エルビス・アメリカンダイナーの料理
やっと本当の本題に入れた気もしますが、いよいよ食べます!
テーブルのランチョンマットにはエルビスの歴史
ランチョンマットには「エルビス・プレスリーについて知っておくべき15のこと」と書かれています。待ち時間の暇が潰せて最高です。
「エルビス・プレスリーについて知っておくべき15のこと」の訳
【1】エルビスは1月8日にミシシッピ州トゥーペロで生まれた。実は双子で、もう一人は出産時に亡くなった。
【2】エルビスが地元のラジオコンテストで初めて歌を歌ったのは10歳の時だった。「That’s Alright (Mama)」は、その8年後にレコーディングされた。
【3】エルビスは子供の頃、メンフィスのユダヤ系住民が暮らす地域で「Shabbat goy」として活動していた。
【4】1955年、エルビスは二十歳の時に鼻を整形手術した。
【5】彼の最初の仕事はトラックの運転手で、給料は週給41ドル(約4500円)だった。
【6】彼の人生を変えたのはマネージャーの「Colonel Tom Parker」。1955年の春に出会った。
【7】RCAレコードに移籍した際、会社はこれまでの彼の曲の権利を35000ドル(385万円)で買い取った。
【8】1956年にエルビスは音楽ツアーを始め、初の映画となる「Love Me Tender」も撮影した。
【9】CBSで放送されたコンサートの際は上半身しか映されなかった。当時の彼の(体の)動きは過激であると考えられていた。
【10】生涯でキャデラックを100台購入し、そのほとんどをプレゼントとして友達にあげた。
【11】エルビスが友人をよく招待していたメンフィスの豪邸「Graceland」は、寝室が28部屋とバスルームが8部屋ある。
【12】2000年、エルビスは今世紀を代表するアーティストとして、IFPI(Recording Industry World Federation)によって宣言された。
【13】今日に至るまで、エルビスのレコードセールスを打ち破った歌手はいない。(全世界で10億枚売れている)
【14】死んだことで富が3倍になったのはエルビスだけ。レコードと商品のセールスが高騰した。
【15】1977年8月16日、彼の豪邸「Graceland」にてエルビス・プレスリーは死去した。享年42歳。
料理メニュー
メニューはヘブライ語と英語のものがあります。一枚のシートに簡潔にまとめられているのでとても読みやすいです。 「朝食系」「メインコース(肉系)」「ハンバーガー」「サラダ(サイドディッシュ)」などのカテゴリーに分かれています。
「ELVIS BURGER(エルビス・バーガー)」がいかにも本命という感じだったので、サイドディッシュ複数と一緒に注文することに。
エルビス・アメリカンダイナーのメニュー
テーブルには、砂糖・塩・胡椒、ハインツのケチャップ。とてもアメリカン。
完全に中東料理な前菜たち
そうこうしているうちに、料理の第一陣がテーブルに届きました。それぞれ紹介していきましょう。
手前から、フムス、オリーブ&ピクルス、ピタパン
お通しのオリーブとピクルス
オリーブとピクルス(厳密にはオリーブもピクルス)ですが、これらの付き出しはイスラエルの飲食店の超定番(この記事の4ページ目に詳細)です。ちょっと感動したのですが、オリーブがいつもより美味しい(手作り感がある)。ここが中東料理のお店なら、アタリかな?と感じるほど。
ピクルスとオリーブ。中東系のレストランによくあるおつまみ。
オリーブのひとつひとつに切り込みが入っている。丁寧な印象。
ひよこ豆のペースト「フムス」
フムスはひよこ豆のペーストでイスラエルのソウルフードなのですが、ハンバーガー屋のメニューにあるのは稀です。(日本のマクドナルドに唐揚げがある感じでしょうか。ありえるけどありえないという…)
そして何より、やたらと美味い。
過去にテルアビブで食べた「イスラエルで2番目に美味しいフムスの店(詳細記事)」と比べても、個人的にはエルビス・プレスリーの勝ちです。なんでフムスが美味しいねん(笑) 一気に心が持って行かれました。
ひよこ豆が丸ごとトッピングされた「フムス・マサバハ」というタイプのフムス。オリーブオイル、パセリがかかっている。25シェケル/750円。
フムスは、ひよこ豆、タヒーニ(ゴマペースト)、オリーブオイル、レモン、にんにくを混ぜて作るのですが、調合の具合によって完成品の味にかなり変化が出ます。めちゃくちゃレモンが強かったり、ニンニクが効いてたり、超クリーミーだったり。
エルビス・アメリカンダイナーのフムスは調合のバランスが絶妙でした。オリーブオイルやらニンニクやらタヒーニやら、クリーミーなテクスチャーに乗って全てが的確に伝わってくる。あと塩加減が最高です。このフムスはきっと、めっちゃ美味しい部類に入るでしょう。
さすがはフムスの聖地(近所が)。
フムスに付いてきたピタパン
ピタパンもフムス同様、レストランで一般的に出される平均を上回った味でした。おそらく、 仕入先のパン屋がいい仕事をしているのだと思います。アブ・ゴーシュよろしく、アラブ系コミュニティが近くに存在することは無関係ではない気がします。
ものすごくフカフカ。
エルビスまみれのシートに包まれていた。
あのボトルの水
エントランス付近に並んでいたあのボトルです。 ちなみにイスラエルの飲食店では水道水は無料で、瓶などに入った状態で提供されます。(ヨーロッパでは水道水がないケースが多い)
エルビスバーガー登場
こちらが例のエルビスバーガー。パンを閉じずに提供するタイプです。68シェケル/2,040円。
チーズがとろり。
レタス、トマト、ピクルス、レッドオニオン。これ以上ないオーソドックスさ。
安心感あふれる量産型ポテトと一緒にいただきます。
エルビスバーガーのお味
美味しいですが特別ではありませんでした。アメリカのハンバーガーではないなという感じです。でもここは中東料理屋なので(私の中では)、問題ありません。
肉は炭火で焼いているので、家では再現できない美味しさがあります。ソースはバーベキュー味でした。ただしアメリカのハンバーガーではないと思います(2回目)。
表現を変えると、ケバブに期待が高まる味と言えます。 これは一本とられましたね。
エルビスバーガーの完成系
カットするとこんな感じ
ちなみにエルビスバーガーとは、エルビス・プレスリーの大好物だったメンフィスのダイナーのハンバーガーを再現したメニューだそうです。
デザートにはチョコレートシェイク♪
最後にアメリカらしいものでキメました。フムスより美味くてブッとびます。やはりチョコレートは国境を越える残酷なうまさ。ごちそうさまでした。
一杯25シェケル/750円
レシートにもしっかりロゴのデザイン。
最後にサプライズ発生。