「世界ごはんたべ記」の説明
「世界ごはんたべ記」は食レポです、と言ってよいのかもしれませんが、違う気もします。1エピソードにつき、1軒のお店を紹介します。「世界」と名乗っている手前、異国のお店も母国のお店も登場します。
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前回のエピソード「#92 東京のインドアラブトルコ食堂/ナスコフードコート」はこちら。「世界ごはんたべ記」の記事一覧はこちら。
友誼食府とは
友誼食府の雰囲気。
「友誼食府/ゆうぎしょくふ」は、池袋の雑居ビルの中にあるチャイニーズフードコートだ。中国を中心としたアジアの食材を取り扱っているスーパーの中に、中国などの料理が食べられるフードコートがある。
なぜ来たか。大学時代の同級生とレバント料理屋に行くために池袋に来ていたのだが、「フムスとファラフェルしか食べへん」と宣言する私に「おれ、肉が食べたい」と言ってきたので、肉を探すべく寄り道したのだった。
友誼食府の雰囲気
大和産業ビル。
エントランス。
友誼食府は「大和産業ビル」という雑居ビルにある。そんなこと知ってたところで何の役にも立たなさそうな佇まいではあった。ビルを一発で見つけられず、池袋の夜空を見上げながら無邪気に歩いてた。(当初はビルの中にあることさえ知らなかった。)
怪しいビルとか言ってもバチはあたらなさそうな、いけてるビルのエントランスの看板に「4F 友誼食府」とあった。エレベーターに乗って向かう。日本語ではない言語を操るアジア人の若者たちがエレベーターには乗っていた。
4Fの雰囲気。
ツルツルバキバキの空間が現れた。蛍光灯は煌々と光り、床はもうすこしで鏡になれそうなくらいテカっている。チャイニーズスーパーマーケット、という感じがした。日本ではない。アメリカの金門超市を思い出す。
フードコート「友誼食府」の雰囲気。
チャイニーズスーパーマーケットの友誼食府の一角に、フードコートはある。7店くらいあった。台湾料理、四川料理、上海料理etc。中国の料理について知らなさすぎて、全部同じに見えた。でも絶対に同じじゃないことを想像してゾクゾクする。
店員さんのおばちゃんは、(地元の)近所のおばちゃんのごとくニッコニコで話しかけてくれた。中国語のように聞こえたけど何も理解できなかった。英語も通じない。むかし住んでいたイスラエルよりもアウェーだ。
受け入れられているけど何も通じない。そんな感じだった。イスラエルでは真逆だった。受け入れられてないけど(英語が)通じる。「人は見た目が9割」というフレーズが頭をよぎる。
友誼食府のメニュー
頭上にずらっとメニューがならぶ。
フードコートを囲むように展開するお店を、眺めてまわった。アライスみたいな餡餅みたいなハンバーガーのような物を見つけたので注文したら品切れだった。肉が多そうなものを探していた。ソーセージにたどり着いた。
四川麻辣手工香肠
四川麻辣手工香肠/手作り四川風ソーセージ。400円。
本物の肉が詰まってる。
「四川麻辣手工香肠/手作り四川風ソーセージ」とあった。店員さんはフレンドリーだった。スーパーで青島(チンタオ)ビールを買って飲んだ。20分くらいたち(10分だったかもしれない)、ソーセージが届いた。八角や花山椒の味がして美味しい。
スーパーのほうで売られてた、青島ビール。306円。
ユウギ
友誼食府の注意書き。
注意書きは「友誼」って言ってた。武藤遊戯以外のユウギに初めて出会った。フードコートが「友誼食府」で、スーパーのほうは「友誼商店」らしい。どちらも4Fにある。下の階にもフードコートがあった。2Fには本屋があった。すごくよかった。
2Fの本屋。
今回のおしながき
友誼食府
手作り四川風ソーセージ/四川麻辣手工香肠/400円
青島ビール/青岛啤酒/306円
友誼食府の住所:東京都豊島区西池袋1丁目28−6 大和産業ビル 4F