「世界ごはんたべ記」のせつめい
「世界ごはんたべ記」はライターのがぅちゃんによる外食の記録です。どんなお店で何を食べたか、どんなことを感じたか、など自由に書いています。
海外での生活が長いので、異国のお店はよく登場すると思います。でも「世界」と名乗っている手前、母国のお店もたくさん発表していきたいです(か?)。
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前回の記事「#78 大阪のフレンチジャパニーズビストロ/赤白」はこちら。「世界ごはんたべ記」の記事一覧はこちら。
ヒモノ照ラスとは
ヒモノ照ラス・京都ポルタ店の外観。
「ヒモノ照(て)ラス」は、干物の定食がメインのシーフードレストランだ。でもカタカナで「レストラン」とするよりは、漢字で「大衆食堂」とか「定食屋」とかにしたほうが、それっぽい。というかお店は「ヒモノ居酒屋」と言っていた。たしかにそんな感じだ。歴史によって醸成される渋さのようなものはまだなく、明るく、新しく、クリーンでコンテンポラリーな様子だ。ウェイターは、(その時はたまたま)大学生くらいの若い女性ららが働いていた。
店内の雰囲気。魚屋の匂いがする。
「新しい」という感覚は間違ってなくて、というのも、(私が訪れた)ヒモノ照ラスは、2021年の5月にオープンしたばっかりの店舗だ。京都駅の地下にある「ポルタ」にオープンした。ヒモノ照ラスがある場所はエリアごとリニューアルしていて、今はしゃれた美味しそうな飲食店がならぶフードコートのような状態になっている。ちなみに、ヒモノ照ラスを運営している「奥山安蔵商店株式会社」は、主に魚を取り扱っている三重県の会社だ(念のため)。
ポルタの雰囲気。
魚屋のような雰囲気
ヒモノ照ラス(京都ポルタ店)の店頭では、魚のショーケースと干物定食の食品サンプルが目立っていた。ひと目で「シーフードのお店だ」とわかる。ショーケースには、風情のあるグラフィックデザインが施されたラップに覆われた魚が展示されている(お持ち帰りもできるらしい)。その横には、干物の定食の食品サンプルが、でかでかと展示されている。
ショーケースの魚。
店頭の食品サンプル。
ヒモノ照ラスの料理
定食のメニュー。
ヒモノ照ラスは干物の定食がメインなので、入店の際にショーケース兼レジで、展示されている魚(干物)をチョイスする。「定食の魚の種類を選ぶ」という考え方だ。アメリカのサブウェイとかチポトレと感覚は同じだ。ヒモノ照ラスには干物の種類が10種類ほどあって迷ったので、店員さんにおすすめを聞いてみた。「とろさば」と「金目鯛」がおすすめということだったので、「金目鯛」にした。
定食以外にも、お酒や単品のオーダーもできる。
「三重の地酒マトリックス」のチャートがすごくよかった。
金目鯛の定食
1265円。
定食には、ごはん、漬物、味噌汁、オニオンスライス、小鉢がついてくる。小鉢の数は1〜3つまで選べる。ごはんと味噌汁とオニオンスライスは、おかわりし放題だ。私は、小鉢を1つだけにしておいた。この定食の正式名称は「金目鯛開きAセット」ということらしかった。小鉢が2つならBセット、3つならCセットになるようだ。なるほど。
あさりと菜の花のガーリックなんとか。
あっぱっぱ貝
あっぱっぱ貝。
完全に字面でオーダーしてしまった。ここがCDショップならジャケ買いと言われてもしかたない行為だ。でもいちおう、注文を確定する前に、店員さんに「あっぱっぱ貝って何ですか?」と聞いてみた。店員さんは「えっ、えっ、えっと」と言っていた。あっぱっぱしてる感じがすごく伝わってきたのでこのあっぱっぱに嘘は無いなと視て、注文を確定したのだった。
この形と色でピンときた。
平成の居酒屋
酒のショット。作 穂乃智(ざく ほのか)。480円。
木にシミひとつないコンテンポラリーでレトロな空間は完全に令和そのものだったけれど、聴覚にだけは、間違いなく平成を提供していた。いらっしゃいませの時に「地上の星/中島みゆき」、いただきますの時に「ボーイフレンド/Aiko」、ごちそうさまの時に「We Will~あの場所で~/エグザイル」が、流れていた。「う〜わ、エグザイルにSHUNがいたころの音楽」と、軽く感動してしまった。
出演-おしながき-
ヒモノ照ラス・京都ポルタ店
金目鯛開きAセット/1265円
あっぱっぱ貝/280円
作 穂乃智/480円
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