【食レポ】ケンタッキー／KFCの「グリーンホットチキン」

日本のケンタッキーが期間限定で販売しているメキシカンアメリカン（テクスメクス）な「グリーンホットチキン／Green Hot Chicken」を解説しながら食べる。簡単な創作レシピも考えてみた。

グリーンホットチキンとは

グリーンホットチキンのCM。

「グリーンホットチキン／Green Hot Chicken」は、日本のケンタッキーが2022年1月5日から期間限定で販売しているフライドチキン。メキシコの唐辛子「ハラペーニョ」とガーリックの風味が特徴。カッと辛くて爽やか（＝爽っ辛）と、CMで言っている。

グリーンホットチキンはメキシカンでもありアメリカン。アメリカでは国境を接するメキシコの料理もポピュラーで、メキシコ由来の料理は「テクスメクス」と呼ばれる。

ハラペーニョを揚げたテクスメクス料理「ハラペーニョ・ポッパーズ」。＠サウスストリート・ダイナー／アメリカ・ボストン

ハラペーニョはテクスメクスのアイコン的食材であり、つまりアメリカ料理の定番食材でもある。ちなみにフライドチキンは、ケンタッキー州を含むアメリカ南部のソウルフードである。

ケンタッキーとは本来こういうもの pic.twitter.com/hYgrgsCigd

— がぅちゃん🏳️‍🌈🇺🇸 (@panda_no_blog) January 26, 2022

↑はアメリカのKFC。チキンサンド、マッシュポテト、マッケンチーズ。

テクスメクスの文脈を踏まえて「グリーンホットチキン」を解釈すると、「ハラペーニョの辛いフライドチキン」となる。アメリカ人がグリーンホットチキンを見た時の脳内を日本版に変換するならば、「カスタードどら焼き」を見た時みたいになってる気がする。

なお、グリーンホットチキンは1個270円。メキシコとアメリカを約8000kmも離れた日本で3ドル（USD）以下で味わえるなら、激安だと思う。

ケンタッキーのグリーンホットチキン。

我が家のオーブンで焼かれるグリーンホットチキンら。

お持ち帰りした。なぜならKFCはお持ち帰りしても美味しいから。レンジで温めた後にオーブンで5分くらい焼くと、今まさに揚げたと言わんばかりの状態になる。（おうちで冷めた揚げ物を温める時に是非試してほしい。）

ちょっと泡を吹くくらいが良い。

なお、グリーンホットチキンはKFCの他のフライドチキンより衣がクリスピーなので（竜田揚げみたいな感じ）、オーブンで焼くと食感の向上が目に見えて現れる。衣はしっかりしていて、湿ってフニャフニャしてなくて感動した。

オーブンで焼いた後のグリーンホットチキン。

いただきます。

ダブル温めで10分経たないくらいだった。齧（かじ）るとやはり、コンビニのフライドチキンとは別物だなと確信する。鶏肉を喰らう満足感！味はというと、爽快な辛さが速攻でくる（オラオラ早口で言ってくる※）。ガーリックの風味はしっかり感じる。パセリも感じる。辛くて爽やか、確かに！という感じ。

※「オラ／Hola」はスペイン語で「こんにちは」を意味する。メキシコの公用語はスペイン語。「オラ」くらいならアメリカでも通じる。

オラついてきたグリーンホットチキンをこうして…

こうしてやるッ！

アメリカらしくバンズに挟んでサンドイッチにしてやろうかとも思ったけど、ここは日本だし、せっかくなので日本風にしてみた。白米の上に、ほぐしたグリーンホットチキンをドーン！する。ここがアメリカならライムで追いかけたいところだけど、日本なので手持ちのレモンで追いかけた。

グリーンホットチキン丼。完。

これ以上美しい組み合わせがあるのかってくらい、レモンが合う。CMで言ってた「爽っ辛」の謙虚な「爽」が、ついに真の姿を解き放ったような味がした。（私の脳内でメキシコのマリアッチが三味線やらバンジョーやらでプレイしてくる。）

私の脳内は概ねこのような状態。（※マリアッチはメキシコの音楽バンドの形式）

レモンが合うなら、ライムもタマネギもトマトも合う！と直感した。ほなもうサルサソースやないかい〜と聞こえてハッとする。サルサソースは、グリーンホットチキンと同じテクスメクス。そらそうなるわなと、味覚が一周してオチついた。

「グリーンホットチキンにレモンorサルサ」は、「唐揚げにポン酢」みたいなことだ。推奨したい。グリーンホットチキンにサルサやコリアンダー（パクチー）やフェタチーズで追随してラップサンドでトドメを刺しても優勝すると思う。

でも初心に帰ってこんなことしても、それはそれは美味しかった。グラシアス。

御ま品と書め

ケンタッキーフライドチキン／Kentucky Fried Chicken
グリーンホットチキン／Green Hot Chicken／270円

ケンタッキーフライドチキンのHP