いつもはへんな食レポを書いています、ライターのがぅちゃんです。
京都の「新風館」にて日本初上陸した「エースホテル京都」の概要を説明しつつ、宿泊者以外も利用できるアルタカリフォルニア料理のレストラン「ピオピコ/Piopiko」を紹介します(メニュー、値段、料理etc)。
ピオピコの雰囲気。
もくじ
「エースホテル京都」とは
・エースホテル京都のレストランは3つ
エースホテル京都のレストラン「ピオピコ」
・ピオピコの雰囲気
・ピオピコのメニュー
ピオピコの正体
「エースホテル京都」とは
エースホテル京都のロビー。
「エースホテル京都/Ace Hotel Kyoto」は、京都の歴史的な商業施設「新風館/しんぷうかん*」の敷地内にあるホテル。アメリカのホテルブランド「エースホテル」としては日本初進出。客室は全213室(スイート3室)。
エースホテルはアメリカ西海岸・シアトル発祥のホテルブランドで、世界11ヵ所にロケーションがある(オープン予定含む/2021年4月時点)。「旅人やクリエイターが旅の目的にしたいホテル」がコンセプト。
ロビーは24時間あいている。奥にカフェ「スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ」がある。
*「新風館」の雰囲気。
「新風館/ShinPuhKan」は京都のランドマークのひとつ。建物自体は1926年に建築された。その後、「旧京都中央電話局」として京都市指定・登録文化財一号に指定され、2020年に、建築家の隈研吾によるデザインでリニューアルオープンした。
エースホテル京都のインテリアデザインは、ロサンゼルスやシカゴのエースホテルを手がけた「Commune Design」が担当。伝統工芸を通し、西洋と東洋の文化の交流が感じられる空間となっている。日米のインテリアデザインが融合した空間。
エースホテル京都のトイレ。なかなかシブい。
エースホテル京都のレストラン
飲食店は3つ(2021年4月時点)。アメリカンイタリアンの「ミスター・モーリスズ・イタリアン/Mr. Maurice’s Italian」。アメリカのコーヒーショップチェーンの「スタンプタウン・コーヒー/Stumptown Coffee Roasters」。アメリカンメキシカンの「ピオピコ/Piopiko」。どれもアメリカ最先端のバイブスが感じられるお店。
エースホテル京都にあるレストラン「ピオピコ」
ピオピコの雰囲気。
そんなエースホテル京都の2階&中二階にあるのが、ピオピコ。アメリカンメキシカン料理のお店だから、アメリカ料理でもあり、メキシコ料理でもある。厳密に言えば「アルタカリフォルニア料理/Alta-California Cuisine」だ。メキシコの影響を強く受けてたアメリカ西海岸一帯の「メキシコ系アメリカ料理」をレペゼンしている。
ピオピコのフュージョンなタコス。
エースホテル京都はごりごりの西海岸出身。なので同郷の食文化をレペゼンしているピオピコこそ、エースホテル京都にふさわしいメシかもしれない。ここでタコスを食うと、ウッキウキなLAの都会とかに脳内移動できる(た)。現地(京都近辺)の食材を使用したりしてて、大阪のタコス居酒屋「タコフィニ」を思い出した。
タコフィニのいけてる看板。
ピオピコの料理を超簡潔にまとめると「メキシコの定番料理(タコスとか)のフォーマットで展開する超フュージョン料理」といえる。
ピオピコの雰囲気
2階のダイニングエリア。
対岸のバーカウンター。これでもかと展開する銅。あじわいぶかい。
「大人のひみつきち感」がつよい。バッキバキにエレガントで、鉄や植物がせめぎあっている。幽遊白書の蔵馬(くらま)が手なずけてそうな植物が並んでて、ジャングル感がある。生命力つよめのバイブス。いかにもメキシカンフードを提供してそうな雰囲気だ。ここで湯豆腐とか出てきたら笑える。
