イスラエルのタクシーの乗り方について在住者が解説(料金表つき)

イスラエルのテルアビブに住んでいます、がぅちゃんです。 

テルアビブ・ヤッファ。(テルアビブの定番観光地の記事より)

基本的なタクシーの乗り方、料金の相場、支払いの方法、ぼったくりテクニック、トラブル回避方法、アプリetc、すべて説明しています。(本文の内容は、あくまでも自分の体験に基づくものです)

もくじ

1P***

イスラエルのタクシーは日本と同じ

流しのタクシーの乗り方

・確保
・値段交渉&乗車
・精算&下車
・注意(トラブルの例)

2P***

アプリのタクシーの乗り方

・確保&乗車
・精算&下車
・注意(トラブルの例)

ベングリオン空港〜テルアビブのタクシー利用

イスラエルのタクシーの料金表

イスラエルのタクシーは日本と同じ 

「白い車体」に「黄色の社名表示灯」が目印。(イスラエル全土共通)

イスラエルにおけるタクシーの使い方は、日本とほぼ同じです。「窓から乗車するのが一般的」のような、特殊なルールはありません。タクシーは主に2種類:「流しのタクシー」「アプリのタクシー」。実体験を元に、それぞれについて説明します。

流しのタクシーの乗り方

流しのタクシー@テルアビブ・ヤッファ。

「流しのタクシー」とは、日本と同じように、道路をふつうに走っているタクシーのことです。手を挙げて捕まえます(後述)。ドライバーは私服で運転しているのが当たり前……ということ以外、(日本と比べて)変わったことは特にありません。

流しのタクシー利用の流れ

1. 確保
2. 値段交渉&乗車
3. 精算&下車
※ 注意(トラブルの例)

1. 確保

日本でやるのと同じように 、手を挙げてタクシーを止めます。手を挙げた客を確認してその場で停車し、客にそこまで歩かせようとするドライバーが一定数います(窓から怒鳴ってくる人も多いが、怒っているわけではない)。 

2. 値段交渉&乗車

これはイスラエル特有ですが、乗車する前に行き先を伝えて、言い値で値段を決めます。ドライバーが提案する値段は割高なので、私は無視します。絶対にメーターが使えるはずなので、メーターの利用が無難です(客の損が減ります)。

ただし、土地勘と相場を熟知しているのであれば、言い値の方が得をする場合があります。それは例えば、「たまたま混んでいて遠回りせざるを得ない時にメーター料金より安くてすんだ」という場合です。

そうでもない限り、タクシーに乗り込んで、ドライバーにメーターの利用を約束してもらってから、行き先をマップアプリで(重要)告げます。 なぜマップアプリかは、「※注意」で後述します。

料金について

初乗り料金は約12シェケル/360円で、1kmごとに約4シェケル/120円かかります。ただし、直線距離で1kmの移動のために曲がりくねったりして遠回りするので、1km=10シェケルくらいの計算が妥当です。

イスラエルでは、徒歩圏内(2kmとか3km)をタクシーでサクッと使うのが一般的。約2kmの移動で、高くて45シェケルくらいです。タクシードライバーのやる気と運転技術によって、10シェケル程度の差が出るのはざらです 。

3. 精算&下車

目的地に到着してから精算します。クレジットカードと現金の両方が使えるはずですが、「クレジットカードは使えない」と嘘をつく(?)ドライバーは多いです。乗車の際にクレジットカードが利用可能か聞くと、まあまあ乗車拒否されます。

流しのタクシーでクレジットカードを使おうとすると(ほぼ毎回)かるく揉めるハメになるので、現金で払うと無難です。料金やお釣りをごまかしてくるドライバーがいるので、メーターを確認してから、ミニマムな額のお金を渡しましょう。

チップについて

お金を払う際は、10シェケル玉と50シェケル札が便利です。(大体いつも30〜40シェケルだから計算が楽=トラブルが減る)。なお、イスラエルのタクシーにチップ文化はありません。メーターが表示した料金だけを払えばよいです。

もしドライバーがチップを要求してきた場合、それは意図的にお金を騙し取ろうとしています。犯罪なので、無視します。逆に、素敵なドライバー*に客が自発的にチップを払うのは、特に問題ありません。

*素敵なドライバーとは、本来の料金は35シェケルなのに「30シェケルだけでいいよ」とか言ってくれるような、客の負担を減らす工夫をするドライバー。そんなときには、5シェケルをチップとして、35シェケル支払います(私は)。

注意(トラブルの例)

外見がアジア人の場合、8割の確率で、何かしらごまかされます。つよめにアメリカ人のふりをすると、その確率は5割に減ります。乗客が白人のアメリカ人の場合、トラブルが起こる場合は2割ほど。(ぜんぶ自分調べ)

「オプション料金」架空請求パターン

会話のキャッチボールができないドライバーがたまにいます(たいてい車内が汚い)。 おかしな音楽のボリューム、 おかしな室内の温度、開かない窓、これらの調整を頼んだ時に「オプション料金」のテイでお金を請求してくる人がいます。

私が体験したのは「クーラーをつけてあげたから20シェケルよこせ」でした。しかしながら、イスラエルのタクシーには、クーラーに関する追加サービスはありません(正規のオプション料金は2ページ目に記載)。架空請求は無視しましょう。 

遠回りパターン

イスラエルのタクシードライバーは、自分のスマホでアプリ(Waze、グーグルetc)を開き、行き先の住所をヘブライ語で入力してから、アプリに従って運転します。プロ意識など無いので、工夫して効率の良いルートを……とかしてくれません。

なんだったら、「アプリのせいで遠回りなルートを仕方なくなぞらされています」のテイで、快く遠回りしているきらいすらあります。ドライバーの平均スキルは「面倒臭いけど、頼まれたからイヤイヤ他人を乗せてる人」程度です。

地図わからんパターン

 「ヘブライ語で入力しないと行けない」とゴネるドライバーもたまにいます。だからもう、乗客がヘブライ語の住所を見せると話が早いです。住所ついでに、自分のマップアプリで行き先まで追跡可能なことを示すと、トラブルが減ります。

英語を理解できるドライバーも、そこそこいます。行き先を英語で見せたり発音したりしても、ドライバー自身の脳みそで変換してちゃんとやってくれます。そういう人は、車内が清潔です。

トラブルを防ぐコツ

イスラエルのタクシーのサービスの質は、「いかにこの乗客をごまかせないか」を乗客がどれだけ示せるかで変わります。(とはいえ、どんな客にも信じられない対応をする、信じられないドライバーも、1割ほどいる印象)

大体の場合、(日本でいう輩のような感じで)相手にウザいと思わせるくらい言っておかないと、やろうとすらしてくれません。なぜなら相手もそういう態度で来がちだからです。(輩に見えたとしても、その大半は良い人です)

流しのタクシーまとめ

・メーター利用を指定する。
・小額の現金で支払う。
・「ヘブライ語の住所」と「追跡可能なマップアプリ」を見せる。

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