「世界ごはんたべ記」のせつめい
「世界ごはんたべ記」はライターのがぅちゃんによる外食の記録です。どんなお店で何を食べたか、どんなことを感じたか、などを自由に書いています。
海外での生活が長いので、異国のお店はよく登場すると思います。でも「世界」と名乗っている手前、母国のお店もたくさん発表していきたいです(か?)。
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前回の記事「#67 京都のラーメン屋/百歳牛肉麺」はこちら。「世界ごはんたべ記」の記事一覧はこちら。
タイガー餃子とは
タイガー餃子の看板。
「タイガー餃子」は中華料理屋のチェーンだ。京都には2店舗ある(もう一軒は「タイガー餃子会館」という名前だけど)。2軒ともダウンタウンにあり、互いの距離も近い。初めてタイガー餃子の前を通った時、虎の看板に記された「タイガー」と「餃子」の文字とそのビジュアルにやられてしまった。全く関係ない話だが、タイガー餃子は、私がむかし住んでいたイスラエルにあったタイ料理屋の「タイガーリリー」とかぶってしまっている(私の中で)。
イスラエルのタイガーリリー。
タイガー餃子の雰囲気
タイガー餃子の外観。
外見からすでに目立っていて、日本の中華料理屋という雰囲気ではない。私の場合は、中国の要素が脳に飛び込んでくる前に「とりあえずなんかカッコイイお店がある」という衝撃でもってインプットされた。「タイガー」の印象がとにかく強い。でもはっきり「餃子」とあるので、虎料理とかではないと確信できる。とはいえ仮に虎料理が出てきても、そこまで驚きはしない雰囲気ではある。
店内の様子。京都の世界遺産「二条城」の本丸御殿を彷彿とさせる。
日本の中華料理屋のイメージと即直結というわけにはいかないが、海外(欧米先進国とか)のコンテンポラリーなチャイニーズレストランという雰囲気はある(英語では「Chinese Restaurant/チャイニーズレストラン」とはっきり言っている)。もしチャイニーズと一発でわからなかったとしても、いけてるアジアンレストランであることには間違いない、といった佇まい。
アメリカのチャイニーズレストランでよく見るフォントで、そう記されている。
タイガー餃子のメニュー
タイガー餃子のメニューの表紙。
メニューの内容(1/4)。
メニューの内容(2/4)。
メニューの内容(3/3)。
メニューの内容(4/4)。
ジャングルの中でエキゾチックな料理を食べられそうな雰囲気だけど、メニューは完全に日本の中華料理屋だった。もう日本料理かもしれない。何がどう転んでも虎料理なんて絶対に出てこない、圧倒的なジャパニーズレストランの安心感がある。ドイツとかアメリカとかにあるような、毎度おなじみのあの「チャイニーズレストラン」とは、似て非なるお店だと思う。
ピータン。580円。ポン酢がかかっている。
よだれ鶏。680円。甘みと苦味とトロミが特徴的。
青菜にんにく炒め。980。鶏ガラのダシが美味しい。キクラゲも入っている。
麻婆豆腐
980円。
「四川麻婆豆腐」とあったので、中国に行ったことがない私はステレオタイプ通りに辛くてエキゾチックな四川料理を想像したけれど、その路線ではなかった。甘みとトロミがあり、日本の家庭料理の麻婆豆腐を彷彿とさせる美味しさだった。「日本のミートソース」にある”あの感じ”とリンクするところがあったように思う。キッチンの鍋に溜まってたら、無くなるまでつまみ続けるだろう。
タイガー餃子
650円。
「チャイニーズレストラン」の文字を目にするまではタイガー餃子のことをが餃子屋と勘違いしていたので、来る前から餃子は食べてみたかった。虎肉の餃子こそ無いけれど、ネタは12種類もある。全種類を1個ずつ味わえる盛り合わせプレートなんてあったら、絶対に注文したい。でも今回は初めてなので、レギュラーの餃子にしておいた。タマネギと肉の風味がつよい。王将の餃子とは全く違う食べ物のように感じた。
肉々しい餡。
チャイニーズジャパニーズレストラン
「Japan」とある。
「タイガー餃子」と「餃子の王将」を、頭の中で切り離せずにいる。どちらも私の中では日本の中華料理屋というカテゴライゼーションだ。これはちょっと「サイゼリヤとカプリチョーザ」というグルーピングの仕方ににている。ひとつは安くて、もう一方はすこし高い(とはいえリーズナブル)だけど。アメリカの友達とかに、いけてるチャイニーズジャパニーズレストランとして紹介してみたい。
タイガー餃子・河原町店の住所:中京区新京極通四条上ル中之町579-7-5
出演-おしながき-
タイガー餃子・河原町店
ピータン/580円
よだれ鶏/680円
青菜にんにく炒め/980円
四川麻婆豆腐/980円
タイガー餃子/650円
タイガー餃子のHP