中二階のダイニングエリア。
光を反射するテーブルが、いろんな表情を見せてくる。
銅のブース。銅製品は、富山の鋳物メーカー「能作」が手がけてる。
引きで見るとこんな感じ。
見上げるとこんな感じ。
となりには、銅のDJブースもある。
さすがはホテルですなという感じ。いそいそピリピリしてない。ゆったりくつろげる。店員さんはナチュラルで知的でフレンドリー。素敵。DJブースなんか見ると、週末に来たくなっちゃうわな。大阪で初進出したイケイケのホテル「W Osaka」のカフェラウンジとは、またぜんぜん違う世界観だった。
W Osakaのカフェラウンジ「LIVING ROOM」。
ピオピコのランチメニュー
表。
裏。
特製カクテルのメニュー。
テキーラメニュー。
内容は「アップスケールなアメリカのメキシコ料理屋」という感じ。「スナック」「タコス」「タコボウル」「デザート」の4種類。ドリンクは特製カクテルやテキーラが充実している。火曜日は「タコスの日」ということで、ちょっとラッキー。「タコス3種盛り合わせ+ドリンク/2400円」で、手を打った。
タコスの日(Taco Tuesday)のメニュー。
パイナップルジュース。(紙製のストローがアメリカっぽい)
タコス3種盛り合わせ
チキン、ホッケ、サツマイモ。
そもそもタコスとは、トウモロコシの生地「トルティーヤ」で具を包んだ料理。日本でいう寿司とかオニギリみたいな扱い。具には定番が存在して、個人的には、超王道な「豚肉煮込み/カルニタス」と「白身魚のフライ/ペスカド」が好みだ。これら2つは、オニギリの「こんぶ」と「おかか」くらい定番だと思う。
ペスカドの例。@イスラエルのメキシコ料理屋
ピオピコのタコスは「ホッケのタコス」「チキンのタコス」「サツマイモのタコス」。日本の食材を使ってはいるものの、センスが完全にアメリカ。日本の食材で、メキシカンアメリカンしてはった。タコスで居酒屋する「タコフィニ」とは、似てるようで対極だった。
チキンのタコス。ワカモレ(アボカドのソース)が、やけにリッチ。
ホッケのタコス。サルサでカラっと。
サツマイモのタコス。カシューナッツのサルサと、九条ネギのロースト。
隈研吾が仕掛けたライトが見事に反射して、タコスの惑星みたいになってた。
トレスレチェ
800円。エイリアン感がある。
別途オーダーした。「トレスレチェ/Tres Leches」は、南アメリカでは有名なデザート。アメリカやメキシコでも人気だ。直訳すると「3つのミルク」。無糖練乳や練乳やクリームに浸けた、カステラみたいなスイーツ。ミルク版「ティラミス」といった感じだ。コーヒー抜きでティラミス食べたい派なので、好きすぎた。
じわりと湿った、スポンジケーキ。
Pío Picoの正体
窓にデザインされた「ピオピコ/Pío Pico」の文字。
ピオピコって名前、かわいいな。…と、なんとなく思ってた。調べてみたら、政治家の名前だった。このお店がレペゼンしてるアルタカリフォルニア(現・カリフォルニア州)の、最後の統治者の名前だそうだ。この感じを日本で例えるならば、ロサンゼルスで「江戸料理・Yoshinobu(=徳川慶喜)」…みたいな感じか。
Pío Pico氏。Image:CC0
つまり飲食店としてのピオピコの正体は、「カリフォルニア料理」ということになりそうだ。ダークホースなのに真打ちな、がちアメリカ料理のお店だった。
ピオピコの住所:京都市中京区車屋町245-2 エースホテル京都2階
出演-おしながき-
ピオピコ/Piopiko
タコチューズデー・セット(タコス3種盛り合わせ+ジュース)/Taco Tuesday/2400円
トレスレチェ/Tres Leches/800円
まとめ
ランチ:11時半〜17時半
ディナー:17時半〜21時
詳細はHPにて