルで最も信者が多い宗教はユダヤ教で、ユダヤ教徒は「コーシャ」と認定された料理を食べる。カニはコーシャ生物ではないので堂々のNG。でもロマノは流行っている(国内のコーシャの飲食店は実はマイナーで、全体の3割ほどと言われている)。

デザートも美味しい。シナモンロールのピスタチオ版。1260円/42シェケル。

チョコレートムース。1080円/36シェケル。

泣く子も黙る

Eyal Shani氏。

ロマノは、泣く子も黙る…ってことはないだろうけどイスラエルでは相当有名なシェフ「Eyal Shani」が手がけていることでも知られている。彼が手がけるピタパンサンドの名店「ミズノン」も超有名店だ。べつに泣いてなくても即・黙れるくらい美味しい。

ミズノンといえばカリフラワーロースト。

御ま品と書め

ロマノ/Romano
ビーフカルパッチョ/1830円(61 NIS)
メランザーネ/1170円(39 NIS)
グリーンビーンズ/1080円(36 NIS)
カニとセージのパスタ/2220円(74 NIS)
シナモンロール/1260円(42 NIS)
チョコレートムース/1080円(36 NIS)

ロマノのHP

ロマノの住所:Derech Jaffa 9, Tel Aviv-Yafo, Israel

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