2022年2月に京都に誕生した「小川珈琲・堺町錦店/おがわこーひー・さかいまちにしきてん」に行きました。コンテンポラリーな坪庭を眺めたり、コーヒーを飲んだりします。海外店舗についても文末で触れます。
小川珈琲・堺町錦店とは
小川珈琲・堺町錦店のロゴ。
「小川珈琲・堺町錦店/おがわこーひー・さかいまちにしきてん」は、京都の有名なコーヒーチェーン「小川珈琲」が、堺町錦(さかいまちにしき)にオープンした店舗。2022年2月11日に開店。
築100年以上の京町家で「100年先も続く店」を謳う小川珈琲・堺町錦店は、京都のカフェの中でも特に注目されている様子。ネットで情報を集めただけでも、「サステナブルで現実的」という印象がひしひしと伝わってきた。
小川珈琲・堺町錦店の外観。
京都はカフェ激戦区だと私は感じる。小川珈琲・堺町錦店は、ブルーボトルコーヒー(関西最大級)やスタンプタウン・コーヒー・ロースターズ(日本初進出)といったつよいカフェとやりあっている感じがある。京都人の私は呑気に喜んでいる。
小川珈琲・堺町錦店の雰囲気
小川珈琲・堺町錦店の外観。
目立っていなくて、逆に目立っている。あまりにもシュッとしているためか、通行人が、立ち止まっては見上げていく。私はというと、「話題のお店だから見ればすぐわかる」と高を括っていて、二度も前を通り過ぎてしまった。
小川珈琲・堺町錦店の、ディスクリートな扉。
ドアノブにかろうじて。
お店を入ってすぐの売店。
吹き抜けとなっている。(2Fはイベントスペース)
売店では、コーヒーに関する道具など売られている。
売店の奥に、ダイニングルーム。
吹き抜けの売店の奥に、ダイニングルームが展開している。とりあえずなモノトーンではない。地面を眺めてみると、心地よい荒さのテクスチャに豊かな色彩が含まれる(そもそも地面を眺めようと思えたことに感動した)。
地面。
店内にて、ピリッとした青年や中年の存在をぼちぼち感じた。地元の高齢者らしき方々がたむろしていたりもする。隣の席には女子大生らしき2人組が就活の話をしていて、心の中で、3人で来店した気分になれた。孤独が紛れる。
テーブルの下も眺めてみた。私のスポティファイが薦めてこない類の音が聞こえる。
小川珈琲・堺町錦店のメニュー
MENUと書かれたQRコード。
テーブルに設置されているQRコードで、HPのメニューのページに飛べる。話が早い。「オーガニックハウスブレンド101ミディアム」を注文した。メニューには、香り、苦味、酸味、コクの4つのチャートで、味の説明があった。優しい。
「オーガニックハウスブレンド101ミディアム」の説明(のスクショ)。
注文した時に、店員さんが「酸味OK?」のようなことを聞いてくれて、家ではオレンジジュースとコーヒーを混ぜて一気飲みしてる私はちょっと構えた(構えたところでもうあれだけども)。ひとまず反射で「ぜんぶOKです」と答えた。
やってきた「オーガニックハウスブレンド101ミディアム」。600円。
ワイン、ブルーベリー、ラムレーズン、キャラメル、といった単語が味の説明にあったので、ぜんぶ好きな私は絶対好きだと確信していた。酸っぱくなくて、カフェに入店した時の「あ〜いい匂い」が、毎回続く感じ。とても美味しかった。
坪庭
小川珈琲・堺町錦店の坪庭(に展示された石と植物)。奥にトイレがある。
京町屋の特徴の一つに「坪庭/つぼにわ」がある。京町屋は狭く深く奥に進んでいく構造なので(鰻の寝床と呼ばれる)、暗いから家の真ん中に庭を作ろう、となって坪庭が誕生したそう。
トイレに行くときの通路で、坪庭を通過する。
通路から見た坪庭(の展示)。
小川珈琲・堺町錦店の坪庭にはコンテンポラリなアップデートが施されており、眺める価値があると感じた。私は偶然にも最前列の席を与えられてしまったので、長居してしてしまい、次のアポイントメントに遅刻した。
私の席から見た坪庭。
【P.S.】次のアポイントメントの場所はどのみち閉まっていて、カフェで長居したことで損害は受けなかった。
【P.S. P.S.】厳密に言うと、閉まっていたどころか建設すらされていなかった。(私のほうで1年勘違いしていたようだ)
【P.S. P.S. P.S.】小川珈琲は、姉妹都市のボストン(アメリカ)に海外店舗が存在する。好きな人は行くとよいと思う。(詳細記事)
御ま品と書め
小川珈琲・堺町錦店
オーガニックハウスブレンド101ミディアム/600円
小川珈琲・堺町錦店のHP
小川珈琲・堺町錦店の住所:京都市中京区堺町通錦小路上る菊屋町 519-1
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