「世界ごはんたべ記」のせつめい
「世界ごはんたべ記」はライターのがぅちゃんによる外食の記録です。どのお店で何を食べたか、どんなことを感じたか、などを自由に書いています。
海外での生活が長いので、異国のお店はよく登場すると思います。でも「世界」と名乗っている手前、母国のお店もたくさん発表していきたいです(か?)。
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前回の記事「#72 大阪の洋食屋/北極星・心斎橋本店」はこちら。「世界ごはんたべ記」の記事一覧はこちら。
美津のとは
美津のの外観。
「美津の/みずの」は、大阪の道頓堀(どうとんぼり)にあるお好み焼き屋だ。「ミシュランのお好み焼き」などとも言われていて、大阪で最も有名なお好み焼き屋さんかもしれない(ということはつまり日本一有名とも言える)。
美津のがある道頓堀は観光客が最も集まるエリアということもあり、お店の前は常に行列と言われている。でも時期が時期(2021年2月頃)だったので、誰も並んでいなかった。たまたま前を通りかかったので扉を開けたら、入店できた。
「商い中」とあった。
余談だが、この日は「美津の」の本当に本当に本当に目の前にある「純喫茶アメリカン」で、お茶していたのだった。
美津のの雰囲気
1Fのカウンター席の雰囲気。
2階もあるが、そんなに広いお店ではない。こじんまりしている。お好み焼き屋としては、京都とか大阪ではふつうの広さだ(とはいえ普通は、2階は無い)。訪れた際は、1Fに案内された。1Fは全てカウンター席だった。
美津ののメニュー
見やすい。
写真つきで簡潔だ。観光地の人気店という感じがある。迷いがないし、読んでて迷わない。「人気メニューランキングベスト5」とわかりやすく書かれていて、名物を食べ逃すという心配が無い。とびこみで来店した私にとってもありがたかった。
人気メニューランキングベスト5。
山芋焼
「1位 山芋焼」を注文することにした。トッピングを5種類から2つ選べるので、そこで迷った。「豚ロース」「豚バラ」「貝柱」「いか」「えび」の中から「豚バラ」「貝柱」を選んだ。なんだかポルトガル料理みたいな組み合わせだ。
まずは豚バラと貝柱から調理される。
豚バラと貝柱に覆いかぶさる生地。
そこへカツオブシが襲いかかる。
不安を一切感じさせないような手つきと流れで、目の前の食材の山がどんどん山芋焼になっていく。生地は山芋100%だそうで、見てて「柔らかくて成形がむずかしそうだな」と、思った。でも店員さんは難なくひっくり返した。プロの仕業だった。
ひっくり返された山芋焼。
これから裏を焼いていくのかなと思っていたら、店員さんはソースとマヨネーズを塗り出した。そして「半生でお召し上がりください」のようなことを言った(食べてください、だったかもしれない。そのへんはどうでも良くてあまり覚えていない)。
ソース。
そしてマヨネーズ。1650円。
山芋焼は、店員さんが目の前の鉄板で焼いてくれたので、エンターテイメント性があった。とはいえ店員さんは、いやに客を盛り上げたりなどせず、たんたんと平常運転な様子で調理していたのでかっこ良かった。
半生
お皿に盛った山芋焼。
「半生」か! なるほどだ。ありそうでなかった、「半生のお好み焼き」という概念、すごくしっくりきた。「生」という言葉を使っている焼き料理史上(例えば生カステラとか)、最もしっくりする生料理だった。
出演-おしながき-
北極星・心斎橋本店
山芋焼/1650円
美津ののHP